好景気や労働力不足の影響で、売り手市場の就職活動が続いている。2018年卒業予定の大学生は、面接が解禁になった6月1日時点で内定率がすでに61%。昨年同期より10ポイント近くも高い。
▲企業は優秀な人材の確保にしのぎを削っている。あおりを食っているのは福祉職場だ。仕事がきつい上に給料が安いとのイメージが強く、新卒の大学生に敬遠される傾向がある。最近は特別養護老人ホームを新設しても職員が集まらず、一部運営できない施設もある。
▲ところが、そんな常識を覆す現象が見られるようになった。30代の若者が設立した社会福祉法人やNPOが共同開催する「FACE to FUKUSHI」という説明会には500人を超える学生が殺到している。
▲カフェのような雰囲気の会場は熱気にあふれ、学生たちは若き福祉起業家の話に聴き入っている。設立から10年に満たない障害者福祉事業所は昨年、この説明会で国立大や有名私大の学生を採用できたという。
▲どんな大企業もずっと安定しているとは限らない。人工知能やロボットの進化がさらに社会を変えていくだろう。安定志向が強いと言われていた学生たちの意識にも変化が生じているのかもしれない。
▲「職員が集まらないのではなく、集めていなかっただけ」。説明会の共同代表である社会福祉法人「ゆうゆう」の大原裕介理事長(37)は語る。雪深い北海道当別町にある「ゆうゆう」には倍率10倍の狭き門を目指して、東京からも学生がたくさんやって来る。
毎日新聞2017年7月3日 東京朝刊 余録
<👀も> 20代後半かと思われる女性が健悠倶楽部に入会か?
突然に来て体験をしていった。爺ちゃん二人がかりで世話をしていた。
中国の世界遺産 張家界
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