気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

「カエデもやはりどこにでも自生する木で…

2015-10-31 18:39:08 | 日記

 

 「カエデもやはりどこにでも自生する木で、葉は種類によってさまざまの色に彩られるが、秋になると、みな深みを増して、日本の国は鮮麗な目のさめるような景観を呈する」。幕末に来日した英国人R・フォーチュンはそう記す。

▲彼は世界中の植物を採集する「プラントハンター」として名高い人物だが、日本の紅葉についてはよほど感心したらしい。別の箇所でも「群葉の鮮明な色彩はたいへんすばらしく、目をみはるような美しい眺望と書いている(「幕末日本探訪記」講談社学術文庫)。

▲植物の専門家ゆえ、その理由も見抜いた。紅葉する木の種類が多く、色合いが多彩だからだ。黄、赤、深紅色−−「あらゆる色彩の集団がカシやマツのような緑の群葉と好個の対照」をなしているという。紅葉する樹種の多さで日本列島は他に類を見ないといわれる。

▲昨年は訪日外国人数の月別内訳で10月が最多だった。夏休みや桜の季節を超えたのは、中国の連休の影響のほかに観光キャンペーンでの紅葉のアピールがものをいったらしい。すでに先月までに昨年1年間の累計人数を超えた今年、紅葉狩りのお客もさらに増えよう。

▲聞くところでは今の日本列島の紅葉の多彩さは、北米や欧州で死滅した落葉広葉樹が氷河期を生きのびたおかげという。色づく山の美しさを当然と思っていた日本人だが、列島の周りの暖流をはじめとする固有の気象条件が残した地球上でもまれな自然の恵みらしい。

▲今や紅葉の名所では、実にさまざまな国々の言葉が聞こえる。彩り豊かな紅葉をめでる喜びは、できるだけ多彩な言葉や文化を生きる人々と共にしたいこの秋だ。

2015年10月30日 毎日新聞 


中国の人工知能研究が日本を一気に抜き去った理由

2015-10-28 19:50:45 | 日記

 コンピューターで人間の頭脳を代替する人工知能(AI)の研究競争が世界で 熾烈 さを増してきた。中でも中国の伸長が著しく、AIで東京大学合格をめざす日本のプロジェクトを模倣した中国版「難関大学突破プロジェクト」も始まった。産業応用を狙うと言い、技術交流を日本側に持ちかけてきた。中国側の狙いはどこにあるのか。日本側のプロジェクト・ディレクターである新井紀子・国立情報学研究所(NII)教授に寄稿してもらった。 
 

正直想定外だった中国の参入

 1980年代初頭に茨城県つくば市を訪れたことがある。研究機関らしい巨大なビルが点在する広大な空き地の上を、建設作業車が土埃ぼこりを上げて雑草をなぎ倒して行く。あの頃のつくば市によく似ている。それが私の中国・合肥の第一印象である。

 私は2015年7月、合肥にある「iFLYTEK」(アイフライテック;科大迅飛)という新興IT企業で開催される“中国版「ロボットは東大に入れるか」”のキックオフミーティングで基調講演を務めるため、改修されたばかりの合肥駅に降り立った。

 合肥へは上海から“中国版新幹線”で約3時間。今回通訳を務めてくれたiFLYTEKの系列企業の中国人社長は、日本で起こった新幹線内焼身自殺事故のことに触れながら、「中国の新幹線は、日本の新幹線より速いし安全」と強調した。ただし、合肥に到着したのは、予定より1時間半遅れの夜8時をだいぶ過ぎたころだった。

 私が大学入試をベンチマークとした人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(通称:東ロボ)を立ち上げたのは2011年の春のことである。当時、コンピューター将棋のプロジェクトはあったが、言葉を理解し問題解決を図る人工知能の大型プロジェクトは、日本にはなかった。

 人工知能が新聞の科学欄に取り上げられることさえ滅多めったになかったのである。当初、「国立情報学研究所はドラえもんを目指しているのか?」と冗談半分に語られることも多かったが、2013年に大手予備校の模試を受験し、日本の大学の約半数に「合格可能性80%」と判定された頃から、だいぶ風向きが変わった。今や、人工知能に関連する記事を新聞や雑誌に見ない日のほうが珍しい。

 そんな折、iFLYTEKからのメールが届いた。そこには、中国でも難関大学を目指す人工知能の国家プロジェクト(プロジェクト名称:高考機器人)を始める、ついてはキックオフミーティングで基調講演を行ってもらえないか、と書かれていた。

 中国が東ロボに関心を寄せている、という噂うわさは聞いていた。だが、国家プロジェクトというのは初耳であるし、その招待状が(大学ではなく)企業から届くというのも不思議なことである。国立情報学研究所では、事情に詳しい中国人の教授や広報担当者を交えて真偽について確認した上で、担当者と面会することになった。

 国立情報学研究所にやってきた担当者によれば、中国ではここ数年「東ロボ」に注目し、情報を収集してきたのだという。そして、人工知能の主要な研究者を集めて、“中国版東ロボ”を国家プロジェクトとしてスタートしたのだと説明した。

 国家プロジェクトと言っても国がすべての研究費を用意するのではない。中国では“863”と呼ばれる応用分野のプロジェクトで、ビジネス展開を狙ってiFLYTEKと国が共同出資するそうだ。

 私の気持ちには穏やかならざるものがあった。大学入試をターゲットとして選んだのは、紙の上での大学入試にアメリカ国民がさほど関心をもっていないからであり、日本らしい人工知能研究が進められるのではないか、と思ったからである。中国が参入してくるとは正直、想定外であった。

人海戦術でビッグデータを磨き上げた中国 

 「東ロボ」がスタートした2011年は、ビッグデータ上の機械学習の威力を様々な形で私たちが目撃することになった年でもある。IBMのワトソンがクイズ番組「ジェパディ!」のチャンピオンを破ったのも、Googleの自動運転車がネバダ州で公道を走る許可を得たのもこの年である。2013年には日本で第2回電王戦が開催され、コンピューター将棋がトッププロ棋士を破った。

 こうして並べると、日本も人工知能で世界のトップを走っているという気がするが、実際はそうではない。アメリカだけでなく、既に中国も日本の前を走っている。

 技術の遅れが問題なのではない。機械学習の基礎となっているのは統計の理論である。統計だけで物事を当てようとなれば、必要なのは何を差し置いてもデータである。データが集まらなければ、コンピューターがどれほど早かろうが、並列計算の理論が発達しようが、いかんともしがたい。
ところが、日本はビッグデータが極めて集まりにくい国なのである。

 Googleはゼロ年代から、電話番号問い合わせサービスを無料化する代わりに問い合わせの際の音声を録音し、その十数年のデータの上で機械学習をすることにより、音声認識精度を向上させた。また、写真管理サービスを提供していたPicasaを買収し、膨大な写真データを収集することで、人や物を識別し、分類する精度を向上してきた。日本では想像がつかないようなサービスを世界に向けて無料で提供することにより巨大なデータを集積する、という手法は、ベンチャーへの巨額投資の道筋がついているアメリカならではだといえる。

 ヨーロッパはどうか。ヨーロッパの国々にはGoogleやAmazonのような企業はあまり見当たらない。しかし、ヨーロッパは国際外交発生の地。ISO(国際標準化機構)など国際標準の基準作りや、最近では「忘れられる権利」の検討など、制度設計に滅法強い。

 では、中国ではどうか。政府の権限が極めて強い中国では、アメリカとは全く別の手法でビッグデータを集めることに成功している。

 中国では、国家公務員や教員に採用されるためには、標準的な中国語を話せることが必要条件であり、そのための試験がある。年間100万人以上が受験するとも言われる標準中国語のスピーキングテストの音声データを集めることを中国政府は決定した。そのビッグデータを元に、標準的な中国語を話せるか否かを判定するための音声認識器を開発したのが、iFLYTEKである。

 このビッグデータを背景にiFLYTEKは音声認識精度を年々上げ、音声認識の世界的ベンチマークで1位を獲得。今や中国のスマートフォンの7割にiFLYTEKの音声認識技術が搭載され、大学入試の英語スピーキングテストの採点にも乗り出している。“中国版東ロボ”の狙いもこのあたりにありそうだ。

 しかも、中国のビッグデータにはアメリカにはない優れた点がある。

 データというのはただやみくもに集めるだけでは、どうしてもゴミが混じる。ゴミが混じれば、機械の精度は下がる。機械は、有用なデータとゴミデータを見分けることができず、どちらも同じように学習してしまうからである。

 どうするか。中国はなんと人海戦術を使って、悪いデータをピッキングして取り除くなどの前処理をすることによって、一段と精度を上げたのである。いまや、人工知能の一級の国際会議にもっとも論文を通しているのはアメリカではない。中国なのだ。

 さらに日本には不利なことが起こった。それは2012年に花開いた深層学習(ディープ・ラーニング)である。深層学習も機械学習のひとつだが、従来の手法以上にデータ量を要求するのである。深層学習を使ってGoogleが作ったシステムが、人間からの明示的な働きかけなしに猫が写っている写真を識別したことから、「概念を獲得するコンピューターへの一歩ではないか」という人工知能研究者も日本では少なくない。

 マーケット至上主義のアメリカ。そして、政府が号令をかければ好きなだけデータを集められ、人海戦術でそれをクリーニングできる中国。振り返れば、日本はスマートメーターの情報共有すら遅々として進まないお寒い状況である。

 アメリカと中国、そして老獪ろうかいな外交官のように振る舞うヨーロッパに囲まれて、たった1億2千万人しか話さない日本語を母語とする日本の研究者が、人工知能研究で何をし得るか。どうやってGDP(国内総生産)に貢献できるのか。研究者であれば、誰もが同じことを悩んでいることだろう。

 悩んだ末に私がひねり出したアイデアが、サイズは小さくてもゴミがない質の良いデータ、例えば教科書や過去の試験問題から深く知識を読み取り、問題を解決する人工知能という枠組みだった。日本は世界でも類を見ない丁寧な大学入試試験を実施している国である。アメリカのSATは同じ問題を繰り返し使うが、日本では過去に出題された問題を再度使うことは決してない。

 日本人は、それが当たり前だと思っているけれど、各大学が個別の筆記試験を課すような入試をしているのは、先進国の中では日本だけなのである。過去20年のすべての日本の大学の入試問題とすべての教科書会社の教科書を集めても、ビッグデータと呼べるようなデータ量には程遠い。でも、だからこそ日本の要素技術が光るプロジェクトになり得るのではないか。そう考えてスタートしたのが「東ロボ」だった。

 だが、「東ロボ」もいつまでも日本の専売特許というわけにはいかなかった。中国という巨大な競争相手が出現したのである。考えてみれば、日本以上に大学入試熱が高いのだから、中国が大学入試をターゲットにした人工知能に関心を持つのは当然のことである。

 しかも、中国は3年間30億円という巨費を投じて研究をするという。対するこちらは、大学の運営費交付金が年々減少する中では手厚く支援していただいているとはいえ、ケタがいくつか違う規模という身の上である。日本が先にアイデアを出したのに、と思うと、もちろん悔しい。だが、研究上の競争はオープンでなければならない。私は観念して合肥に向かった。

 合肥では想像以上に温かく、尊敬をもって私を迎え入れてくれた。キックオフのミーティングも形式的なものではなく、質疑が飛び交う建設的なものであった。驚いたことに、プロジェクト開始間もないのに、彼らは既にこの題材で一級の国際会議に論文を通し始めていた。「東ロボ」もうかうかしてはいられない。競うべきところでは競っていくのは当然だが、一方で、たとえば、ともに大学入試をターゲットとした人工知能に関する国際ワークショップを開催する、といった連携は、東ロボのプレゼンスを高める上でも意義があるに違いない。

日本の研究所で学んだ中国の研究者たち 

 最終日、私は中国科学技術大学の人工知能研究の中心である国家語音実験室を訪れた。iFLYTEKは中国科技大発のベンチャー企業で、両者は現在も極めて密接な協力関係にある。聞くと、科技大の音声認識の教授陣の多くがバブル時代に日本で博士号を取得したか、ポスドク時代を過ごしている。先生は誰かと尋ねると、国立情報学研究所にゆかりの深い研究者の名前がぞろぞろ出てくる。

 彼らは、科学技術大国日本の技術を持ち帰り、中国のビッグデータで成功したのである。ただし、その日プレゼンしてくれた若手研究者2人のうち1人はイギリス、もう1人はアメリカで学んできたという。

 深層学習で雑音処理の精度を飛躍的に向上させたという彼らにこんなことを尋ねてみた。「日本では今、多くの人工知能研究者が深層学習に関心を寄せている。深層学習によってシンギュラリティ(技術的特異点=人工知能が自らより高性能な人工知能を作り出せるようになる段階)がもたらされると考える研究者も少なくない。 深層学習は、機械に本質的な知能を持たせる上でどれくらい役に立つと思うか?」

 すると、彼らは顔を見合わせてからこう言った。

 「深層学習は、音声や画像などに関する分類問題には一定程度役に立つがそれ以上ではない。深層学習で解決できるような問題は、もうだいたいわかったので、私たちは新しい問題を求めている」

 私が日頃から考えていたのと、同じ答えであった。

 日本は一歩遅れではなく、周回遅れになってしまっているのではないか。そんな不安を抑え込むようにして、私は合肥を後にした。

 

■新井紀子プロフィル

  東京生まれ。一橋大学法学部卒。イリノイ大学数学科博士課程修了。理学博士。2005年より学校向け情報共有基盤システムNetCommonsをオープンソースとして公開。全国の学校のホームページやグループウェアとして活用されている。11年から人工知能分野のグランドチャレンジ「ロボットは東大に入れるか」のプロジェクトディレクターを務める。ナイスステップな研究者、科学技術分野の文部科学大臣表彰などを受賞。著書に「数学にときめく」(講談社ブルーバックス)、「コンピュータが仕事を奪う」(日本経済新聞出版社)、「ロボットは東大に入れるか」(イースト・プレス)など多数。 

2015年10月20日 05時20分 YOMIURI

 

◆ 10年後は中国がノーベル賞ラッシュ!? 後れとった韓国にため息 「世界2位」日本…

  http://www.sankei.com/west/west.html

 

 <所感> 「10年後は中国がノーベル賞ラッシュ!?」

 !? は、びっくり、ええっ、ってことか。何にも言っていないのと同じこと。

 新聞記事では、「多い」「少ない」とか形容詞が多くて理解しがたいことがある。~より多いとか、少ないとか書いてほしい。「発がん物質が含まれていると言われている」・・・。どれだけの量を摂取すれば、誰が言っているのかは不明。 

 良く知っている人のことは、ジェスチャーでも無言でもわかるのだけど。


【石原慎太郎 日本よ、ふたたび】

2015-10-25 17:43:13 | 日記

中国は将来、必ず崩壊していく 欲望が自らを蝕む原理

 最近大学で同窓の気の合った仲間数人と会食した折、誰しもがこの国は将来は一体どういう事になっているのだろうかという、慨嘆とも危惧ともつかぬ言葉を口にしていたものだった。私とてこのところ同じ漠たる感慨を抱きつづけてきている。それは今まさに激しく変動しつつあるこの世界の中でのこの国の立ち位置の危うさと、この国自身における天変地異ともいうべき現象を合わせた懸念に他ならない。

 私個人についていえば私には四人の息子とその下に七人の孫がいて上の二人の女の子はすでに社会に出て一人は弁護士の資格を取得し、一人はすでに著名な銀行で忙しく働いている。彼女たちも間もなく結婚し子供も儲(もう)けるに違いない。他の孫たちが社会に出て大人として働く頃のこの国のありさま、いやそれ以上にこの国を囲む世界全体の態様ははたしてどんなことになっているのだろうかと誰しもが思わぬ訳にはいくまい。思えば私たちはいかにも良き時代に青春を過してこれたものだと思う。戦後間もなくの大学時代の粗末な寮生活で味合った貧困を懐かしくさえ思える高度成長の末の今日の繁栄は世界屈指のものに違いない。私たちの世代が断片的に体験した戦争は、同窓の際どい年齢差の多くの先輩たちの犠牲でなりたち、それが引き金になって中世以来続いてきた白人による有色人種への一方的な植民地支配と収奪は、現今のヨーロッパの混乱と衰退が証すように終りを告げつつある。トインビーが人類の歴史における奇蹟(きせき)と称した有色人種で唯一つの近代国家日本の存在は太平洋戦争を引き金に世界の歴史をようやく変貌させたのだ。

 そしてその日本なる国家は世界最大の火山脈の上に位置している国土の原理的な危うさを今や晒(さら)している。四年七カ月前の東日本大震災以来頻発する地震と、それとの関連性は明らかではないがこのところ頻発する火山の爆発はせまりつつあるものを暗示しているような気がしてならない。専門家の所見だとあの大災害の後首都東京の地下で体に感じられなくとも敏感な機械には十分間に一度の地震が感得されていたそうな。

 そしてこの夏の異常な暑さと水害の続発には、まさしく天変地異の印象が拭えない。しかしこれはこの日本人一人に限ったことではなしに地球の随所に見られる現象だ。私は都知事時代に世界全体が存外呑気(のんき)にかまえている温暖化現象について警告してきたつもりだが、米航空宇宙局(NASA)のハンセン教授がかねて警告してきた通り北極海の氷は後数年で解けてしまうだろう。世界中の氷河は解けて崩落し海水は膨れ上がり蒸発した水分は大気に溜(た)まり大雨となって地上を襲うという循環を誰がどう防ぐのだろうか。

 この今になると四十年前に東京で聞いた天才宇宙学者ホーキングの予言を思い出さぬ訳にいかない。この地球のように文明の発達した天体は自然の循環が狂って宇宙時間でいえば瞬間的、およそ百年間でその生命は消滅すると。私が歴訪したツバルやフィジーといった赤道直下の島国は地球の自転で膨れ上がった海に埋没して滅びつつあった。これを食い止める術はないものなのだろうか。亡き開高健が愛吟していたゲオルグの詩に真似(まね)て「たとえ明日地球が滅びるとも、君は今日林檎(りんご)の木を植える」べきなのではなかろうか。

 我々の将来を規定するだろう隣国中国の将来について私はそう深く懸念してはいない。彼等(かれら)のような非人間的非合理的な政治体制は大都市に鬱積している、中産階級になりきれぬ知的な大衆の不満の爆発と、地方で抑圧されている多くの異民族の反発によって近々必ず崩壊していくに違いない。かつてあの大陸に断片的誕生し消滅していった政権の歴史がそれを証している。しかしなお我々の世代がこの世を去った後のこの国、この地球について本気で思い量っておく事は未(いま)だ生ある老いたる世代の何よりもの責任に違いない。

 文明の発展が育む人間たちの欲望が、実は自らを蝕(むしば)み滅ぼすという存在の原理をこの今にこそ自覚すべき時なのではなかろうか。

 2015.10.24 12:00更新   産経

 

<memo>

 津幡町文化会館のシグナスシグナス芸能祭に表演参加してきた。観客を前にしての表演は、社会参加の実感がある。


「訓練された無能力」という言葉がある…

2015-10-24 17:20:34 | 日記

 「訓練された無能力」という言葉がある。米社会学者マートンが官僚制の病弊を指摘するのに使ったもので、もともとはある経済学者の造語である。日々従っている規律にとらわれ、状況の変化に柔軟に対応できぬ役人の性癖を示している。

▲こんな持って回った言い方をせずとも、日本には「融通がきかない」「しゃくし定規そして「お役所仕事」というそのものずばりの言葉がある。手続きや規則は公正という目標のための手段なのが忘れられ、公正に反してもそれを守ることが目標になってしまう。

▲さてこれはそんな目標と手段の逆転が生み出した「無能力」のみごとな実例か、それともまったく逆の融通無碍(むげ)の対応の結果なのか。認知症などで保護され、身元が分からない多数の人の情報を個人情報保護を理由に公開してこなかった東京都と神奈川県の対応である。

▲両都県にはあわせて99人の身元不明者が保護されているが、行方不明者を捜している家族のために国が設けたネットの特設サイトには各1人の情報しか掲載されていなかった。ちなみに他の自治体では発見時の状況などを掲載して身元の判明に結びつけているという。

▲個人情報とはいえ、本人が身元を示せない認知症のお年寄りらの性別や推定年齢、発見時の服装などである。その「保護」とは、本当に当人の権利を守るものなのか。専門家は「反人権的な怠慢」と行政を批判する。そこに目標と手段の逆転があるなら見過ごせない。

▲不明者を捜す家族の「当事者のことを考えて!」という怒りもよく分かる。その「訓練」の内実が問われる自治体間の身元不明者への対応のギャップだ。

 2015年10月20日 毎日新聞 余録

 

<所感>

 安保関連法案で憲法違反と喧伝していた憲法学者もまた訓練された無能力者か?


欧州が認めた春画

2015-10-23 15:08:43 | 日記

 

 

 

 10年前に46歳の若さで亡くなった江戸文化研究家の杉浦日向子さんによると、江戸時代の絵師や作家は、葛飾北斎から曲亭馬琴まで残らず、春画本の制作に携わっていた。にもかかわらず、性の快楽を描いた春画を平成の時代に研究しようとすると、世間から特別視されてしまう。

 ▼さらに平成に入るまで市販されていた春画集は、修整や伏せ字だらけだった(『一日江戸人』新潮文庫)。「真っ暗闇の世界」だと、春画の境遇を嘆いていた杉浦さんにとって、想像を絶する光景であろう。

 ▼東京都文京区の「永青文庫」で開催中の「春画展」は、大盛況である。極彩色の作品に多くの女性が見入っている。ブームに乗り遅れるなとばかりに、週刊誌もこぞって特集を組んだ。

 ▼春画の関連図書も刊行ラッシュが続く。大型書店をのぞくと、やはり都内で展覧会が開かれている、印象派の巨匠、モネの画集とともに並んでいた。19世紀に欧州に渡った浮世絵が、ジャポニスムの花を咲かせた事実はよく知られている。実は、当時の画家たちに、春画が与えた影響も大きかったらしい。

 ▼江戸時代「笑い絵」と呼ばれた春画が発散する、おおらかな遊び心は、性の快楽を禁忌としてきたキリスト教文化の対極にあったからだ。今回の春画の「再発見」も、欧州から始まった。2013年から翌年にかけて、イギリスの大英博物館で開催された春画展は、約9万人が訪れ、大きな話題となった。

 ▼明治の初期、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、仏像は破壊の対象にすぎなかった。それを日本人がありがたがるようになったのは、お雇い外国人として来日したフェノロサが、「すばらしい芸術だ」と称えてからだ。歴史が繰り返しているとすれば、すこし情けない。

2015.10.20 05:05更新 【産経抄】 


【高レベル放射性廃棄物の最終処分(1)提供:NUMO】

2015-10-22 15:18:17 | 日記

求められる「地層処分」の実現 国民的な議論を

2015.10.13 11:00更新 産経

  日本では、過去半世紀にわたる原子力発電の利用により、使用済燃料由来の高レベル放射性廃棄物が既に相当量発生している。この処分の方法としては、地下深部に埋設して人間の生活環境から隔離して処分する、いわゆる地層処分が国際的にも最良とされており、日本もその方針であるが、これまでの処分地選定が進んでこなかった。こうした状況を受け、本年5月、国が前面に立って取り組むことなどを柱とした新たな国の方針が示された。私たちはこの問題にどう向かっていくべきなのか―元総務大臣の増田寛也氏、科学作家の竹内薫氏、若い世代を代表し大学生の山本みずきさんに話し合ってもらった。 

http://www.sankei.com/economy/news/151013/ecn1510130001-n1.html

 

 

 


9日間断食不眠! 延暦寺の荒行「堂入り」、釜堀住職が満行 戦後13人目

2015-10-21 15:10:44 | 日記

 比叡山延暦寺(大津市)の荒行「千日回峰行」のうち、比叡山中の明王堂にこもり9日間、断食、断水、不眠、不臥で不動真言10万回を唱える最大の難行「堂入り」に挑んでいた延暦寺善住院住職、釜堀浩元さん(41)が21日未明、無事満行し、出堂した。達成した行者は8年ぶり、戦後13人目。

堂入り」を終え、明王堂を出る釜堀浩元さん=21日午前2時、大津市(代表撮影)

 

 「堂入り」を終え、明王堂を出る釜堀浩元さん=21日午前2時、大津市(代表撮影)

 千日回峰行は比叡山中などで7年間かけて行われる修行で、1000日間で約4万キロ(地球1周分)を歩く。堂入りは700日目から始まり、不動明王と一体となることを目指す行。

 白装束姿の釜堀さんは午前0時15分ごろ、不動明王に供える最後の水くみを行ったあと、堂内で最後のお勤めを終え、断食後初めての薬湯を口にした。

 午前2時前に正面の扉が開かれ、両脇を僧侶に抱えられて出堂。衰弱した様子だったが、しっかりとした足取りで前を見据え、歩いた。約600人の信者が不動真言を唱えて釜堀さんを出迎えた。

 出堂を見守った岐阜市の主婦、堀総子さん(68)は「9日間も不眠不休だったのにしっかりされていた。満行できて良かった」と感動した様子で話していた。

 釜堀さんは平成23年3月から千日回峰行に入った。29年まで続く予定。

 

 

 


2015.10.21 10:52更新 産経


宇宙図 

2015-10-19 16:50:07 | 日記

 

上表の拡大

 http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu2013/scroll/

 

宇宙の果てはどうなっているの?

「宇宙の果てに近い、たいへん遠い天体が見つかった」というようなニュースを目にすることがあります。「宇宙の果て」という言葉から考えて、「そこまでいくと、そこから先には宇宙がなくなってしまうような境目」と思ってしまうかもしれません。しかし、そうではありません。

まず、遠くを見るとはどういうことなのかを考えてみましょう。 ある天体が地球にいる私達に見えるということは、その天体が発した光が地球に届いたということです。光の速さは秒速約30万キロメートルととても速いのですが、多くの天体はとても遠くにありますので、光は何年もかかって私達のところまで届きます。たとえば、1万光年離れた天体を考えると、1万年前に天体を出た光が、1万年の間宇宙空間を飛び続けて、今やっと地球に届いたのです。つまり、今私達が見ている天体の姿は、その天体の1万年前の姿だというわけです。

私達のこの宇宙は、137億年前に誕生したと考えられています。するともし、120億光年彼方に見える天体(「天体A」としましょう)を観測したとすると、それは120億年前にその天体を出た光を今受け取ったということになり、宇宙が誕生してからわずか17億年しか経過していない、宇宙の初期の頃の天体の姿を見ていることになります。

それよりさらに遠くを見ようとするとどうなるでしょう。宇宙が誕生したのが137億年前ですので、137億光年より遠いところを見ようとしても、そこには天体はおろか宇宙そのものがなかったのですから、なにも見えるはずがありません。そのような意味では、どの方向を見ても、137億光年の距離が「宇宙の果て」だといえます。

ではもし、天体Aに人間のような宇宙人が住んでいたとしたらどうなるでしょう。その宇宙人が、誕生から137億年経過した宇宙を観測すると、地球で観測したのと同じように、どの方向を見ても137億光年先までを見ることができるだろうと考えられています。「天体Aから、地球とは反対の方向を見たときに、17億光年より先には何も見ることができない」ということはありません。(ただし、そこからの光はまだ地球には届いていませんので、私たちは、その先も本当に、私たちが見ているのと同じような宇宙がずっと続いているのかどうかは、確認することができません。)

 


中国で象牙800キロ押収 「日本から流入」

2015-10-13 16:04:21 | 日記

 13日付の中国紙、新京報によると、北京市森林公安局はこのほど、密輸された象牙と象牙製品約800キロや、保護対象となっている野生生物の剥製など計約2439万元(約4億6千万円)相当を押収した。

 同紙は、象牙が日本から香港を経由して中国大陸に密輸されたとしている。公安局は北京や河北省などで密輸や販売に関わった容疑者16人を拘束した。

 象牙はワシントン条約で輸出入が原則禁止されているが、中国や日本への密輸が横行している。(共同)

2015.10.13 14:45更新   産経

 

象牙と信仰

密輸され、聖像や仏像に姿を変える象牙。フィリピンやタイ、中国でその実態に迫った。

文=ブライアン・クリスティ 写真=ブレント・スタートン

 1989年にワシントン条約で国際取引が禁止されて以降も、違法な取引が絶えない象牙。毎年アフリカでは象牙目当ての密猟によってゾウが殺され、その数は数万頭にものぼる。象牙はアジアに密輸され、多くが宗教に使われている。

 フィリピンでは「サント・ニーニョ・デ・セブ(セブ島の幼きイエス)」と呼ばれる聖像に象牙が使われ、タイでは市民が身に着けているお守りのなかに象牙製のものがある。経済成長の続く中国では、象牙でできた仏像や工芸品を買い求める人々が増え、象牙市場は成長の一途をたどりそうだ。今や違法象牙の最大の買い手が中国だというのは、誰もが認めている。

 

 より

 

【絶滅の危機に瀕する象の群】
  象牙の問題点の一つは、再生産に時間がかかる生物から採られることだ。雌の象は5年おきにしか妊娠せず、一生の間に、最大でも8頭程度しか仔を産めない。この遅々とした再生産量では「持続可能な収穫」は不可能である。

 象牙の輸出で得た外貨によって環境を保護するという考えもあるが、需要が供給を凌駕し、種としての象に絶滅をもたらすだろう。過去25年間に押収された牙は1本当たり8.5kgから4kg前後にまで落ちた。若い個体が密猟の対象となったこと、また、大型の牙を持つ象が遺伝子のプールから消え失せたことが現れているとカレドニアン・マーキュリーは伝える。

    

 


立山連峰に冬の訪れ 平年より4日遅い初冠雪を観測

2015-10-12 17:23:14 | 日記

 富山地方気象台は12日、富山県の北アルプス・立山連峰で初冠雪を観測し、発表した。平年より4日遅く、昨年より5日遅い。

 立山黒部アルペンルートを運行する立山黒部貫光(富山市)によると、同ルートの最高地点・室堂(標高2450メートル)で12日午前7時の気温は零下2度。気象台によると、11日深夜から12日未明にかけて降ったとみられる。(竹田和博)

2015年10月12日14時51分  朝日

 

 

 

 

▼ 紅葉と温泉のライブカメラ

http://www.joy.hi-ho.ne.jp/ma0011/kouyou/livecam.htm

 

<memo> エアコン暖房29℃設定 運転1日中


ユネスコ拠出金見直しへ 「断固たる措置取る」日本政府

2015-10-10 16:25:00 | 日記

 中国が申請していた「南京大虐殺文書」が記憶遺産への登録が決まったことに対し、日本政府筋は「断固たる措置を取る」と述べ、ユネスコの分担金拠出などの一時凍結を検討する構えを見せている。

 平成26(2014)年度のユネスコ予算の日本の分担率は米国の22%に次ぐ10・83%で、金額は約37億1800万円。米国が支払いを停止しているため、事実上のトップだ。さらに分担金以外でも、さまざまな事業に対する任意拠出金があり、同年度のユネスコ関係予算は計約54億3270万円に上る。

 外務省首脳は「日本の分担金はトップクラス。(ユネスコ側が)日本からの申し入れに真剣に耳を傾けることに期待したい」として、中国の申請案件の登録が認められた場合は拠出金の凍結もあり得るとのシグナルを送り、慎重な審査を求めていた。

 一方、中国の分担率は6位の5・14%で日本のほぼ半分。任意拠出金も日本より少ない。しかし、中国の動きに詳しい関係者によると、中国は、記憶遺産の周知を図る名目で関係者を中国に招待するなどしているという。記憶遺産事業だけでなく、アフリカでの女子教育などにも中国は積極的に支援を行っており、「さまざまな形でボコバ事務局長の思いに応えている」との指摘もある。

 中国の登録申請を受け、“防戦”に回った日本も傍観していたわけではなかった。「審査を行う国際諮問委員会メンバーに対し、ユネスコ加盟国は働きかけられない」(日本外務省筋)ことから政府はその動きをつまびらかにしていない。しかし、「政府は関係する分野の専門家などと協力し、委員側に日本の主張を伝えてきた」(与党議員)という。民間団体もパリのユネスコ事務局を訪問し、英文の反論文を提出している。

 記憶遺産は、人類にとって歴史的価値のある貴重な文書の保護などを目的とする。中国が日本を貶(おとし)めるために利用する「南京大虐殺文書」の登録が本来の目的にそぐわないことは明らかだ。政府関係者は「今回の申請も受理も理解できない」と述べ、記憶遺産事業の見直しもユネスコに働きかけるべきだと強調した。

2015.10.10 02:35更新 産経


TPP発効で…食品の半数、440品目関税撤廃

2015-10-09 14:04:28 | 日記

 環太平洋経済連携協定(TPP)が発効すると、日本が輸入食品にかけている関税の多くが撤廃される。

 小売価格の値下げが見込まれ、消費者にとっては恩恵となる。

 TPP交渉の関係者によると、関税をかけている農林水産品834品目のうち、約440品目の関税が撤廃される。関税撤廃までの期間は、最も短い品目は発効と同時に撤廃され、長いものでは16年目に撤廃されるものが目立つ。

 果物では、ブドウ(関税率7・8%または17%)などの関税が、TPP発効と同時に撤廃される。水産品では、アジ(同10%)や生鮮サバ(同10%)の関税が米国産は12年目、その他は16年目に撤廃となる。農産品を使った加工品では、トマトケチャップやトマトジュースなど(同17~29・8%)の関税が6~11年目に撤廃される。

 

2015年10月09日 12時34分 YOMIURI

 

<所感> 発効までに数年はかかるだろう。


AIにできない仕事

2015-10-08 16:56:30 | 日記

 白人の老婦人デイジーは、キャデラックを運転中に、事故を起こしそうになる。母の身を案じた息子は、初老の黒人男性のホークを運転手として雇った。米国映画「ドライビングミスデイジー」は南部を舞台に、2人の25年に及ぶ友情を描いている。

 ▼近未来の世界では、息子は母親のために、運転手を雇う必要はない。出かける用事があると、スマホで車を手配するだけでいい。やってくるのは、無人の自動車である。トヨタ自動車は、そんな自動運転車を東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年にも発売するという。

 ▼トヨタの実験車は先日、車線変更や追い越しなどを無難にこなしながら首都高速道路を走行した。試乗した小紙の記者は、危険を感じることはなかった。交通状況を把握して、最適な判断を下すのは、人工知能(AI)である。他の自動車メーカーや検索サイトのグーグルも、開発を急いでいる。米GMはキャデラックにも、半自動運転のシステムを導入すると発表した。

 ▼自動車はもともと、2つの宿命を負っている。地球温暖化の原因となる排ガス中の二酸化炭素については、技術革新によって、完全に除去するメドが立ったといっていい。残る課題である事故は、自動運転によって解決できる。

 ▼もっとも夢の技術は、運転手の仕事を奪うおそれがある。いや、AIの進化によってなくなるかもしれない職業には、新聞記者も含まれる。すでに米国のメディアでは、「ロボット記者」が活躍しているというから、人ごとではない。

 ▼映画は、認知症が進み、老人ホームで暮らすデイジーに、訪ねて来たホークが、パンプキンパイを食べさせるシーンで終わる。AIにはできない仕事が、まだまだあると信じたい。

2015.10.8 05:04更新 【産経抄】


<所感> 最後に残る主体性の世界は、SEXと暴力と賭博か????


TPP交渉、大筋合意の見通し…甘利氏

2015-10-05 09:14:02 | 日記

 【アトランタ(米ジョージア州)=辻本貴啓、横堀裕也】日米など12か国が参加する環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を巡り、甘利TPP相は4日昼(日本時間5日未明)、記者団に「残る課題について大きな進展があった。大筋合意を発表する準備が整った」と述べ、交渉が大筋合意に達するとの見通しを明らかにした。

 2010年に始まった交渉は終結する見通しとなり、世界の貿易総額の約3分の1を占める巨大貿易圏が誕生することになった。日本は少子高齢化で国内市場が縮小に向かう中、人口増が続く米国やアジアの需要を取り込み、新たな成長の糧とする。

 最も難航していたバイオ医薬品の独占販売期間を巡り、対立していた米国と豪州が「実質8年」とすることで折り合った。

 バイオ医薬品の独占販売期間を巡っては、米国が自国の有力な製薬会社の利益を保護するため「12年」を主張したのに対し、豪州や新興国は安価な後発(ジェネリック)医薬品を早く使えるよう「5年以下」を求め、鋭く対立していた。

2015年10月05日 01時28分 YOMIURI

 

<所感> すっかり白髪が増えましたね。ご苦労様でした。


来年の大型連休

2015-10-03 11:39:16 | 日記

来年から8月11日が祝日「山の日」に

 祝日として「山の日」(8月11日)が加わることになった。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という目的で祝日法改正により制定。

 

 

2015年10月3日 日経より

 

<所感>

 年中連休のわが身でも、気になる大型連休。大型連休中の外出はできるだけ控えることとしている。