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耳を澄ませば聴こえてくるでしょうか?
静かな雪の村に、ニングルたちのささやき声が?
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ニングルとは、アイヌ語でニン「縮む」、グル「人」の意味で、森の妖精(こびと)のことです。
妖精(フェアリー)とは別種と考えられ、羽を持たない森の精です。
大きさは妖精の1.5倍ほどで、15cm程だとか。
300年もの長命で、森に住んでいる先住民族です。
蕗の傘を持っているコロボックルと同じ種族なのかもしれません。
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森とともに生きてきた彼らは、きっと、たくさんの森が伐り開かれた開拓時代には、
激しい憤りを感じていたのかもしれません。
この場所にいそうにないのは、そういうわけではないと思いますが。
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そういえば、ここから60分ほど車で走ったところに、占冠(シムカップ)という村があり、
アイヌ語のシモカプ「非常に静かで平和な上流の場所」という意味です。
そこに、「泣く木」と呼ばれる楡(ニレ)の木があります。
道路工事の妨げになることから、何度か切り倒されそうになりましたが、
ノコギリの歯を当てる度にうめくような泣き声が聞こえてくるとのことで、結局、伐採されずに生き残った木です。
アイヌの悲恋物語が背景にあるようですが、木の精が泣いていたのかもしれませんね。
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昔、木こりだったおじさんが、冬にはカラマツの花嫁が白無垢を着て綺麗だとか、
昔、伐った木の子どもたちが、「じいちゃんを返せ~」「父ちゃんを返せ~」と訴えてくることもあるのだとか(笑)
それぞれの森の町内では人口(木の密度です)が減って、過疎化が進んでいるのだとか。
昔、仲良しだった人で、妖精が見える!と言っている人がいまして、
妖精だけでなく、いろんなものが見えたらしいのですが、
たとえば黒い死神だとか、輝く人だとか、
妖精は甘いお菓子が好きで、パンなども好きで、手に取った瞬間、小さくなって、
普通の人の目には見えなくなるそうです。
合体すると30cmくらいの大きさにもなって、電気がちらちらするのは
妖精の羽がきらめいているからだと言っていました。
騙されたのか、手品なのか、妖精が好きだと言っていたお菓子は
置いていた場所から消えていました。
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でも、私は今でもやっぱり半信半疑です。だって、見たことないし。
目に見えないものがこの世にたくさん存在することは科学的に当たり前のことですけどね。