気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

誰でも楽器が演奏できる 「触覚」ウエアラブル端末

2015-08-31 18:00:15 | 日記


 演奏経験がなくとも、指が勝手に動き出す――。こんなウエアラブル機器が登場した。

ポゼストハンドの装着

 

琴を弾く開発者の玉城絵美さん

琴を弾くインタビュアー

サックスを吹くインタビュアー

 

  コンピューターのプログラムから送られる信号が腕に巻いた電極に伝わり、その電気刺激が筋肉を動かすという。

 自分の意志とは関係なく無意識に指が動く。映像や音声に加えて触覚が加わる。

 この技術をゲームに応用した製品開発に取り組み年内の発売を目指している。この製品は、ゲームのキャラクターが受けるダメージなどがユーザーに触覚的に伝わるという。

 将来的には「いろんな人の追体験ができるようになってくるんじゃないかなあ」と開発者の玉城 絵美さんは言っているとのこと。

2015/8/30 6:30  日経

 

<所感> 

 映像や音声に触覚が加わって、より臨場感が増す。先ずはゲーム機から。将来的には高度な応用へと進んでいくだろう。

 ドローン、無人攻撃機、原発の清掃ロボット、ワトソン君のような接客ロボットが活躍している。街中では自動操縦自動車が、家庭では全自動洗濯機や自動掃除機が動いている。コンピューターが超一流の棋士に勝つご時世だ。AIは限りなく進化する。

 人類はどんな未来へ進んでいくのだろう。・・・・・・「銀河鉄道999」の世界へか?


「富山の置き薬」を世界に広めよう! NPOがアフリカ農村部で実施へ 日本財団もモンゴル、ミャンマーで

2015-08-30 09:26:41 | 日記

 発熱や下痢など、ささいな病気で子供が死んでしまうアフリカの農村部の状況を改善するため、各家庭に薬を届ける「富山の置き薬」のビジネスモデルを“輸出”する動きがある。取り組むのは、東京都港区のNPO法人「AfriMedico(アフリメディコ)」代表で薬剤師の町井恵理さん。青年海外協力隊に参加した際に起きた不幸な出来事をきっかけに、困難なミッションへの挑戦を続ける。日本財団もモンゴルやミャンマーなどで同様の活動をしており、日本発祥の制度が世界に広がろうとしている。(稲場咲姫)

 アフリカ・タンザニアに「富山の置き薬」を輸出しようと、現地で調査活動をするNPO法人「AfriMedico」代表で薬剤師の町井恵理さん(左)=本人提供


風邪や下痢で死亡

 「5年後には、タンザニアの総人口の1%に当たる約50万人に置き薬が届くようにしたい」と町井さんは展望を語る。平成26年5月から比較的治安がいいタンザニアで、各家庭に日本の薬を置いてもらい、どんな薬が必要とされているのかを調べる“マーケティング”に取り組んでいる。「日本の薬は良く効くね」という住民の声に、置き薬のニーズは「確実にある」との感触を得た。現在は本格的な実施に向け、同国の厚生労働省にあたる保健省と協議を重ねている。

 「富山の置き薬」にヒントを得た活動は平成20年、青年海外協力隊に参加し、アフリカ・ニジェールで行った感染症予防活動をきっかけに始めた。

 ある村での活動中、高熱の男児を抱えた母親から訴えを受けた。「(病院に行く)お金をちょうだい」。同国は医療が行き届かず、年間345万人の子供が5歳未満で命を落とす。母親の訴えに「根本的な解決にはつながらない」と、お金は渡さなかった。その1カ月後に男児は死亡した。

 悔しさを胸に帰国後、医療支援を行うNPO法人を立ち上げた。現在は薬剤師や製薬会社勤務のスタッフら約25人が参加するまでに成長した。昨年11月には東京都が主催した若手起業家支援のコンテストで、最優秀賞に選ばれた。日本国内での支援態勢も徐々に整ってきている。


「日本で普及した時代背景と重なる」

 「富山の置き薬」は江戸時代初期に始まったとされる。各家庭に風邪薬や鎮痛剤、下痢止めなどが入った薬箱を配置。必要なときに必要な量だけ服用し、後日、集金の際に服用した分の代金を支払い、薬を補充してもらう仕組み。

 町井さんによると、アフリカの農村部は一番近い病院まで、徒歩で1時間半かかるなどインフラが整っていない。偽薬も出回り、日本のような皆保険制度もなく、たとえ病院に行くことができても、治療費が払えない。

 こうした状況は「過去に日本で置き薬が普及した時代背景と重なる」と町井さん。現地の薬は使えるのか、薬の管理をだれに任せたらいいのか-など課題は山積だが、江戸時代から300年の歴史がある置き薬を「現代版」「アフリカ版」にカスタマイズして提供したいと考えている。


日本財団はモンゴルやミャンマーに

 「置き薬」の海外展開を模索するのは、町井さんだけではない。日本財団(東京都港区)は平成16~25年、モンゴルで置き薬の助成事業を行った。遊牧民を中心に10万人(2千世帯)に置き薬を提供。夜中に腹痛を起こしても、一番近い町の病院まで馬で約2時間、往診依頼をして、実際に医者に診てもらうために、さらに2時間かかっていた状況の改善に努めた。

 代金回収率は93%と高く、往診依頼が45%減った。同財団の担当者「利用者との信頼関係が築けたことと、システムが理解されたことが大きい」と分析する。

 21年からはミャンマーでも置き薬を提供。同国保健省の直轄事業に採用され、モンゴルでは年間6千~7千万円の運営費がかかっていたが、ミャンマーでは、約2千~3千万円で運営できているという。

 ただ、事業が根付くかどうかは不透明で、モンゴルでは、政府に引き継ぐことができず事業が縮小したほか、ミャンマーでも実態調査がうまく進んでいないという。

2015.8.29 18:00 産経 【話題の肝】 

 

<雑感>

 雨が降っている。気分が落ちつく。心身ともに安らぐ。

 明日から9月だ。食欲、体育、芸術、灯火親しむ、レジャー、錦秋・・・等々、何をするにしても良い季節に入っていく。、台風や長雨のないことを願う。11月中旬までの過ごしかたをシュミレーションしてみたら気が忙しくなってきた。


諭されているようで、むず痒くなった・・・  

2015-08-29 13:47:54 | 日記

  あなたはすこしばかり頑固なところがありますが、自分に忠実です。少し個性的ですが、周囲のことは考えております。

  細かいところはありますが、大事なことは何であるのか、心得ております。少しばかり他人に厳しいですが、自分の欠点は知っております。

  臆病ですが、勇気があります。涙もろいところもありますが、明るく生きてゆくすべを知っています。やるせなさを知っていますが、どうせやらなければいけないことは明るく明るくやるしかないことを知っています。それがあなたの勇気です。

  少し動揺し揺れ動きますが、最後は安定します。人の脳は対極にゆれ動くようにして進歩してきました。 喜びには悲しみが潜み、愛には少しの嫉妬があり、憎しみには愛情もこもっているものです。

  誰でも今が一番いい時だと思って生きています。過去もその時が一番いい時であると思っていたはずです。 そしてその時は今がそうであるように未来が不安でありました。だから、あなたはこれからも今が一番いい時だと思って生きてゆくはずです。

 あなたは
  ;人生に対して常に積極的な思考のある人
  ;コミュニケーションの良い人
  ;社会の役に立ちたいと思う人
  ;運動習慣のある人
  ;栄養に注意している人
 ですから。

 


「多くの言葉で少しを語るな。少しの言葉で多くを語れ」

2015-08-28 14:14:19 | 日記


 いつの世も探求心に足の生えたような人はいる。50歳を前に隠居して江戸に出た伊能忠敬は、天文・暦学に精を出し、地球の円周を測る作業に熱を上げた。アナログの手法である。浅草-深川間の距離を歩いて測り、天体の位置をからめて割り出した。約3万5500キロという。

 ▼約200年前の事績と考えれば、11・7%の誤差はわずかと言ってよい。後に全国測量を重ね、日本地図を世に出す忠敬は、約4万100キロという数値にもたどり着く(『素顔の科学誌』東京書籍)。100キロ足せば現代の科学が出した答えに合う。驚くほかない。

 ▼後半生を壮大な実験にささげた忠敬は、泉下で嘆いていようか。中学生の「理科離れ」が顕著になった。文部科学省が公表した全国学力テストの結果などによると、「理科が好き」と答えた小学6年生は8割を超えているのに、中学3年生では6割まで減っている。

 ▼学年が上がるにつれて数学の要素が加わり、理解を妨げる面はあろう。幼少期の工作や砂遊びなど、生活体験の不足も「理科離れ」につながっていると言われて久しい。わずかな刺激で子供の探求心はうずく。芽吹いても根腐れさせる環境を、放置してはいないか。

 ▼ニュートンいわく「真理の大海は未発見のまま目の前に横たわっている」。はるか上空では、油井亀美也さんが宇宙という広大な未知に臨んでいる。国際宇宙ステーションで行われる数々の実験が、子供の探求心をくすぐればいい。

 ▼昔は文系も理系もなかった。「多くの言葉で少しを語るな。少しの言葉で多くを語れ」と述べたのは数学者にして哲学者のピタゴラスである。「理科離れ」を止める一助にと書き進めた本稿は、多弁にして筆及ばず。忠敬の渋面が目に浮かぶ。

8月28日 【産経抄】

 

<memo>

 


二ユース 二本

2015-08-27 18:02:11 | 日記

 

◆ 「人類に対する脅威だ」ホーキング博士 攻撃対象を機械が判断“AI兵器”に科学者たちが反対署名

 攻撃対象を、人間でなく「機械」が判断する。ホーキング博士など著名な科学者たちが、こうした高度な「自律型の兵器システム」に対する懸念を表明した。「国際人工知能会議」で公開状が公表される予定だ。

誰を攻撃するかを人間でなく機械が判断する。世界各国の政府に対し、こうした自律型兵器の開発を禁止して、「軍事AI兵器競争」を防ぐよう求める公開状に、科学技術分野における膨大な数の著名人たちが署名している。

この公開状は、ブエノスアイレスで7月25日から31日まで開催中の「国際人工知能会議(IJCAI)」で、7月28日(現地時間)に公開される予定だ。

署名欄には、数多くの人工知能(AI)やロボット工学の研究者が名を連ねている。スティーヴン・ホーキング、イーロン・マスク、ノーム・チョムスキー、ウォズことスティーヴ・ウォズニアックらだ。

この公開状は、IJCAIの席で、「Future of Life Institute(FLI)」という研究所が提出することになっている。この研究所には、マスク氏が2015年1月に1,000万ドルを寄付(日本語版記事)して話題になった。

公開状は、本来は人が操作しなければ機能しないロボットや輸送機が、人の操作を不要とするスマートな自律型兵器につくり変えられることを懸念している。巡航ミサイルや、リモート操縦によるドローンは、「標的の判断はすべて人間が行う」ため許容できるが、人間の介入なしに戦闘や殺害が可能な完全に自律型の兵器の開発は、芽のうちに摘み取る必要があると主張している。

公開状では、自律型兵器と化学兵器・生物兵器戦争との著しい類似性についても指摘されている。

なお、マスク氏とホーキング博士は、兵器だけでなく一般的なAIに関しても、その危険性について警告している。マスク氏はAIの潜在的な危険は核兵器よりも大きい(日本語版記事)と述べている。ホーキング博士は、AIは「われわれの存在に対する脅威」だと述べている。

自律型兵器、およびAI全般について懸念される主な問題は、急速に変容することだ。いったん高度なAI、つまり誰を攻撃するかを自身で判断できる兵器システムをつくってしまえば取り返しがつかなくなる。火薬も核兵器も、もはや封じ込めることはできない。自律型兵器も同じことなのだ。


2015.7.28 19:11更新 産経

 

◆これが「現実的な」宇宙エレベーター? カナダ企業が特許取得

 カナダの宇宙開発企業が、空気注入式のセグメントを組み立ててつくる「宇宙エレベーター」の米国特許を取得した。高さ約20kmの成層圏からロケットを発着させるという…(以下省略)

2015.8.21 13:55更新

 

ハアー そうですか 

 


どう動く日米欧 自民に財政出動論も

2015-08-26 14:42:41 | 日記

 中国人民銀行が25日夜、追加の金融緩和を決定したのが好感し、同日の欧米株は前日の大幅安から一転、総じて堅調に推移した。ただ、中国を“震源地”とする世界的な株安の流れが完全に止まるかは不透明だ。今後、日米欧の財務当局や中央銀行が金融緩和などの対応に迫られる場面も予想される。(佐久間修志、ワシントン 小雲規生、ベルリン 宮下日出男)

 菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、世界同時株安について「先進7カ国(G7)と連携して、必要な施策を打っていきたい」と述べた。午後は東京都内で講演し、「日本経済そのものに自信を持っている」と述べ、安倍晋三政権の経済運営への影響は限定的だとした。

 麻生太郎財務相は記者会見で、今回の世界同時株安について「リーマン・ショックの時とはまったく質が違う」とし、中国の株安について「何年も前から言われており、ついに来たかという感じだ」と強調した。

 ただ麻生氏は、25日の日経平均株価の振れ幅が1千円を超える乱高下となったことに対して「荒い値動きだ」と神経をとがらせた。

 政府は、円安・株高こそアベノミクスを軌道に乗せた原動力との認識がある。輸出関連企業を中心に業績を回復させ、春闘で2年連続の大幅な賃上げにつながったのも円安・株高の後押しがあってこそで、世界経済が不透明感を増せば、日本経済の回復シナリオに水を差しかねない。

 こうした中、日銀に早期の追加の金融緩和を求める声が出始めた。「物価上昇目標2%」の平成28年度前半ごろの達成が危ぶまれていたこともあり、世界同時株安で円が買われている現状は「過度な円安になることを危惧する日銀にとって、追加緩和をしやすい環境」(SMBC日興証券の渡辺浩志シニアエコノミスト)といえるためだ。

 与党からは、補正予算などの財政出動が必要との意見が上がり始めており、自民党の二階俊博総務会長は、「執行部で協議して対応を急ぎたい」と述べた。

 米国では、9月の連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ開始は遠のいたとの観測が広がっている。

 アトランタ連銀のロックハート総裁は24日、カリフォルニア州での講演で、利上げ開始時期について「年内のいずれかの時点」と言及。しかし「原油安や人民元の切り下げが米国の成長率を予想するうえで複雑な要素になっている」とも指摘し、先行きの不透明感が増していることを認めた。

 米資産運用大手ブラックロックのリック・リーダー最高投資責任者(CIO)は24日、ロイター通信に対して「FRBが9月に利上げを始めるという観測は後退している」と述べた。市場では、仮にFRBが9月に利上げに動けば「意表をつかれた市場が混乱に陥る」というリスクも指摘されている。

 ただ、米国経済の緩やかな拡大基調が揺らいだわけではない。リーダー氏は9月16、17日の連邦公開市場委員会(FOMC)までには「多くのことが起こりえる」としており、9月利上げ開始の可能性が完全に消えたわけではないとの見方も強調している。

 欧州では、ユーロ圏経済の景気回復に影響が出ることへの警戒心が強まっている。米国の利上げ観測が後退してユーロ高が進めば、緩やかな回復の足取りを損なう恐れがあるためだ。

 ユーロ圏も、欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和によるユーロ安や原油安を景気回復の追い風としてきた。ユーロ高は輸出にも影響を及ぼす。とりわけ中国国内の需要が落ち込めば、同国を自動車や機械などの主要な輸出先とし、ユーロ圏経済の牽引役であるドイツにも痛手となる。

 ドイツの市場関係者は「ユーロ高の抑制のためECBが手を打つか注視している」と指摘する。

 

<memo>

 

 


蝙蝠

2015-08-24 17:09:09 | 日記

 地面に落ちたコウモリがイタチに捕まった。「羽のあるものは、みな敵だ」と大きく口を開けるイタチにコウモリは懸命に弁じた。「私は鳥ではない、ネズミだ」。得心したイタチに放免され、虎口を逃れている。

 ▼後日、再び地面に落ちて別のイタチに捕まった。「ネズミは敵だ」「ネズミではない、コウモリだ」。またも命拾いをした。イソップ物語にあるこの話には「豹変は機知なり」の寓意がある。変転する時勢では、如才ない立ち回りが「吉」と出ることは確かに多い。

 ▼背中合わせの有事に備え、米軍との合同演習に汗を流す。一方で米国の声に耳を貸さず、中国主導の国際金融システムに加わる。日本には「歴史戦」で非を鳴らし、中国の鼻息をうかがってもみる。抜かりないコウモリのまねか、韓国の外交姿勢に同じ臭いがする。

 ▼韓国領に砲弾を撃ち込み、「準戦時状態」を宣言した北朝鮮につける薬はない。米国の武威、中国のにらみが隣人の押さえ込みには必要だろう。ただし「太陽」だ「北風」だと腰の定まらない外交が、北の居直りを招いた事実は重い。それを忘れてもらっては困る。

 ▼中国の背後にはロシアの影もちらつく。国際秩序に挑む昨今の動きを見ても、中露にはイタチほどの物分かりの良さを期待できまい。まずは韓国が腹を固めて、北の恫喝をはねつけることだろう。日米韓の連携は、北の横紙破りを封じる「この一手」だと心得たい。

 ▼韓国では「八方美人」がほめ言葉として使われるという。皮肉交じりにこの語を用いる日本には、理解の及ばぬ感覚だが、先の寓話にはこんな解釈もある。コウモリは後に鳥の世にも獣の世にも居場所を失い、光の国を追われた。朴槿恵(パク・クネ)大統領には肝に銘じてほしい教訓である。

8月24日 【産経抄】

 

<memo>

 大根、蕪が芽を出した。

 夜は涼しくて眠りやすくなった。昼間は体を動かし、夕方にはお酒飲みながらゲームして、疲れてきたらベッドに入る。虫の合唱を聴いているうちにいつの間にか睡眠に入る。いい季節になった。

  さて、今から世界陸上選手権 北京 と ワールドカップ女子バレーを交互に見ることとしよう。

 


あのバス、あの電車が…「第二の故郷」ミャンマーでもう一花 メード・イン・ジャパンの信頼乗せて

2015-08-23 16:47:30 | 日記

ミャンマーで“第二の人生”を送る元JR西日本のキハ181系。かつては特急「はまかぜ」などで使われていた=3月、ミャンマー・ヤンゴン

 現役を引退した後はアジアで“第二の人生”を…。

 誰もがあこがれる魅力的な生き方を捉えるためにレンズを向けた。と言っても被写体は、熱帯の強烈な日差しを受けて走る、列車とバスだ。

 「日本製の車両はいいよ。振動が少ないし、エアコンも付いてる」。

 ミャンマーの鉄道は、国が運営し「ミャンマー国鉄」と呼ばれる。国内有数の大都市ヤンゴンの中央駅で、車掌のトゥン・トゥンさん(37)は話す。確かに、外の熱気が嘘のように涼しく快適だ。

 ミャンマーで鉄道といえば、映画「戦場にかける橋」に登場する泰緬(たいめん)鉄道が有名だ。第二次大戦中に隣国タイとの間に敷設され、工事中に多数の死者が出たことから、「死の鉄道」と呼ばれた。

 戦後70年のミャンマーでは、泰緬鉄道のレールは撤去され、代わりに日本製の中古車両が走る。車内では乗客がくつろぎ、窓やドアには日本で見慣れた「禁煙」「非常用ドアコック」などの表示が残る。

 ヤンゴン郊外のバスターミナルにも、日本語が残るバスがあちこちに停車している。漢字の書かれた古いステッカーを見ると、直せるのにわざとそのままにしているとしか思えない。

 日本製中古バスのオーナー、ミョー・ミン・トゥンさん(37)は、「日本のバスは丈夫だし、修理が簡単。信頼しているよ。以前、中国のバスを買ったけど大損した」と笑う。

 しかし、タクシー運転手のミョー・ミンさん(48)は、「3年前なら日本のバスはもっとあった」と話す。「今では中国と韓国のバスも多くなってるよ」

 激化する国際競争を垣間見た気がした。一見のどかな“余生”を送る列車もバスも、重責を担う。今日も「メード・イン・ジャパン」の信頼を乗せて、灼熱の大地を走り続けている。

 2015.8.23 15:00更新 産経


北方領土

2015-08-22 20:01:23 | 日記

 

 中国や韓国をはじめ、日本の近隣には厄介な国が多い。ロシアのメドベージェフ首相はきょうにも、北方領土に上陸する可能性があるという。そうなれば、年内に予定されるプーチン大統領の訪日も遠のきかねない。いつになれば北方領土は帰ってくるのか。

 ▼ロシア側が、有効な対抗措置をとれない日本の足元を見ているのは明らかだ。安倍晋三首相とプーチン氏の関係は互いの誕生日にプレゼントを贈り合うほど良好だが、メドベージェフ氏やロシア外務省は問題解決に意欲がない。北方領土のロシア化はいよいよ進む。

 ▼つい先日、11年半にわたりシベリアに抑留された元関東軍大佐、草地貞吾さんの妻、三重子さんから電話をもらった。「主人が亡くなり来年でもう15年になります」。かつて謦咳(けいがい)に接した草地さんの90歳を超えても背筋がピンと伸びた姿が目に浮かんだ。

 ▼シベリア抑留研究家の長勢了治さんの近著『シベリア抑留 日本人はどんな目に遭ったのか』(新潮選書)は、草地さんを「『民主運動』への抵抗のシンボルであったろう」と紹介している。民主運動とは「赤化教育」のことだ。共産主義を肯定しなかった草地さんは拷問やつるし上げを受け続けても最後まで屈さなかった。

 ▼山崎豊子さんのベストセラー小説『不毛地帯』の主人公のモデルの一人は、草地さんだとされる。シベリアで生死をともにした抑留仲間らは以前、小欄の取材に「草地さんは天皇陛下の次に偉い」と語っていた。

 ▼平成3年4月、来日したソ連のゴルバチョフ大統領と面会した際のことだ。草地さんは一喝した。「私は君の父親と同じ年齢だ。父として言う。北方領土を返したまえ」。政治家や外務官僚には、この気迫と不屈さを見習ってほしい。

8月22日 【産経抄】

<memo>

  久 しぶりにpcの前で長時間過ごした。私でも扱えるようなフリーの音楽編集ソフトを探して、触ってみたが手ごわい。用語がわからない。吾がPCにパブリックのミュージック以外に入れてないから、入れることから始まる。そして、その音楽ファイルの拡張子をダウンロード&インストールした編集ソフトが扱える拡張子に変換して読み込む。それから編集作業なのだが・・・・編集作業が

 窓の外から虫の声がやかましい。さて、タヌキのポンタに餌やりしなきゃ。3日ほどやっていない。

 

http://www.nch.com.au/switch/jp/index.html

http://soundengine.jp/wordpress/soundengine_help/

フリー ソフトのダウンロード&インストールには、信頼できるセキュリティーソフトが必須である。

 


近くの川で魚が大量死 倉庫に7種の国際危険物約2500トン、許可なく管理か

2015-08-21 10:35:47 | 日記

20日、中国天津市浜海新区の川で見つかった、大量死した魚(共同)

 【北京=矢板明夫】中国の天津市で起きた大規模爆発現場から約6キロ離れた同市浜海新区の川で20日、魚が大量死しているのが見つかった。対策本部は爆発で周囲に飛び散った有毒化学物質が地下水を汚染したことが原因の可能性もあるとみて、すでに専門家チームを派遣し、調査を始めた。中国の大手ニュースサイト、捜狐などが伝えた。

 また、中国紙、中国経営報(電子版)などによれば、爆発が起きた危険物専用倉庫には、国際的に流通が規制される9種の危険物のうち、放射性物質などを除く7種類が保管され、総量は約2500トンに達したという。現場からとったサンプルを調べた国務院の危険物専門家チームのメンバーが明らかにした。

 国連は国際輸送に関わる危険物リストに、毒物類や引火性液体を列挙。天津市の政府関係者は「倉庫を所有する会社が、許可されていない危険物を保管していた可能性もある。これから調べる」と話している。

 爆発で吹き飛ばされた倉庫の跡地には直径約100メートルの穴ができ、約50トンの汚水がたまっている。そこから最大で基準値の800倍のシアン化合物が検出されている。

2015.8.20 19:13更新 産経

 


「コシヒカリ」離れ、発祥の地・北陸で進む

2015-08-20 11:48:12 | 日記

 「コシヒカリ」離れが、発祥の地の北陸地方で進んでいる。

 主食米として不動の地位を築き、2007年までは出荷時の検査数量に占める割合は8割を超えていたが、7割を下回ったことが、北陸農政局のまとめで分かった。猛暑による品質低下の懸念や経営の大規模化などを背景に、生産者が栽培を他品種に切り替えている。金沢市では19日、石川県内で出荷量が増えている「ゆめみづほ」の稲刈りが始まった。

 コシヒカリは新潟県で交配され、福井県の試験場で育成された。新潟、富山、石川、福井の4県を管轄している北陸農政局が今月発表した「北陸食料・農業・農村情勢報告」によると、06年産では4県で82・3%を占めていたが、14年産は67・4%に減少し、石川では63・1%、主要産地の新潟でも68・6%と7割を切り、福井は47・9%と半分以下になっている。

 これに対し、増加しているのが各県の独自品種。14年産を県別に見ると、石川では「ゆめみづほ」が25・3%で4分の1を占めた。新潟では「こしいぶき」が24・3%、福井では「ハナエチゼン」が34・6%に上った。いずれの品種も高温への耐性があることに加えて、栽培期がコシヒカリと少しずれている。

 同局によると、後継者不足や高齢化で、担い手に農地の集約化が進む中、コシヒカリだけを栽培していると、田植えや稲刈りなどの作業が一時期に集中してこなせない問題がある。猛暑による品質低下を招かないため、高温耐性のある品種への転換も加速している。同局は、「農作業の分散化や高温対策が、現場の課題となっている」と分析する。

 JA全農いしかわの担当者は「大きな面積を耕作している生産者を中心に、バランスの取れた作付けが進んできた」とみる。一方、JA全農にいがたの担当者は「単価の高いコシヒカリを作りたいといった声もあるが、耕作面積の大きな平野部では、単価を抑えた業務用のニーズもある。銘柄の多様化を進める方針は変わらない」と話している。

 

 8月20日 YOMIURI

 

<所感>

 大根と蕪の種を買いにJAグリーンに行ってきた。大根や蕪の種類の多いことに驚いた。どれにも寒さや病気に強く、やわらかくて美味しい品種と記載してある。適当に選んだ。

 米についても、食べてみて「コシヒカリ」と「ゆめみずほ」の区別がつかない。

 食味はほとんど変わらないが、作りやすさ、収穫時期などが品種の違いに大きく寄与しているのではなかろうか? 

 さて、仙台育英と東海大相模の決勝戦が13時から中継される。楽しみだ。


怪物たちの甲子園 

2015-08-19 14:33:14 | 日記

 昭和59年、夏の甲子園の決勝は、2連覇をめざすPL学園(大阪)と取手二高(茨城)の組み合わせだった。圧倒的に有利といわれていたPL学園は、延長戦で敗北を喫する。

 ▼桑田真澄投手は、その原因をさぐろうと、大会後に一人で取手二高に出かけていった。練習を視察して、選手の家に泊めてもらったという。最近のテレビ番組で、桑田さんが明かしたエピソードだ。

 ▼桑田さんは前年の大会で、1年生ながら2本のホームランを放っている。早実(西東京)の清宮幸太郎内野手(16)が、32年ぶりにその記録に並んだ。打率はなんと5割。報道陣とのユーモラスなやりとりも、人気に拍車をかけている。

 ▼もう一人、やはり準々決勝でホームランを打った関東第一(東東京)のオコエ瑠偉(るい)外野手(18)は、俊足と守備の美技でも観客を魅了する。今日準決勝を迎えた高校野球100年の記念大会は、「怪物」たちの活躍で空前の盛り上がりを見せている。どんな環境が才能を開花させたのか。家庭や学校を「視察」したいものである。

 ▼バイオリニストの千住真理子さんは、中学生のころから、怪物ならぬ「天才少女」と呼ばれ続けてきた。その重圧に疲れ果てて、しばらくバイオリンから離れた経験をもつ。ある日ボランティア団体の依頼で、ホスピスで演奏することになった。散々な出来栄えだったが、死と向き合う患者さんたちは、目に涙を浮かべて「ありがとう」と言ってくれた。「一人でもいい。こんな私の音を聴きたいと言ってくれる人のために弾きたい」。心の叫びが復活のきっかけになったと、エッセーに書いている。

 ▼重圧などとは無縁の甲子園の怪物たちにも、その活躍を心の支えにしている人たちが、きっといるはずだ。

8月19日 【産経抄】


青酸ソーダの恐怖 

2015-08-18 13:45:46 | 日記

 メッキなどに使われるシアン化ナトリウムは、青酸ソーダとも呼ばれ、毒性が強い。その存在が一般にも知られるようになったのは、昭和52(1977)年に起きた青酸コーラ事件からだろう。東京、大阪で高校生らが死亡した、無差別殺人事件である。

 ▼59年のグリコ・森永事件では、全国のスーパーに青酸ソーダ入りの菓子がばらまかれた。平成7年の地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の関連施設からも、サリンの原料となる物質とともに、大量の青酸ソーダが見つかっている。

 ▼そんな危険な化学物質が、中国の大都市、天津の市民を恐怖に陥れている。当局は、12日深夜に爆発事故が起きた現場に、数百トンも保管されていた事実を認めた。現場に到着した李克強首相は、消防隊員を激励したり、病院に入院中の負傷者を見舞ったりと大忙しだ。

 ▼今年6月に長江で起きた、客船転覆事故でも見られた、おなじみの光景である。もっとも、肝心の事故原因については、不正改造によって、客船の構造が不安定になったからか、救助された船長の運航ミスなのか。いまだに責任の所在は、はっきりしない。

 ▼今回も市民が知りたいのは、首相の奮闘ぶりではないはずだ。大気汚染が深刻化するなか、都市住民は、環境問題に敏感になっている。何よりの心配事は、化学物質による人体への影響である。犠牲者の多くを占める消防関係者の遺族も、納得のいく説明を求めている。そもそも、住宅地の近くで、危険物質を貯蔵するのは、中国の法律でも認められていない。

 ▼当局はメディアの取材を許さないばかりか、流言飛語を抑えるとの名目で、ネットのサイトを次々に閉鎖している。市民の不安をかき立てる情報統制は、もろ刃の剣である。

8月18日 【産経抄】


産経・FNN世論調査結果

2015-08-17 13:51:45 | 日記

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が15、16両日に実施した合同世論調査によると、安倍晋三首相が14日に発表した戦後70年談話を「評価する」という回答は57・3%に上り、「評価しない」の31・1%を大きく上回った。内閣支持率は、平成24年12月の第2次安倍内閣発足後で最低だった前回調査(7月18、19両日実施)より3・8ポイント上昇し、43・1%となった。

 70年談話で首相が「戦争に何ら関わりのない世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表明したことについては66・1%が「評価する」と回答した。「植民地支配」「侵略」「反省」「お詫び」の4つの言葉を盛り込み、「歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と表明したことについても59・8%が「評価する」とした。

 今国会で審議中の安全保障関連法案については58・0%が「必要」と回答したが、今国会での成立には56・4%が反対し、賛成は34・3%だった。同法案に対する野党の対案については「必要」が78・7%に達した。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が15、16両日に実施した合同世論調査によると、安倍晋三首相が14日に発表した戦後70年談話を「評価する」という回答は57・3%に上り、「評価しない」の31・1%を大きく上回った。内閣支持率は、平成24年12月の第2次安倍内閣発足後で最低だった前回調査(7月18、19両日実施)より3・8ポイント上昇し、43・1%となった。

 70年談話で首相が「戦争に何ら関わりのない世代に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表明したことについては66・1%が「評価する」と回答した。「植民地支配」「侵略」「反省」「お詫び」の4つの言葉を盛り込み、「歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」と表明したことについても59・8%が「評価する」とした。

 今国会で審議中の安全保障関連法案については58・0%が「必要」と回答したが、今国会での成立には56・4%が反対し、賛成は34・3%だった。同法案に対する野党の対案については「必要」が78・7%に達した。

2015.8.17 11:37更新 産経

 

<蛇足>

謝罪マニアに告ぐ 「敗戦国」から脱却せよ  阿比留瑠比

 「もはや戦後ではない」

 経済企画庁(現内閣府)が経済白書にこう記述したのは昭和31年、今から60年近く前の話である。当時の鳩山一郎首相の孫で、ルーピー(クルクルパー)と呼ばれた鳩山由紀夫元首相が政界を引退してからも、すでに随分たつ気がする。

 昭和60年の施政方針演説で中曽根康弘首相(当時)が「戦後政治の総決算」を訴えてからも、はや30年が経過した。あの時代を象徴したこの言葉も、もうあまり思い出されることもなくなった。

 それなのに、日本はいまだに「戦後」という堅牢な枠に閉じ込められたままだ。今年はメディアや国会で「戦後70年」が強調されており、戦勝国はお祭り気分ではしゃいでいるが、筆者はこの言葉を使うこと自体に抵抗を覚える。

 なぜなら70年と言えば、人が生まれて学校へ通い、社会に出て年金受給者となる時間をさらに上回る長い歳月なのである。にもかかわらず「戦後」はいつまでたっても終わらず、日本はいつまでたっても内外で敗戦国、敵国の扱いに甘んじている。

 なんと非生産的で退嬰的な現状だろうか。もちろん、中国や韓国のように、建国の経緯から日本を執拗に悪者にし続けなければ正統性が保てない国もあるが、どうしてそんな相手国の勝手な事情にこっちが付き合わなくてはならないのか。

 やはり、安倍晋三首相が第1次政権時代に掲げた「戦後レジームからの脱却」が必要である。これからの日本を背負う世代は、偽善と自己愛に満ちた内向きの反省と自虐の中に閉じ籠もることはやめ、国際社会で自国に自信と誇りを抱き、堂々と前を向いてほしい。(以下省略)

http://www.sankei.com/premium/news/150815/prm1508150001-n1.html


明治初めに来日した米動物学者モースは…

2015-08-16 18:09:51 | 日記

 明治初めに来日した米動物学者モースは赤痢(せきり)やマラリアなどの患者が少ないと聞いて驚いた。理由を調べて「すべての排出物質が都市から運び出され、農園や水田に肥料として利用されることに原因するのかも知れない」と滞在記に書いている。

▲近世ヨーロッパは汚物を道や川に捨てて伝染病が猛威をふるった。徳川の時代、100万都市とされる江戸では、大量に出たし尿を近郊の農家に売ったり、米や野菜と交換したりした。し尿を豊かな土壌づくりに役立てる循環型社会が築かれていた。

▲戦後になると化学肥料の普及で、し尿は海に捨てられ、海水浴場の遊泳禁止が相次いだ。高度成長期には生活排水に含まれるリンや窒素による富栄養化で赤潮(あかしお)が大発生した。その苦い経験から下水道が整備され、今では下水の処理過程で出る汚泥をエネルギーや肥料として再生利用する研究が進められている。

▲神戸市は汚泥に含まれるリンを原料にした配合肥料を企業と共同開発した。先月、この肥料で育ったスイートコーン約4000本が収穫された。肥料の市販化を目指してキャベツやレタスなど試験栽培の種類も増やしている。

▲リンは肥料の3大要素の一つだが、日本は全量を輸入に頼る。リン鉱石の産出国が中国や米国などに限られ肥料価格が高騰したこともある。そのため、リンが多く流れ込む地下水路は「都市鉱山」と注目を浴びる宝の山だ。

▲コスト高など課題はあるが、下水資源を作物の栽培に活用する取り組みは全国の自治体に広がりつつある。都市と農村をつなぐ循環システムを再生し、江戸時代に培った地産地消の食文化を大きく育てたい。

毎日新聞 2015年08月16日 00時32分(最終更新 08月16日 00時33分)