今はもう昔、京都・嶋原の太夫(たゆう)、東京・吉原の花魁(おいらん)との遊びにはいくつものしきたりがあった。
昭和の時代になり、売春禁止法の施行とともに、一気に「お茶屋遊び」「お茶屋通い」といった言葉も死語になり、私も10数年前にこの時代の詳細を知り(戦前の京都、自宅から大学へ通わず、しょっちゅうお茶屋から大学へ通っていたという<もう故人だから許していただこう。元伊藤忠商事のI専務から>話を聴き)、おおらかな時代が羨ましかった。
現在の団塊の世代のおじさんたちになると、青春の門(五木寛之著)以後の世代なので、まず殆どの人が赤線・青線の時代の遊女・娼婦たちとの情話すら聞く術もない。
*赤線地帯…昭和の時代、売春を目的とする特殊飲食店の集まっていた地域のこと。警察の地図にこの地域を赤い線で囲み表示してていたことから使われた用語。略して「赤線」と呼んでいた。
*青線地帯…赤線地帯の周辺で、営業許可なしに売春行為を行なっていた飲食店街。警察の地図に青い線で表示されていた。略して「青線」と呼んでいた。
1957年(昭和32)、売春防止法の施行で「赤線」「青線」とも廃止された。
先日ビデオショップを覗くと極彩色で派手なパッケージを見かけた。
安野モヨコ原作、土屋アンナ主演の極彩色エンタテインメント映画「さくらん」というDVDだった。
吉原の伝説の花魁となる「きよ葉」の型破りな生き方を描く、破天荒花魁ストーリーということらしい。
また時代考証を無視しためちゃくちゃ映画かと思いきや、その遊郭の世界の詳細な描写に目が留まった。
私のブログに、太夫やおつきの禿(かむろ)、新造(しんぞう)を書いたが、この用語自体が読者の中には何のことやらさっぱりわからない人も多いことだろう。
そこで“さくらんの情報サイト”「玉菊屋」に廓関連の用語集や資料集があり貴重なので、是非チェックされたい。
用語集
資料集「遊女の等級」「禿と新造」
あッ、それから突然ですけど
ロードショー中の「舞妓Haaaan!!!」超おもしろそうやね。
京都花街の特殊な世界を平凡なサラリーマンが覗き見る。
早くDVDレンタルならないかなぁ(12/12リリース)
超楽しみドスえ~ッ(阿部サダヲちゃん売れてきたねぇ。役柄ピッタシ)
「舞妓Haaaan!!!」のHP見てるだけで爆笑。
「舞妓Haaaan!!!」の公式サイトどす
画像は映画『さくらん』より
昭和の時代になり、売春禁止法の施行とともに、一気に「お茶屋遊び」「お茶屋通い」といった言葉も死語になり、私も10数年前にこの時代の詳細を知り(戦前の京都、自宅から大学へ通わず、しょっちゅうお茶屋から大学へ通っていたという<もう故人だから許していただこう。元伊藤忠商事のI専務から>話を聴き)、おおらかな時代が羨ましかった。
現在の団塊の世代のおじさんたちになると、青春の門(五木寛之著)以後の世代なので、まず殆どの人が赤線・青線の時代の遊女・娼婦たちとの情話すら聞く術もない。
*赤線地帯…昭和の時代、売春を目的とする特殊飲食店の集まっていた地域のこと。警察の地図にこの地域を赤い線で囲み表示してていたことから使われた用語。略して「赤線」と呼んでいた。
*青線地帯…赤線地帯の周辺で、営業許可なしに売春行為を行なっていた飲食店街。警察の地図に青い線で表示されていた。略して「青線」と呼んでいた。
1957年(昭和32)、売春防止法の施行で「赤線」「青線」とも廃止された。
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吉原の伝説の花魁となる「きよ葉」の型破りな生き方を描く、破天荒花魁ストーリーということらしい。
また時代考証を無視しためちゃくちゃ映画かと思いきや、その遊郭の世界の詳細な描写に目が留まった。
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用語集
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