夫が家事・育児を手伝う家庭ほど第2子の出生率は高い!①

2008-05-17 17:57:40 | 男と女話
「夫の帰りが早けりゃ子だくさん!?」に関連してカキコです。
 「21世紀成年者縦断調査(厚生労働省)」ってのがあるんだけど、この調査を見るとおもしろいことがわかる。第5回21世紀成年者縦断調査(2008年)についてのお話ね。
 この調査は2002年に20~34歳であった全国のイマドキ男女を対象として始められ、その後、毎年、同じ人について仕事や所得、就業時間などを追跡調査しているもの。
 これによると、所得(正確には可処分所得、ひらたく言えば手取り)も結婚に大きな影響を与えていて、年間所得額が低いと、その後、結婚している割合も低い。
 そりゃそうだよね。「お嬢さんと結婚させて下さい!」なんて彼女の実家に挨拶に行くときにゃ、これから生活していけるのか聴かれるだろうし、男としていろいろな責任も背負うことになるし、収入が増えないイマドキ男子なら先々の不安から結婚を躊躇しちゃうのも多いだろう。
 一方、女性の方も稼ぎの低い(少ない)男のもとに飛び込んでいくのは慎重になるよね。金が無いと男もせこくなる。女性も腰の引けた軟弱男(ただでさえ女性が嫁ぐということは「相手の家に入ること=適地に乗り込むこと」ともいえることで夫となる男が自分の立場をわかって<いざというとき見方になって>くれる男じゃないと)なんかは将来が見えちゃって一緒になるのは敬遠しちゃうしね。
 そんな先々のこと考えずエイヤーで結婚(20歳のとき)して今じゃ子ども4人つくって、旦那は宅急便ドライバー、嫁さんは不動産屋で営業してる、元ヤンキーの若夫婦知ってるけど(家も買っちゃって)、彼らと話したら、アントニオ猪木じゃないけど「つべこべ考えず、行けるとこまで行ってから考えりゃいいサッ!道は開ける」ってな考えもっててその度胸に頭が下がったことがあるよ。旦那は「倒れるまで働く。動いた分だけ稼げるからこの仕事がいい。年取ってからのことなんか今考えてられネー。子ども食わして家のローン返さなきゃいけネーから突っ走るだけっす!」ってケラケラ笑ってるんだ。たくましさ(男気)に感服。嫁さんも不動産屋で賃貸や分譲マンションなど斡旋・営業していてこれまたたくましい(似たもの夫婦だ)。男の子3人、女の子1人のおっかさん。下手に先々のこと考えすぎて踏み出せず守りに入っている若いヤツらもいるけど、元ヤンキーで生活力バリバリの超たくましい若いヤツもいる。世の中おもしろいよ

 
 ところが、所得が出産に与える影響を見てみると、様相が違う。
 子どものいなかった夫婦について夫婦の合計年間所得を階級別に分けて、その後の出生率を見ると、所得の高い夫婦の方が、第1子の出生率が高いわけじゃない。第2子以降もこの傾向は変わらず、むしろ所得の低い方が出生率は高い傾向にあるんだ。
 貧乏人の子だくさん!

●年間所得階級別に見たこの2年間に「結婚した」男性の割合
100万円未満(4.4%)
100万~200万円未満(5.1%)
200万~300万円未満(9.9%)
300万~400万円未満(11.6%)
400万~500万円未満(13.4%)
500万円以上(10.7%)

●夫婦の合計所得階級別に見たこの3年間の第1子出生率
100万円未満(57.1%)
100万~200万円未満(52.9%)
200万~300万円未満(44.8%)
300万~400万円未満(40.0%)
400万~500万円未満(35.9%)
500万~600万円未満(33.3%)
600万~700万円未満(37.5%)
700万~800万円未満(27.5%)
800万~900万円未満(26.2%)
900万~1000万円未満(27.0%)
1000万円以上(18.3%)


(つづく)


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