気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

トキ 「純野生」3羽目誕生 佐渡

2016-04-30 18:17:06 | 日記

 環境省は30日、新潟県佐渡市で、いずれも野生下で生まれた国の特別天然記念物トキのペアに新たにひなが誕生したことを確認したと明らかにした。「純野生」のひなは3羽目。このうち、別のペアに生まれた1羽目は姿が見えず、死んだとみられている。

 

 環境省によると、新たに誕生が確認されたひなは30日午前、28日に確認された2羽目のひなとともに巣の上に頭を出している様子が観察された。ふ化は26〜30日とみられる。親のペアはいずれも足輪がなく年齢は不明。

 一方、21日に純野生として40年ぶりの誕生が確認された1羽目の親のペアは、ひなの姿が見えなくなった28日以降も抱卵を続けていたが、30日にはやめていた。(共同)

毎日新聞2016年4月30日 


(所感)

「世界の野生トラが百年ぶりに増加、5年で20%増」と2016/4/24 日経電子版 ナショジオに記事があった。保護すれば増えるのだなー。朱鷺やトラの餌になるものがあるのだなー。

純日本犬を見る機会が少なくなった。縫いぐるみのような外来種の超小型犬ばかりが目に入る。凛として気高い風格の純日本犬(純日本犬は天然記念物に指定されている)を見たいなあー。

成犬になった純日本犬の譲渡は難しい。主人以外の人に慣れて付き従うことは殆どない。

純日本犬 下記の6犬種

犬種 型 天然記念物への指定年月日
秋田犬 大型 1931年(昭和6年)7月31日
甲斐犬 中型 1934年(昭和9年)1月22日
紀州犬 中型 1934年(昭和9年)5月1日
柴犬 小型 1936年(昭和11年)12月16日
四国犬 中型 1937年(昭和12年)6月15日
北海道犬 中型 1937年(昭和12年)12月21日

代々その土地で飼われ、他 にみられない特徴をもつ種類の犬(地犬)、例えば、石川、富山、福井にいた「越の犬」など。その純血種は絶えた(ウイキペディア)そうだが、純血種でなくてもいいから保存して欲しいものだ。

 

 

 ようやくトラの明るいニュースが届いた。世界自然保護基金(WWF)の最新の調査により、主としてインド、ロシア、ネパールでの保護活動が実を結び、世界の野生のトラの個体数がここ数年大幅に増加していることが報告された。この報告は、絶滅危惧種であるトラの保護活動を推進するための各国閣僚による会合に先立ち、発表された。

  2010年に3200頭だった野生のトラは、現在3890頭まで増えているという。2022年までにトラの生息数を倍増させる計画に各国が歴史的合意をした2010年以来、目標達成に向け、各国が順調に活動を続けているようだ。世界のトラの個体数が増加したのは、100余年ぶりとなる。

 「私たちはこの数に良い意味で驚きました。ここまで回復してきたのは保護活動のおかげです」と語るのは、WWF保全部門 上級副代表のジネット・ヘムリー氏だ。

  保全部門がまとめたのは、インドやバングラデシュなど各国が実施した厳密な調査結果、ならびに生物多様性保全の世界的権威、国際自然保護連合(IUCN)の委嘱を受け独立した研究活動をする科学者が試算したデータだ。データを集計するには、中国、インドネシア、マレーシア、ミャンマーなど、公式にトラの調査が行われていない国々のデータも不可欠だ。

 「今回の報告は大きなはずみにはなりますが、回復への道筋が安定したと考えている人には釘を刺しておきたい」そう語るのは、ナショナル ジオグラフィック協会の大型ネコ科動物保護プロジェクト「ビッグキャッツ・イニシアティブ」の責任者、ルーク・ダラー氏だ。「依然として絶滅危惧種であることに変わりなく、世界規模での生息数減少の危険も残っているのです」

 

■インド、トラ保全への投資が成功

 

 トラの個体数増加が見られたのはインドとロシアの2カ国だった。ダラー氏によると、両国に対して、ナショナル ジオグラフィック協会の「ビッグキャッツ・イニシアティブ」プロジェクトは研究活動と保護プロジェクトへの資金提供を行っている。

  世界のトラの3分の2が生息するインドでは、過去5年で1706頭から2226頭に増えている。同国は、密猟のパトロールを強化し、農民や村人がトラによって負傷したり死亡したりすると、報復として殺さないように補償してきた。さらにインドは、トラ保護区の観光事業が持続するように助成を行っている。これが成功モデルとなり、インド当局は保護活動の範囲を広げようと協議中だ。

 「インドはトラという前例のない資源に投資をしましたが、今やその投資が元を取れるとわかったのです」と、ヘムリー氏。

  同様の状況は、ネパールでも見られる。ネパールのトラは、密猟を取り締まったおかげで60パーセント回復し、198頭に達している。ヘムリー氏によると、各国政府の断固たる取り組みのおかげで、トラの増加はロシア(360頭から443頭)や、ブータン(75頭から103頭)でも見られる。

 

■問題を抱える地域

 

 一方、バングラデシュでは440頭から106頭に減っている。だがヘムリー氏は、実際に減ったのではなく、新政権が正確な頭数を調べきれていない可能性が高いと考えている。

  今回の報告で、野生のトラの個体数が少ない生息地とされているのが、7頭の中国、5頭のベトナム、2頭のラオス、そして0頭のカンボジアだ。そうした国では「もはや手遅れです」とダラー氏は言い、「だからといって見限るわけにはいきません」と付け加える。

 トラの長期的な生息の鍵を握るのはインドネシアとマレーシアだ、とヘムリー氏は言う。だが、両国の頭痛の種は、密猟と違法な土地開発でトラの生息地が損なわれていることだ。両国とも全国的な調査は行っていないが、インドネシアの個体数は371頭、マレーシアは250頭前後だと見られる。

  トラを使った商品の取引はほとんどの国で禁じられているが、依然として闇市場での取引は行われている。トラの個体数を安定させるためには、トラの毛皮やその他の部位を欲しがるアジア、特に中国での取引を削減する必要がある、と報告書は指摘する。WWFなどの機関は、啓発キャンペーンを行っているほか、密売人の摘発を強化している。

  ヘムリー氏によると、インドとネパールは、国境をまたいで協力するようになったこともあり、密輸されるトラの数を減らしている。

  自然保護活動家たちは、トラが原料の薬を減らすよう中国伝統医学の指導者に働きかけてきた。ところがその一方で、中国に新たな闇市場ができ、トラを原料にしたシャンプーや強壮剤、装飾品が取引されている。

  インドの事例は、トラへの影響を最小限に留めながらも人間にもメリットのある土地開発ができることを示している。トラ保護区を迂回する道路を作り、保護区内のトラの移動を妨げず、人がトラと遭遇する危険を減らすようにトンネルや高架橋を設計した。

  全体として見れば、ささやかな希望が1つ見えたということだ、とヘムリー氏は語る。「トラの数が増えているのは明らかですが、この先の道のりはまだ長い」

  その第1段階として、インドで開催予定の第3回トラ保全アジア閣僚僚会議(AMCTC)で各国指導者が「倍増実現」に向けた公約をする、とルーク・ダラー氏は言う。各国間での協力はプラスになる。他の問題での協力に向けた架け橋にもなるからだ、とダラー氏。「自然を守ることは、多くの場合、私たちは自分自身も守ることになるんです」

 

(文 Brian Clark Howard、訳 倉田真木、日経ナショナル ジオグラフィック社)

 

[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2016年4月13日付]



都忘れ


鬼平なら身銭を切った…舛添都知事の公用車での別荘通い

2016-04-29 14:39:38 | 日記

 江戸町奉行というのは、今でいえば、東京都知事と警視総監、東京地裁所長を兼ねたようなポストだった。警察の仕事のなかで、放火、盗賊といった凶悪犯を取り締まったのが、火付盗賊改方である。

 ▼池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』シリーズで、時代劇ファンにはおなじみの役職であろう。役目に励めば励むほど、金がかかる。幕府から与えられた役料だけでは、とても足りない。主人公の長谷川平蔵は、家に伝わる書画骨董を売り払って、密偵たちに配る金を工面していた。池波さんはエッセーのなかで、現代の日本人にとっても、「身銭を切る」ことの大切さを説いている。

 ▼さて、平成の江戸町奉行、東京都の舛添要一知事はどうだろう。「週刊文春」のスクープ記事によると、この1年間ほぼ毎週末には、公用車で神奈川県湯河原町の別荘に通っていた。テロや大地震が起きても都庁に急行できない、危機管理上の問題も指摘されている。

 ▼舛添氏といえば、スイートルームとファーストクラスがセットになった、大名旅行のような豪華な海外出張が批判されたばかりである。身銭を切っての贅沢なら、誰も文句は言わない。知事が派手に蕩尽しているのは、れっきとした公費である。

 ▼池波さんは、戦後復員してからしばらく、脚本家修業をしながら、都庁の職員をしていた。税金の取り立てや差し押さえの仕事も任されていた。都民の血税のこんな使われ方を知ったら、もの申さずにはいられないだろう。

 ▼舛添氏は、公用車での別荘通いについて、「ルールに従ってやっており、問題はない」と述べている。たとえルール上問題はなくても、「『男の作法』には反している」。26年前に亡くなった、池波さんに代わって言いたい。

2016.4.29 【産経抄】


「誰かのために勝負する」と語る井山裕太さんの「深さ」と「魅力」

2016-04-26 15:53:08 | 日記

 プロとアマの実力差は、囲碁や将棋でとりわけ大きいといわれる。プロ棋士は一握りのスターだ。その中で囲碁の井山裕太さんは26歳で前人未到の「七冠」を制した。

 4年前、長野県大町市で開かれた本紙主催の十段戦で井山さんにサインを頼んだことがある。個人的にサインをねだっては公私混同と怒られるが、対局前日の催しに参加した高校生が頼めずにいたのを預かった。対局後、その日は敗れたにもかかわらず、井山さんはきさくに笑顔で応じてくれた。たしか高校生の名とともに、「克己」と書いてくれた。

 色紙や扇子に揮毫(きごう)する機会の多い棋士は、達筆の人が多く、記す言葉は棋士の人生観や勝負に対する考えをよく表す。井山さんの六冠のときの扇子の揮毫は「石友」だった。

 強さの秘密には、ときに定石と違っても、最善と思ったところに打つ柔軟さがあるのだという。

 本紙の社会面では、井山さんの座右の銘は「平常心」で「苦しいとき、うまくいかないときに、どれだけ頑張れるかが大事だと思っている」と紹介されていた。

 ここ何年かですごみさえ増したといわれる。東日本大震災後、「被災地をテレビで見て少し負けたぐらいで、いちいち落ち込んでいる場合ではないと思った」と心境の変化を語っていたこともある。七冠達成直後のインタビューでは、熊本地震に触れ、「(七冠を)素直に喜べる状況でない。被災された方に良いニュースとして受け取ってもらえれば」と話していたのが印象的だ。

 スポーツ選手が勝利後、勝った喜びより、力を出し切りほっとしたことや、周囲の支えがあってこそとの思いを語る。マラソンの元五輪代表、谷口浩美さんは「厳しい戦いのなかでは、誰かに期待されている、誰かのためにという強い責任感がなければ勝てない」と話していた。盤上で戦う棋士にもそうした思いがあるのだろうか。コンピューターの対戦とは違う深さと魅力がある。

2016.4.26 産経【風を読む】

 

<心象>  「平常心」 「自然体」

 

リラの花


松本零士さん「『今に、みちょれ!』九州人気質、発揮して」 くまモン、999で被災地応援画

2016-04-25 15:27:42 | 日記

 

  「銀河鉄道999」の作者で九州出身の漫画家、松本零士さん(78)が、熊本地震で被災した人々に向けて応援の気持ちを込めた自筆イラストを、共同通信を通じて寄せた。松本さんは「『今に、みちょれ!』という九州人気質を発揮して、前を向いて進んでほしい」とエールを送っている。

 北九州市で高校まで育った松本さんは、地震が続く熊本・大分両県にも、同級生ら友人が多くいるという。

 「絵柄を考えながら寝て、うなされた。1枚の絵が、こんなに苦しかったのは初めてですよ」

 水彩のイラストは、熊本県の山を背後に立つくまモンを「銀河鉄道999」の主人公鉄郎とメーテルが見上げ、青空には三つの白い文字が浮かぶ。「魂」の文字は犠牲者への鎮魂、「命」は今を生きる人、「力」はその人たちが創造する未来をイメージした。進まない絵筆を気持ちで支えながら、半日かけて制作した。

 漫画家は年を取るときれいな線が描きにくくなるといわれる。今も変わらず流麗な線を描く松本さんは「長い漫画家生活に耐える強い体になったのは、自然豊かな九州の土地のおかげ」。イラストには、改めて感じた故郷への感謝の思いも込めた。

 松本さんの少年期の思い出に地面が揺れた記憶はなく、熊本地震は信じ難いニュースだった。「でも台風の多い九州の人は災害に打たれ強いはずだし、助け合い精神もある。皆さんの力を信じています」

2016.4.25 産経 west


「ツナ缶」といえば日本では…

2016-04-24 15:44:29 | 日記

 「ツナ缶」といえば日本ではマグロの缶詰を言う。だが、世界的には、その原料の大半はカツオである。漁獲規制の強化や価格の高さから、日本向け以外ではまずマグロは使わない。

▲ツナ缶は今、欧米向けだけでなく国際商品になった。最大の生産拠点はタイだ。ツナ缶収集家でもある山下東子(はるこ)さんの「魚の経済学」(日本評論社)によると、生産量は世界の3分の1を占める。最大手が米国企業に買収を仕掛けるほどの隆盛だ。

▲そんな動きが、私たちの食卓にも影響しているかもしれない。タイにカツオを供給する南洋での巻き網漁が、近年の日本近海でのカツオ不漁の原因とも言われる。こちらに回遊してくる前に、一網打尽にするのだという。

▲春になり、黒潮に乗って太平洋岸を北上する「初ガツオ」の季節を迎えた。しかし、今年もやはり、各地の漁港にはため息が広がる。近海での一本釣りで知られる宮崎県日南市では魚影を求め、沖合まで船を走らす。高知県沿岸の定置網にもカツオの姿は少ない。年間水揚げの半分以上がカツオの和歌山県すさみ町は、今月中旬の「かつお祭り」を中止した。

▲ツナ缶は、宗教上の忌避の問題もなく、アジアや中東などでも人気だ。カレー味やトマト風味など世界の味に加工される。冷蔵庫がなくても保存でき、途上国にも受け入れられやすい。

▲それに比べ、カツオのたたきは伝統はあっても、少数派の食文化で分が悪い。国際的な漁獲規制も容易ではないようだ。江戸時代、初ガツオは貴重で今の貨幣価値にすると、1匹数万円だったという。そんな時代は避けたい。魚売り場の様子がきょうも気になる。

2016年4月24日 毎日新聞 余録 東京朝刊


匿名を根拠とする揣摩臆測が独り歩き 国連指摘「報道独立性に重大な脅威」の実態

2016-04-23 14:37:51 | 日記

 「日本の報道の独立性は重大な脅威にさらされている」。国連人権理事会の特別報告者、デービッド・ケイ氏は19日の記者会見でこう指摘し、政府の圧力がメディアを萎縮させていると批判した。日本で国会議員や報道機関関係者、NGO(非政府組織)関係者らの話を聞いたというが、よほど偏った人選だったのか。

 ▼報道の現場にいる身の実感では、そんな脅威などさらさら覚えない。報道機関は「報道の自由」だけでなく、自社の論調に合わない事実は取り上げない「報道しない自由」も謳歌(おうか)していると揶揄(やゆ)される。行政・立法・司法の三権に優越する「第一の権力だ」(政府高官)と皮肉られることもある。

 ▼ケイ氏が面会したジャーナリストの多くが、有力政治家からの「間接的な圧力」によって仕事を外され、沈黙を強いられたと「匿名」で訴えたのだという。何とも曖昧でにわかには信じ難い話であり、事実関係も確かめようがない。

 ▼そういえば先月、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏も記者会見でこう述べていた。「安倍政権はテレビ報道を神経質に気にして、監視チームを作ってチェックしている」。これもまた根拠不明で裏付けの乏しい発言だった。

 ▼ジャーナリストを自称するのであれば、具体的な事実に基づいて主張すべきではないか。最近はやりの「マスコミ萎縮論」に共通するのは、誰も明確な根拠を示さず、揣摩(しま)臆測ばかりが独り歩きしていることだろう。

 ▼現在、報道機関やジャーナリストを監視し、チェックしているのは政府ではなかろう。むしろ、インターネットという情報収集・発信の手段を手にした市井の人ではないか。恐れるべきは実態の伴わない政府の圧力などではなく、国民が向ける厳しい視線である。

2016.4.23 【産経抄】

 

<楽しみ>

 土・日の夕方は、インターネットラジオ「らじるらじる」で「地球ラジオ」を聞くのが楽しみである。今日のテーマは、「世界の朝ごはん」。


着々と進む「中国包囲網」 焦る習近平政権、覇権国家の四面楚歌

2016-04-21 16:57:05 | 日記

 今月11日、広島市で開かれた先進7カ国(G7)外相会合は、中国が進める南シナ海の軍事拠点化を念頭に、「現状を変更し、緊張を高め得るあらゆる威嚇的、威圧的、または挑発的な一方的行動に対し、強い反対を表明する」とする声明を発表した。

 名指しこそ避けたが、中国が取った行動を「威嚇的・威圧的・挑発的な一方的行動」だと厳しく批判した上で、7カ国の総意として「強い反対」を明確に表明した。それは、中国の暴走に対する世界主要国の未曽有の危機感の表れであると同時に、中国に対する国際社会の強い圧力にもなったはずだ。

 翌12日、中国外務省の陸慷報道官は、さっそく「強烈な不満」を表明した。13日には中国政府がG7メンバー国の在中国大使館幹部を呼び出して「中国側の立場を厳粛に説明した」ことを認めた。

 G7外相声明が「中国」という具体名を挙げたわけでもないから、中国政府には知らん顔して黙殺する対処法もあったはずだ。声明が批判する対象国に自らを当てはめて過剰反応したことは逆に、習近平政権が、かなり焦っていることの証拠である。

 習政権はなぜ焦っているのか。この1、2カ月、南シナ海周辺の各国の一連の動きを見れば一目瞭然だ。

 3月9日、米国がB1などの戦略爆撃機をオーストラリア北部ダーウィンの空軍基地に巡回駐留させることを同国政府と協議していることが判明した。

 同14日、マレーシアのヒシャムディン国防相は、南シナ海での中国による軍事拠点構築に関し、「一国では(中国の)攻撃的行為を止めることはできない」とし、オーストラリア国防相と会談して連携を模索する考えを示した。

 同31日には、インドネシア政府が、「海賊」対策のため、南シナ海南端のナトゥナ諸島に戦闘機F-16を配備する意向を示したことが、報じられた。本当に単なる「海賊対処」のためであるなら、戦闘機F-16の配備など要らないであろう。

 そして、今月1日(現地時間)、安倍晋三首相が米ワシントンでインドのモディ首相と行った会談では、両首脳が中国の南シナ海進出への「懸念」を共有した。一方、ベトナム国境警備当局は、ベトナム領海を侵犯した疑いで中国船を摘発した。

 同3日には、米国の原子力空母ジョン・C・ステニスが南シナ海に展開し、中国に対する警戒監視活動を行っていることが複数の日本政府高官によって明らかにされた。

 8日、カーター米国防長官は、ステルス性能を持つ最新駆逐艦全3隻を、太平洋とインド洋を管轄する太平洋艦隊に配属する方針を表明した。配備される最新型の駆逐艦全3隻が今後、どこの国の海軍への抑止力となるのか、は明白だろう。

 そして12日、日本の海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」と「せとぎり」が、南シナ海に面するベトナムの軍事要衝カムラン湾の国際港に初めて寄港した。翌13日、今度はカーター米国防長官がフィリピンを訪問して、米・フィリピン両軍による定例軍事演習「バリカタン」を視察した。

 このように、今春に入ってからの短い期間内に、日米と南シナ海周辺諸国は、「南シナ海問題」への対処として慌ただしい外交的・軍事的動きを展開している。

 その矛先が向かうところはすべて、かの覇権国家の中国であることに疑念はない。関係諸国は今、米国の動きを中心に、政治的・軍事的「中国包囲網」を着々と構築している最中なのである。

 その仕上げの一つが冒頭のG7外相声明なのである。

 四面楚歌(そか)の習主席の中国は今後一体、どこまで世界と敵対していくつもりなのか。

◇ 

【プロフィル】石平 せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。

2016.4.21 【石平のChina Watch】産経 


避難所になった刑務所

2016-04-20 15:42:59 | 日記

 大地震に見舞われた南米エクアドルでは、刑務所から約100人の受刑者が脱走したという。大正12年の関東大震災によって、東京の刑務所ではレンガ塀などが倒壊したものの、脱獄者は出なかった。むしろ被害が甚大だったのは、横浜刑務所である。

 ▼現在の所長にあたる典獄は、千人近い囚人を24時間に限って解放する決断を下す。出頭が遅れた者を含めれば、最終的に全員が帰還していた。元刑務官の作家、坂本敏夫さんは、近著『典獄と934人のメロス』(講談社)のなかで、奇跡のような事実を明らかにしている。

 ▼熊本市内にある熊本刑務所は、14日からの熊本地震の被害を免れている。受刑者の混乱もなかった。法務省によると、職員用の武道場などを開放して、近隣住民を受け入れている。刑務所が災害時に住民の避難場所になるのは、初めての試みらしい。他の刑務所からも、食料や飲料水などの物資が集まっている。

 ▼自宅を失った被災者の多くが、余震の不安におびえながら、避難所で窮屈な生活を余儀なくされている。たとえ損壊の程度が軽くても、不気味な余震が続くかぎり、家に戻るわけにはいかない。学校の施設に避難していた人たちは、授業の再開にともなって退去を迫られるケースも出てきた。

 ▼やむなくマイカーに寝泊まりする「車中泊」を選ぶ人も多い。狭い空間で長時間同じような姿勢を続けていると、血流が悪くなって血栓ができ、呼吸困難に陥る恐れがある。いわゆるエコノミークラス症候群の問題も深刻化している。とうとう死者が出てしまった。

 ▼被災者のストレスを少しでも軽くできるアイデアがあれば、前例にとらわれることなく、採用してほしい。熊本刑務所が、いいお手本である。

2016.4.20 【産経抄】

 

 

 衣・食・住を一瞬にして失った。命までなくした人も多い。

 着の身着のまま、食と排泄の不自由、プライバシーのない生活、絶え間が少ない余震の恐怖を強いられて発生の14日から1週間が経つ。余震683回、気象庁は「収まる気配は見えない」とのこと。・・・ 絶句。 


オスプレイのため息「なぜいやがられるのだろう。今まで、なんにも悪いことしたことがない」

2016-04-19 19:19:01 | 日記

 「僕は、なぜこうみんなにいやがられるのだろう」。よだかは嘆息をもらす。「今まで、なんにも悪いことをしたことがない」というのに。宮沢賢治の『よだかの星』である。

 ▼米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイは、魚鷹(うおたか)の異名を持つミサゴを意味する。やはり、なぜか一部の日本人からひどく嫌われている。今年2月、岩手県で行われた日教組の教研集会では、「配備反対」をテーマにした授業の報告さえあった。最新鋭の輸送機は「なんにも悪いことをしたことがない」どころか、善行を重ねている。

 ▼2013年11月に巨大台風がフィリピンを襲った際も、大活躍した。搬送した被災者は2万人近くにも及ぶ。救援活動が続く間にも、オスプレイが飛び立った普天間飛行場周辺では、活動家たちが騒々しく反対運動を繰り広げていた。

 ▼エルドリッヂ元在沖縄米海兵隊政務外交部次長によれば、一人の住民が彼らに尋ねた。「オスプレイは今フィリピンで多くの方々を助けているそうだが、あなたたちはフィリピンのために何をしているんですか」。当然、返答はなかった(月刊『正論』1月号)。

 ▼東日本大震災の発生前に運用が始まっていたら、もっと多くの人命を救えただろう。そのオスプレイが、熊本地震の被災者支援のために投入されることになった。人員と物資の輸送に、絶大な能力を発揮するはずだ。

 ▼それでもまだ、反対を唱える人がいる。安全保障関連法で強固になった、日米同盟をアピールするパフォーマンスにすぎないというのだ。勘ぐりが過ぎるのではないか。よだかは絶望の末に、空をどこまでものぼり星になる。オスプレイには、いてもらわないと困る。何より有事の際、日本を守る「切り札」の一つである。


 被災者への救援物資を積んだ米軍の新型輸送機オスプレイ=18日午後、熊本県南阿蘇村(山田哲司撮影)

2016.4.19 産経抄


<👀も>

 今日は、憎からず思う人につれない言動・態度をしたかもと反省している。種々の人のいる場ではいつものことだが・・・ま、いいっか・・・。そんな私であることは、とっくに見抜いているだろうから。

 ゲームしながらお酒をいただいている至福の時である。

 明日は木津公民館だ。みんな来てるだろう。 


賢明な救出活動が続く

2016-04-18 09:25:13 | 日記

大規模な土砂崩れ現場で行方不明者を捜索する大勢の自衛隊員ら=熊本県南阿蘇村で2016年4月17日午後1時35分、森田剛史撮影


熊本地震 死者42人に 避難20万人

懸命な捜索活動続く

屋内恐れ「車中泊」 想定外の駐車場不足

阿蘇市避難所で77歳女性死亡

M3.5以上 中越地震超える

熊本地震 益城町の震度計故障

九州新幹線「再開のメド立たず

「災害弱者」 一層の困難


 2016年418日(月)毎日デジタル版のトップニュースである。見出しだけで惨状が十分伝わってくる。


<復習>

 昨日の<復習>を少し手直しした。

 フリーメークビデオコンバーターをダウンロードしてインストールするについては、保存→実行とする。

 最初の画面の真ん中に「購入うんぬん」とあるかもですが無視してフアイル変換を実行する。または一旦、画面を閉じてデスクトップ上にできたであろうアイコンをダブルクリックして立ち上げたあとは「購入うんぬん」は消える。

 

 上の絵は立ち上げたときの画面です。+ビデオ +オーディオ +DVD +写真 +URLを貼る を画面下のAVI  WMV  Apple  DVD  MP4  MP3 等々のどのフアイル形式に変換するかを聞いている画面です。


 

DVDをDVDにコピーしたいときは、コピーしたいDVDをトレーに入れると読み込みが始まる。読み込みが終わると以下の画面になる。

書き込みが終わったらその旨表示される。

強固なプロテクターのDVDならば、「DVDオープンエラー プログラムは以下のフォルダの内容を開くことができませんでした:E:」と言ってくる。そのようなときには諦めるか別のソフトを探す。


イメージバーンも同様の方法でインストールする。イメージバーンは書き込みソフトである。

 

http://eizone.info/imgburn/


☆ Dropbox について

 Dropbox はファイルを安全に保存、同期し、共有も簡単です。どこからでも写真、 ドキュメント、動画にアクセスでき、ファイルをなくす心配はありません。WEBからダウンロード・インストールして使ってみてください。タブレットにもね。


<復習>お・わ・りー


<予習>


良さそうなのを見つけた。無料体験版をダウンロード・インストールした。まだ使っていない。 有料版は6800円(税込み) 送料無料 

スーパーメディア変換!(Windows版)』は超高速で、動画・音楽を無劣化変換できる 動画・音楽変換ソフトです。3D動画変換、動画変換、音声変換、DVD変換、DVD作成、 Web動画ダウンロード、ビデオ録画の7大機能を一本のソフトに凝縮!誰でも使える ...  とのこと。


日ごろ声高に平和や理想を説く人ほど、同胞の命や他者の気持ちに関心が薄くはないか

2016-04-16 11:30:51 | 日記

 日ごろ、声高に平和や理想を説く人ほど、同胞の命や他者の気持ちに関心が薄くはないか。社民党の福島瑞穂前党首は熊本地震発生の2時間後に、自身のツイッターで「ハッピー!ハッピー!」とつぶやいた。頻繁に余震が続くさなかにである。仮に震災に気づいていなかったとしても、危機管理能力が問われよう。

 ▼一方、同党の夏の参院選公認候補は、九州電力に鹿児島県薩摩川内市の川内原発の稼働を止めるよう電話し、ツイッターでこう訴えた。「もう誰の故郷も電力会社や、原発利権に縛られた日本政府、与党議員などに、奪われたくない」。

 ▼熊本の被災者は二の次で、己の政治的主張を優先したとの印象を受ける。公認候補はガイガー(放射線量計測器)による監視も勧めていたが、川内原発付近の揺れは震度4で原発はびくともしていない。

 ▼共産党も負けてはいない。池内沙織衆院議員は、やはり「川内原発を今すぐ止めよ」「福島原発事故は収束しておらず、被災者の生活苦は終わっていない」などと書き込んだ。全く異なる事例をいたずらに同一視し、国民の不安をあおっている。

 ▼民進党の公式ツイッターにはさらにあきれた。「東日本大震災時の自民党のような対応を望みます」との与野党休戦を望む真摯な投稿に対し、「それじゃあダメでしょうね」とちゃかして自民党批判を展開したほか、反論に「なんで?」とぞんざいに答えるなどして炎上した。

 ▼共通するのは、大災害に際してもまず主義・主張や党利党略ありきの姿勢である。彼らは、憲法への緊急事態条項の盛り込みに反対している点でも軌を一にしている。現行憲法下で平和を唱えさえしていれば、わが国には危機管理は必要ないと信じているのかもしれない。

2016.4.16 【産経抄】

 

<復習>

 熊本県の地震災害現場は大変な惨状である。政府はアメリカ軍に応援をもとめたとのこと。

 ある日突然にパソコンが動かなくなったり、データーが消失したら大変寂しい思いをするし、大変困る。だから、外部記憶媒体にシステムやデーターを保存・コピー保存しておく必要がある。

外部記憶媒体(記録媒体)について 

・光ディスク(CD-R/CD-RW、DVD-R/DVD-RW、BD-R/BD-REなど)

フラッシュメモリー(USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカードなど)

ハードディスク(外付けハードディスク)

・オンラインストレージ(オンライン=インターネット上 ストレージ=データが保管・保存される場所 クラウドとかクラウドサービスとも言われている)。有料と無料のがあるが無料ので充分である。Dropbox Yahoo!ボックス iCloud OneDrive GigaFileなどがある。 

オンラインストレージは、インターネット上のサービスとなるため、ログインして使用する。それぞれのサービスでアカウント(IDやメールアドレスなど)の登録が必要となるのでアカウントを忘れないようにどこかに記録しておく必要がある。

私はOneDriveと定番中の定番Dropboxを主に使っている。Dropboxは使いかってがすこぶる良い。パソコンのデーターをタブレットで見たい場合に、OneDriveはその都度アップロードが必要であるが、Dropboxは自動的に共有する。

動画など大きなFileの送受はGigaFile(50ギガバイトまで無料、ちなみにDVDは4.7ギガバイト)がよい。使いがってもよい。

DVDコピーする場合には、DVD-R/DVD-RWやその他の記憶媒体(記録媒体)の特徴について予め知っておく必要がある。

次回は記憶媒体(記録媒体)の特徴について


聖徳太子の外交力

2016-04-15 13:33:17 | 日記

 「和をもって貴(とうと)しとなす」。7世紀の初めに制定された「十七条の憲法」の第一条の冒頭にある。聖徳太子が国家運営の基本を示した言葉として、あまりにも有名である。

 ▼ただし、続きがあった。「人皆党(たむら)有り。亦(また)達(さと)る者少(すくな)し」。人間はとかく徒党を組みたがり、物事の道理をわきまえた人物は少ない。当時、豪族たちは派閥抗争に明け暮れていた。太子はそんな政治のありさまを憂えていたようだ。

 ▼韓国の朴槿恵大統領が置かれた状況は、さらに危機的である。13日に行われた総選挙で、与党のセヌリ党は、過半数に達しないどころか、第一党の座さえも最大野党「共に民主党」に奪われた。

 ▼党の公認候補選びをめぐって、大統領に近い「親朴派」と距離を置く「非朴派」の内紛が続いたのが、最大の敗因である。経済の悪化になすすべもない、朴氏に対する国民の不満も高まっていた。厳しい就職状況に絶望した若者たちは、自国を「ヘル・コリア」(地獄韓国)と呼ぶほどだという。

 ▼「レームダック」(死に体)化は免れない大統領のもとで、韓国の迷走は続くだろう。左派系の野党は、慰安婦問題をめぐる日韓合意に批判的で、米国への反発も強い。中国と北朝鮮が、このチャンスを逃すはずがない。日米韓の連携を崩そうと、あらゆる手段に訴えてくる。

 ▼聖徳太子は、憲法を制定してまもなく、大陸の巨大帝国、隋に小野妹子を派遣する。「日出(いづ)る処(ところ)の天子、書を日没する処の天子に致す。恙(つつが)なきや」。煬帝(ようだい)にあてた国書で、「対等な関係」を宣言する。煬帝は怒ったというが、朝鮮半島の高句麗と抗争中だった隋に、日本を攻める余裕などなかった。東アジアの国際情勢を読み切っていた太子の外交力を今こそ、見習いたい。

016.4.15 【産経抄】

 

<参考> 

http://www.sankei.com/west/news/160415/wst1604150002-n1.html

「選挙の女王」と呼ばれた朴槿恵氏はなぜ大敗北したのか。韓国紙が酷評分析

2016-04-14 16:58:11 | 日記

投票する朴槿恵大統領=13日、ソウル(ロイター)

 【ソウル=名村隆寛】13日に行われた韓国総選挙では、朴槿恵(パク・クネ)政権と与党セヌリ党への強い批判が票に表れた。政権末期に向かう朴政権から、民心が離れていることが露骨に示された。

 セヌリ党は、親朴大統領派が主導した党の公認候補選びで、「非朴派」との内紛が起き、離党議員が続出した。こうした党内部の争いと騒動を有権者は冷ややかに受け止めたとみられ、朝鮮日報(電子版)は14日、「朴槿恵大統領と取り巻きたちの傲慢さが招いた与党惨敗」題する社説を掲載した。

 さらに、政権発足後の3年間、目立った業績も残せず、経済と国民生活の悪化という現実を前に、かけ声だけをあげる朴大統領に対する不満はくすぶり続けている。

 2012年の前回総選挙と大統領選挙でセヌリ党と自身の勝利を決めた朴大統領には、「選挙の女王」という別称までつけられていた。選挙に強いという“朴槿恵神話”は、今回の与党惨敗で一気に崩れた。

 多数派となった野党が今後、激しい攻勢に出るのは必至だ。朴政権が目指している雇用や民生関連の法案の成立も難しくなる。

 国民の目はすでに、来年12月の大統領選に向いている。政権終盤に向けて、朴政権の求心力低下とレームダック(死に体)化は避けられなくなっている。

2016年04月14日 産経

 

◇慰安婦合意、履行への悪影響懸念…韓国与党惨敗(2016年04月14日 読売)
  政府内では朴槿恵パククネ韓国大統領の政権基盤が弱体化することで、日韓合意の履行に影響することを懸念する声も出ている。


太陽系外の生命探索へ ホーキング博士が超高速探査機開発 「太陽系滅びる…他の星に住むしかない」

2016-04-13 12:13:12 | 日記

 英国の著名な宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士は12日、ニューヨークで会見し、光速の5分の1という極めて速い速度で飛ぶ小型探査機「ナノクラフト」を開発し、太陽系外の惑星や生命体を探す計画を発表した。米フェイスブック創業者のザッカーバーグ氏も計画に名を連ねた。

 太陽系にもいずれ寿命が来るため、博士は「(人類が)生き残るためには他の星に住むしかない」と述べた。地球が属する天の川銀河には、居住可能な惑星が数十億個は存在するとの研究報告もある。

 目指すのは、太陽系から最も近い恒星系をつくるケンタウルス座α星。地球から4・3光年離れており、現在の技術では3万年かかるが、ナノクラフトは地上の多数のアンテナがレーザー光で推力を与え続ける方式で高速を維持し、約20年で到達する。

 帆を広げて進む探査機「ナノクラフト」の想像図(ロイター=共同)

 

 人類が宇宙人と接触するのは危険というのが博士の持論。仮に生命体を見つけた場合「向こうがわれわれを見つけないことを祈る」と述べた。(共同)

2016.4.13 産経


◇人工知能が進化「人類滅ぼす」 ホーキング博士、開発に警告

車いすの天才物理学者として知られる英国のスティーヴン・ホーキング博士(72)が、人間のように考えたり学習したりする「人工知能(AI)」について、「人類を滅ぼすことになるかもしれない」と警告した。AIが自ら猛烈なスピードで進化し暴走するという、SF映画や小説の世界では使い古されたあまりにも陳腐な仮説だが、世界で最も優れた“頭脳”の持ち主といわれる博士の発言だけに、小さくはない衝撃が広がっている。(SANKEI EXPRESS)

危険性回避する策を

 「ひとたび人類が完全なAIを開発してしまえば、それは自ら発展し、加速度的に自身を再設計していくだろう」

 ホーキング博士の衝撃的な発言は、英公共放送局BBCで2日に放映されたインタビューで飛び出した。

 21歳のときに運動神経系の難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と診断された博士は現在、米半導体メーカーのインテルが開発した意思伝達システムによる合成音声でコミュニケーションを取っている。インタビュアーが、AIとの組み合わせで会話するロボットなどに応用できるこのシステムの技術革新について質問したところこう答えたのだ。

 博士は「これまでに開発された原始的なAIは人類にとって非常に有用である」と認めながらも、「ゆっくりとした生物学的な進化しか遂げられない人類は、(AIと)競争することはできず、取って代わられるだろう」と指摘。「完全なるAIの開発は、人類の終焉をもたらすかもしれない」と“予言”した。

 まさに、反乱を起こしたAIが人類を滅ぼそうとする米SF映画シリーズ「ターミネーター」や、AIとして生まれ変わった科学者が驚異的な進化を遂げる今年公開の米英中合作「トランセンデンス」の世界だ。

 博士は5月にも英紙インディペンデントへの寄稿の中で、このトランセンデンスを例に挙げ、「SF映画と片付けることは人類にとって史上最悪の間違いだ」とし、「その危険性を回避する策を学ばなければならない」と警鐘を鳴らしていた。

IT起業家も言及、波紋

 AIをめぐっては、米国の電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズや国際宇宙ステーションへの物資輸送を担うスペースXを率いるイーロン・マスク氏(43)が先月、科学サイト「エッジ」に同様の警告を投稿し物議を醸した。

 

 

 音声合成装置を使い記者会見をするホーキング博士。世界最高の頭脳を持つ科学者が、人工知能の開発に警鐘を鳴らし、世界に衝撃が広がっている=2日、ロンドン(AP)

2014.12.5 産経

 

<所感>

① 1969年(今から47年前)に二人の宇宙飛行士が人類史上初の月面着陸を成し遂げた(アメリカ合衆国のアポロ11号計画)。 Science Fictionの世界が現実となった。

 AIロボットに人類が滅ぼされ、生き残った何人かの人間が地球以外の星へ移住する。

 考えたくもないホーキング博士の予言である。 

② 昨年は、AIロボットが世界最強の囲碁棋士を負かした。また、ロボット「ペッパー」がみずほ銀行に“入行” 高度な接客業務についた。

 AIロボットが介護業務等に参画する日が早くきてほしいものだ。

  つらつら考えてみるに、自然科学分野の進歩は上記のとおり加速度的に進歩している。他方、社会科学分野はどうだろう。法律学・政治経済学・社会学・社会心理学・教育学・歴史学・民族学およびその他の関係諸科学などは進歩しているのかどうかを私はわからない。

 が、経験上、進歩していないように思われる。組織や個人の権利・利益にかかわることについての人間の宿命(業)なのであろう。私自身も「業」から離れられないでいるが、若い頃よりも少し遠ざかったと思っている今日この頃である。

 人もまた、地球に生きる生き物、他の生物と同様に生存競争の中にいることを、タッピングしながら確認した。

 生きる証は「夢」「希望」そして「愛」の実践


社員証が発行され、みずほ銀行の行員となったPepper=17日午前、東京都千代田区(川口良介撮影)

2015.7.17 産経

◇ 米FB、メッセンジャーにボット搭載へ 開発者向けツール公開

 【AFP=時事】米フェイスブック(Facebook)は12日、いわゆる「チャットボット」と呼ばれる対話型の人工知能機能を同社「メッセンジャー(Messenger)」に組み込む意向であることを明らかにし、開発者向けのツールを公開した。

この新たな動きについては、米サンフランシスコ(San Francisco)で開催の年次開発者会議で発表された。会議では、メッセンジャーの月間ユーザー数が9億人を突破したことも明らかにされた。

ボットは、会話から「学習する」能力を持ち、相手が何を言っているのかを理解し、最良の対応を見つけ出す。

 

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は、視覚、聴覚、言語などで、人間より優れたシステムを人工知能で構築することが目標との長期ビジョンを明らかにした。
「メッセンジャー」ではすでに人工知能が使用されている。写真の顔を認識したり、スパム・テキストを除去したりするなどしてユーザーをアシストする。
同氏はフェイスブックの人工知能は将来、写真、ビデオ、ニュース記事の中身を理解し、ソーシャルネットワークの利用者が好むコンテンツを推薦することができるようになると約束した。
メッセージング製品担当のデービッド・マーカス(David Marcus)副社長によると、当面は試験版の運用となるという。12日に公開の開発者向けの試験版には、「ハイエンドボット」開発用ツールなどが含まれている。
パートナーリストには、米ビジネス専門誌「ビジネス・インサイダー(Business Insider)」などが含まれている。同誌はこの技術を使用してニュース記事をリアルタイムで読者に届ける予定としている【翻訳編集】AFPBB News

AFPBB News - 2016年4月13日


鳩山由紀夫氏がそこまで中国に肩入れするワケ

2016-04-12 16:17:19 | 日記

 中米パナマの法律事務所から流出した「パナマ文書」がもたらした激震は、衰える気配がない。「タックスヘイブン」(租税回避地)を利用した資産隠し疑惑が浮上した、アイスランドの首相は辞任に追い込まれた。

 ▼文書に亡父の名前が挙がっていた、英国のキャメロン首相も厳しい批判にさらされている。首相官邸前では先週末、千人を超える参加者がデモを行い、首相に辞任を求めた。

 ▼文書によれば、中国の習近平国家主席をはじめ最高指導部7人のうち、3人の親族が租税回避地に設立された会社に関係していた。故毛沢東元主席の孫の夫を含めた、過去の指導者の親族も名を連ねている。

 ▼「反腐敗」を掲げてきた習政権にとって都合の悪い情報には、当然、厳しい統制が敷かれている。もっとも情報が漏れたとしても、国民はそれほど驚いたり、怒ったりしないそうだ。「中国では『汚職をしない政治家や官僚は、この世に一人もいない』という人間界の真理を皆が知っている」。昨日の夕刊フジで、ジャーナリストの有本香さんが、中国のメディア関係者の声を紹介していた。したがって、デモの心配はない。

 ▼キャメロン氏については、母親から20万ポンド(約3千万円)の生前贈与を受けていた事実も判明した。亡父の資金が原資になった疑惑が新たに持ち上がっている。母親からの資金提供といえば、鳩山由紀夫元首相が思い出される。約12億円も受け取っていながら、「知らなかった」として、贈与税を納めていなかった。

 ▼その鳩山氏は今月はじめ、中国メディアの訪日団と会見し、日中関係の悪化について「日本政府に責任がある」と述べたという。中国にそこまで肩入れするのは、お金持ちに甘い国柄を愛するゆえか。

2016.4.12 【産経抄】


<👀も>

 鳩山には「信なくば立たず」 

 小生には「軸なくば立たず」

 だよね。