毎年6月、山梨の農家のお宅へ、桑のみジャム作りに行く。
昔養蚕が行われていた、桑畑が、そのまま放置され
いまや巨木になった、桑の木が毎年たわわに実をつける。
わたしのお目当ては実は桑よりくるみの実
この時期、染めには少々早いだけど
鬼くるみが蒼い実をつけ始める。
それを、高いはしごを借りて採取してくるんです。
くるみはとても優秀な染料。
実も葉も、皮も
明るい焦げ茶色が染まります。
帰って来て、さあ今年も!
と思って染めたら、今年の色は何だか若い
茶と言っても、少し黄土色に近い感じ。
実は、今年は例年より10日程、日程がはやかったんですね。
くるみの実の出来かたも、だいぶ未熟だった。
くるみの実の出来るサイクルを365日。
人間の一生を70年と考えると。
10日は人間の2年に当たる。
2年若いとあういう色かもな~!
植物は意外な程に、種類よりとる時期によって
色合いが違ってくるものなんです。