少しして、六小は改めて言いました。
「おかえり、夢ちゃん。会えてうれしい。」
夢も言いました。
「ただいま、六小さん。わたしも。」
「どうしてた?」
「うん、いろいろあった。」
「そっか、わたしも。でも、会えて本当によかった。うれしい。」
そして次の瞬間、六小は、今まで大きく輝いていた光を小さくして、下を向いて
ちょっと寂しそうに夢にたずねました。
「わたし、変わっちゃったでしょ?」
夢が、「そんなことないよ。」というように微笑みながら答えます。
「うん。でも、六小さんは六小さんでしょ。」
その言葉を聞いた六小はうれしかったのか、いったん小さくした光を、また
パァーッと大きくして、
「本当?本当にそう思ってくれる?」
と、何回も夢に訊いてきました。
「うん、本当よ。」
六小は、ほっとしたように言いました。
「ああ、よかった。夢ちゃんに、そう言ってもらえて。本当は、昔のまんまの姿で
会いたかったんだけどさ。」
「いいよ、もう。いろいろあったんでしょ。」
「う・ん。」
「六小さんが、こうして元気でいてくれるだけでいい。」
夢は、昔のままで会えなかった、と落ち込む六小を元気づけようと、笑顔で六小に
言いました。
「クスン・・・・・ありがとう。」
六小も、夢に言われて少し元気になったようです。最後は、笑顔になりました。
夢と六小の話は、いつまでもつきません。