気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

EU離脱とアイルランド統一

2017-03-31 20:59:02 | 日記

 今月22日付の国際面で小さな記事が目に留まった。英国・北アイルランドの自治政府の前副首相、マーティン・マクギネス氏の訃報である。享年66、心臓を患っていたという。

 ▼1937年にアイルランドが英国から独立を果たした時、北アイルランドだけは残された。以来、アイルランドとの一体化を求めるカトリック系住民と、英国統治の存続を望むプロテスタント系住民の対立が続いてきた。

 ▼70年代に入ると、カトリック系の「IRA」など、過激組織によるテロ活動が英国全土で激しくなる。死者は3500人以上に上った。その司令官として名前をとどろかせたのが、マクギネス氏である。98年に成立した和平合意には、IRAの政治組織シン・フェイン党の交渉代表として参加していた。

 ▼合意によって誕生した自治政府にも加わり、2007年からは副首相を務めた。12年にはかつての敵、エリザベス女王と、「歴史的な握手」を交わしている。そんな政治の平穏に水を差したのが、英国のEU離脱である。

 ▼カトリック系住民にとって離脱は、アイルランドとの間に新たな「国境線」が引かれることを意味する。自治権の縮小を懸念する声も上がり始めた。プロテスタント系政党とエネルギー政策をめぐって対立したマクギネス氏は、今年1月に辞任した。その結果今月初めに実施された選挙では、シン・フェイン党が議席を伸ばしている。

 ▼独立機運が再び高まりつつあるスコットランドとともに、北アイルランドの今後の情勢から目が離せない。和平はあくまで英国残留を前提としたものだったが、マクギネス氏はこううそぶいていた。「将来、統一アイルランドが実現することを確信している。交渉はその過程にすぎない」

2017.3.31 【産経抄】

 

<👀も> イギリスはイングランドウェールズスコットランド北アイルランド4つの国で構成されている。


自民・伊吹文明元衆院議長、籠池氏が席巻する国会に苦言「非常に恥ずかしい」

2017-03-30 18:05:47 | 日記

 自民党の伊吹文明元衆院議長は30日、最高顧問を務める二階派の例会で、学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地取得問題が席巻している国会情勢について「バラエティー番組みたいなことを国会がやっていては、どうしようもない。非常に恥ずかしい」と苦言を呈した。

 衆参両院で23日に行われた学園の籠池泰典氏の証人喚問を受け、野党は安倍晋三首相の昭恵夫人の証人喚問を求め、自民党は籠池氏の偽証を主張し、騒動は収まる気配がない。

 伊吹氏は「誠に憂慮に堪えない。野党に猛省を促したいし、与党ももう少し、しっかりやってもわないといけない」と嘆き、「国際的な安全保障や国際経済の状況は予断を許さない。テロ等準備罪の法案や介護保険の法案、農協改革など国民に直結する法案がたくさん国会にある」と述べた。

 また、「籠池さんは不動産の取得の当事者で、特捜が入ることになった。昭恵さんは、行為については、批判や意見があると思うが法律の話ではない。次元が違う」と指摘。「『一緒に国会へ呼んでこないと分からない』というようなばかなことはない。『恥ずかしい』『ちょっとどうかな』と、みんなでこそこそ話をして、居たたまれなくなってやめるのが当たり前のことだ」と主張し、「国権の最高機関として恥ずかしくない運営に戻してほしい」と締めくくった。

2017.3.30  産経


<所感> 

 よくぞ申してくださんした 


諫干和解協議決裂 国の責任で事態打開図れ

2017-03-29 18:14:11 | 日記

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の開門を巡る訴訟で、長崎地裁が和解協議の打ち切りを決めた。4月17日に判決を言い渡す。

 司法判断がねじれて問題が複雑化し、裁判所の和解協議による解決が期待されていただけに、今回の決裂は残念でならない。

 開門については、漁業被害を認めて国に対する開門調査を命じた福岡高裁判決と、農業に被害が出るとして開門を認めない長崎地裁の仮処分決定が存在する。

 開門賛成、反対双方の訴えで国は排水門を開けても開けなくても制裁金を支払う義務も負った。

 農林水産省によると、開門の是非を巡る訴訟は現在7件が係争中だ。最高裁で最終決着が図られたとしても、今の状態では漁業者と営農者の対立が激化して地域が分断される恐れが強い。

 長崎地裁が和解による解決に強い意欲を示したのは、最高裁判決などで統一的かつ最終的な解決が図れるかどうか不透明な状況だったからだ。長崎地裁は昨年1月に和解を勧告し、1年2カ月協議してきた。国は開門しないことを前提に、有明海の水産資源回復などを目的にした100億円の基金案を提案した。営農者側は前向きに評価したものの、漁業者側は対応が分かれてまとまらなかった。

 地裁は基金案と並行して漁業者側が主張する開門の議論ができないか訴訟当事者に打診したが、これには営農者側が応じなかった。

 この過程で農水省が漁業者説得のための想定問答を漁業団体幹部に示していたことも発覚した。営農者側に肩入れするかのような国の姿勢が地裁や漁業者側に不信感を抱かせたことは否めまい。

 開門しないことで国が漁業者側に支払ってきた制裁金は7億6500万円に上る。このまま放置すれば、さらに貴重な税金が制裁金に投入されることになる。

 この事態を招いた責任が国にあることは明白だ。最高裁判断まで座視することは許されない。事業主体の国が漁業者側と営農者側の意見の隔たりを埋める努力を重ねて事態打開を図るべきである。

2017年03月29日  西日本新聞

 


「毎日の朝刊とともに世界は無数の…

2017-03-28 18:17:38 | 日記

 「毎日の朝刊とともに世界は無数の驚愕、危険、それに叙事詩的出来事のひそむ野生の国に生まれ変わるのです」。こう記しているのはチェコの作家カレル・チャペックである。

▲ロボットという言葉の生みの親で小説「山椒魚戦争」などの作者チャペックは、生涯に約3000本のコラムや評論を書き、ナチズムと対決した新聞記者でもあった。その彼は毎朝、世界を一新する新聞の力を信じていたようである。

▲だがその彼はこうも書く--ある日の新聞が「世界は終末を迎えた」と至急電を報じても、「某地区で公衆トイレが不足」とも伝えているだろう。「新聞の世界はつねに新しい。しかし変わらない」。それが彼の「新聞賛歌」なのだった。

▲めまぐるしく変わる時代を報じる新聞は、それによっていつの世も変わらぬ人間の喜びや悲しみ、賢さや愚かさ、勇気や卑劣さも伝えている。当の新聞も変わりゆくものと変わらぬものの間で自らのかたちを模索していく運命にある。

▲戸惑った方や、驚いた方もおられよう。きょうからの紙面刷新により小欄もこのような2段組みのスタイルに変わった。紙面を顔に見立てれば、今までは真一文字(まいちもんじ)に結んでいた口がちょっと開いたかたちで、さあ何をしゃべり出すか。

▲「余録」とは平たくいえばムダ話。チャペックのいう驚愕や危険、叙事詩的出来事のひしめく朝刊1面でムダ話とは少し気がひける。だがそこは古今変わらぬ人間のさがに狙いを定め、新聞のおしゃべりな口という役目を果たしていきたい。

2017年3月27日 毎日新聞 東京朝刊  余録

 

<所感> おしゃべりについて

 おしゃべりを求めてすることが脳の活性に資すると最近思うようになった。できれば老若男女の異業種間でのブレーンストーミングが良さそうである。

 

<👀も> ゆーりんピック2017「太極拳交流大会」5月14日 9時30分競技開始 野々市市民体育館 で開催されるので出場願いたいと開催要項を表氏から手渡された。

 こだわることでもないが、昨年までは所属の協会から出場したように思うけど、今年は市町村からの出場になったようだ。

 参加申し込みは「共催団体が作成する募集要項による」とあるから、それを見たら判るだろう。


時には暴言も… 「石原慎太郎節」はいつまで健在か?

2017-03-27 23:25:18 | 日記

 僕が高校生の頃、夢中になって読んだ本に『「NO」と言える日本』がある。石原慎太郎さんがソニーの盛田昭夫さんと共同執筆されたエッセーで、中でも石原さんの、日本は世界に対して毅然と物申すべきだ、という主張に強く共感したものだった。

 時が流れ、環境活動に取り組む中で、東京都知事に就任された石原さんと仕事をご一緒する機会に恵まれた。都独自のレンジャー(自然保護員)制度の創設だった。僕は都をはじめ他の自治体にも、地方独自のレンジャー制度の必要性を訴えてきた。しかし「理想はわかるけど。前例がない」といった反応ばかり。

 諦めかけていたとき、石原さんと白神山地を訪れる機会を得た。「石原さんならわかってくれるかも」と僕は日本の自然保護のあり方について思いをぶつけた。環境省は予算も少ない。全て国に任せていたら自然環境は守られないと。その場では特に目立った反応はなかった。僕は、やっぱりだめか、と意気消沈。

 しかし、である。なんと翌日の朝、取材陣の前で石原さんは唐突に「東京都は来年から独自のレンジャー制度を立ち上げる。初代隊長は野口健。あとは本人に聞け」と発表。ニヤッとあの笑みを浮かべ、その場を立ち去った。突然の展開に、記者の皆さんはもとより、秘書や職員まで、唖然としていた。

 それはとても痛快で、「石原さんらしいなあ」と思ったものだった。その後他の自治体でも同様の制度が始まり、ついには国も動き、日本の自然公園の保全施策は大きく前進した。まさしく「東京から国を変える」瞬間を感じたときだった。

 ディーゼル車規制、銀行税、東京五輪、あげればキリがないが、「石原節」で国と丁々発止やりながら、改革を断行した。時にはとんでもない暴言も飛び出す。でも「石原さんだからしようがないか」。そんなふうに思わせてしまう不思議な魅力があったし、受け止める側にも度量があったような気がする。

 過日、石原さんの会見を見た。「最後まで慎太郎さんらしくあってほしい」と思いながらも、石原慎太郎を演じ続ける人生もまた大変なのだろうと感じていた。

                  

【プロフィル】野口健

 のぐち・けん アルピニスト。1973年、米ボストン生まれ。亜細亜大卒。25歳で7大陸最高峰最年少登頂の世界記録を達成(当時)。エベレスト・富士山の清掃登山、地球温暖化問題、戦没者遺骨収集など、幅広いジャンルで活躍。写真集に『ヒマラヤに捧ぐ』(集英社インターナショナル)。

 

2017.3.9 産経【野口健の直球&曲球】 


帰路のルート変更

2017-03-26 23:08:26 | 日記

 

 

25日の記録

入湯料 600円

 

26日の記録

さとの湯 入湯料 800円

 

ここ2~3年の間に外国人をよく見かける。と、発言したら、東京の六本木では外国人と日本人を半半で見る。彼ら、彼女らは観光や研修ビザで入国している。飲み屋とかレストランで下仕事をしているとのこと。当県の製造業では1/3が外国人だとのこと。製造業では、経営者が2年間の日本国の研修補助金をもらって雇用する。稼いだ金を本国の親に送金して、親は立派な御殿を建てて住むが暫くすると破たんするらしいとのこと。ビザが切れたらいったん帰国してから、再度、入国、雇用される。彼の会社ではインドネシア、ブラジル人が多いらしい。年々、雇用する外国人の質が悪くなってきているとのこと。東芝は子会社のウエスチングハウス社に足を引っ張られて経営不振となっている。ウエスチングハウス社を政府に押し付けられたのではないか。・・・など、など、 真実はどこか知らないが、無責任な会話をしながら宴席のひと時を過ごした。無責任な話、これ、庶民の井戸端会話ある。

 はじめて行った城崎温泉は、情緒ある温泉場だった。 


能弁だが、立派な証人だったか

2017-03-24 16:58:40 | 日記

 元検事総長の伊藤栄樹さんの回想録に「立派な被疑者」として登場するのが、経団連会長を務めた土光敏夫さんである。土光さんは、石川島重工業の社長の時、造船疑獄に連座して逮捕された。

 ▼寒い拘置所の中でも、調べ室の入り口で必ず襟巻きをとる。机の前で姿勢を正し、伊藤検事の質問には、「毅然(きぜん)として迎合せず、必要なことは的確に述べ」たという。土光さんは不起訴になり、その後互いに心が通う間柄が終生続いた。

 ▼学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の証人喚問が昨日、衆参両院の予算委員会で行われた。籠池さんは、相変わらず能弁である。果たして「立派な証人」だっただろうか。

 ▼国有地取得や小学校認可をめぐる不可解な手続き、安倍晋三首相側からの寄付の真偽など、数々の謎の解明にはほど遠い内容だった。ただひとつ言えることがある。学校設立前に疑惑が発覚してよかった。子供たちが入学してからでは、あまりに気の毒である。

  ▼伊藤さんは、土光さんの質素な暮らしぶりにも感心していた。大会社の社長が、バスと電車を乗り継いで会社に通っていた。来信の封筒を裏返して、発信用に使っていた。メザシ1匹と大根葉のおひたしという、つましい夕食のおかずは、後にテレビで放映され、多くの国民を驚かせた。

 ▼実は土光さんは収入の大半を、母親の登美さんの設立した私立女子中高校につぎ込んでいた。自身も校長や理事長を務め、農業実習中の生徒らと畑仕事をする姿も見られた。登美さんは戦時中、国を救うために女子教育の充実を思い立つ。知人の家を一軒ずつ訪ね歩いて、資金を募った。政治家の口利きなどあるはずがない。現在は共学の中高一貫校となった橘学苑は、今年75周年を迎えた。

2017.3.24 【産経抄】

 

<👀も> 神の数式「第一回 この世は何からできているのか」

 


あるフランス人の日本報告だ…

2017-03-22 16:15:43 | 日記

 あるフランス人の日本報告だ。「家具といえば、彼らはほとんど何も持たない。一隅(いちぐう)に小さなかまど、夜具を入れる引き戸つきの戸棚、小さな棚の上には飯や魚を盛る小皿が皆きちんと並べられている。これが小さな家の家財道具で、彼らはこれで充分に公明正大に暮らしているのだ」。

▲むろん幕末の話である。実際、当時の庶民の暮らしは身軽だったようだ。無理して家財を持っても、ひんぱんに起きる火事で焼けてしまうと分かっていた。わずかな家財もリサイクルしながら使い回した昔の日本人である。

▲その日本人が欧米の文明に乗り換えて1世紀半、家にモノがあふれ、時には生活がモノに振り回される今日だ。そして体力や生活意欲の衰えなどでごみの処分ができなくなった高齢者が不要なモノに埋もれて暮らす「ごみ屋敷」「ごみ部屋」が各地で問題化している。

▲自治体によってはお年寄りらのごみ出しを支援する制度があり、その利用者が増え続けているという。埼玉県所沢市の場合はこの10年で取り扱いが3倍になったが、ニーズはまだまだ潜んでいるようだ。なのに支援制度のある自治体はまだ全体の4分の1に満たない。

▲ごみ屋敷問題の背景の一つには、人間関係の孤立などから自分自身への関心を失い、身の回りのことができなくなるセルフネグレクト(自己放任)の広がりがある。ごみ出し支援はセルフネグレクトの防止につながり、また長期的支援の端緒になるものと期待される。

▲家にろくにモノがなかった昔はまた近隣同士の開けっぴろげな暮らしで欧米人を驚かせた。あふれるモノと孤立した人と--思えば遠くに来たものである。

毎日新聞2017年3月22日 東京朝刊

 

 

豊洲市場の移転へ 3種類のリスクの大きさ

2017-03-21 21:19:09 | 日記

 米カリフォルニア大のエイムズ教授は、野菜に自然由来の発がん性物質が多く含まれている事実を示した。その教授が、サラダをもりもり食べている。制がん性のある物質や他の栄養素もあり、食べないわけにはいかない。

 ▼『環境リスク学』(日本評論社)の中に出てくるエピソードである。著者の中西準子さんの名前は、昨日の東京都議会百条委員会で、石原慎太郎元都知事の証言の中にも出てきた。野菜が安全か危険か、決めつけるのは難しい。環境問題はそんな目に見えないリスクに満ちている。リスク評価を専門とする中西さんによると、リスクには3種の大きさがある。

 ▼第1が科学的に得られたリスクの大きさ、第2が意思決定のリスクの大きさ、第3が国民の抱く不安としてのリスクの大きさだという。築地市場の豊洲への移転問題では、第1のリスクの大きさは、すでにはっきりしている。

 ▼豊洲市場の地下水から、環境基準の100倍のベンゼンが検出された。ただこの基準値が伝えるのは、人が2リットルの水を70年間飲み続け10万人に1人ががんになるという、ほんのわずかなリスクである。市場で地下水を利用することもない。専門家会議は、「科学的には安全」との評価を下した。

 ▼小池百合子都知事は、第3のリスクの大きさと向き合いながら、第2のリスクの大きさを選びとらなければならない。そろそろ移転について、判断を示す時期である。

 ▼豊洲に決まった経緯は、まったく別の問題だ。とりわけ78億円と858億円、元の所有者の東京ガスと東京都が土壌汚染対策に費やした金額の違いの理由を知りたい。もっとも、百条委員会の証人の話を聞いていると、「科学的」な解明から遠ざかるばかりのように思える。

2017.3.21 【産経抄】

◆ 民進、共産、市民団体「話し合うだけで罪」と扇動に必死 

 「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の審議では、一般人が取り締まりの対象にならないと分かりやすく説明できるかが焦点となる。「話し合うだけで罪になる」との不安をあおる反対派との世論戦もカギを握る。

 民進党有志議員は21日、国会内で記者会見を開き、法案を糾弾した。真山勇一参院議員は、通常の団体であっても組織的犯罪集団に「一変」した場合は捜査対象になり得ることについて、こう訴えた。

 「『一変』が広く解釈され、普通に仲間が集まって話をする過程によっては事前に危険を予防するとの理由で規制が出てくる。私たちの自由が奪われ、監視社会になる危険性を含む」

 「一変」の認定は困難を伴う。一方、犯罪集団を放置するわけにもいかない。反対派は「恣意的な運用」を懸念するが、犯罪防止のために捜査当局は今も任意捜査を行っている。テロ等準備罪だけを恣意的に取り上げた批判でしかない。

 反対派の市民団体はさらに曲解に満ちている。21日に国会内で開かれた抗議集会で、反対派の弁護士や大学教授らは「どんな市民団体も狙い撃ちされる」「私たちにやいばが向けられた」と極論を展開。民進党議員も参加し、小川敏夫元法相は「廃案に追い込む」と意気込んだ。

 対象を単に「団体」とした共謀罪と異なり、今回は組織的犯罪集団に限定し、一般人には適用されない。下見などの準備行為も要件としたが、反対派の市民団体は21日に官邸前で行った集会で、いまだに「話し合うことが罪になる共謀罪NO」の横断幕を掲げた。14日に国会前で行われた集会でも、共産党の山下芳生副委員長は「同僚と一杯やりながら『あの上司ムカつくね、今度やっつけてやろう』と合意したら罪になる」と決めつけた。反対派にはこうした曲解と扇動の言説があふれている。(田中一世)

2017.3.21  産経


<所感> みんなでつくる世の中だから難しい。中庸とは目指す方向である。喜楽もまた目指す方向である。


しらせ、南極からシドニーに入港

2017-03-20 17:32:35 | 日記

 

 オーストラリア・シドニーに入港する南極観測船「しらせ」(右)=20日(共同)


 【シドニー共同】南極・昭和基地での任務を終えた第58次南極観測隊の夏隊と第57次隊の越冬隊の計77人を乗せた観測船しらせが20日午前10時すぎ(日本時間同8時すぎ)、経由地のオーストラリア・シドニーに入港した。

 しらせは、観光名所のハーバーブリッジや世界遺産のオペラハウスなどを間近に見ながら進み、隊員らは久々に目にする街並みや森に、甲板から歓声を上げていた。

 1年以上に及ぶ南極生活を終えた越冬隊の医療担当、森川隊員(44)は「久々に平らな道路を見て、不思議な気分です」と話していた。

 隊員らは23日に空路で帰国、しらせは4月10日に日本に到着する予定。

2017/3/20  共同通信

<👀も> 今日は石原慎太郎元都知事の証人喚問があった。豊洲移転にかかる疑問が解けたとはいいがたい。

 23日は森友学園理事長篭池氏の証人喚問がある。篭池氏は何を言い出すか見ものである。 篭池氏はどうにもならなくなった結果狂って虚言を連発。売名で菅野完が訳知り顔で事件をつまみにくる。民進の馬鹿がそれに集ってデマを抱えて意気揚々。ってな感じだったけど、どうなるか?


自分の言葉を表明できるのは幸せだ 「森友」証人は真摯に語れ

2017-03-18 15:55:48 | 日記

 その女性は、長年閉じ込められていた静かで孤独な場所を、天国でも地獄でもなく、天国に入る前に浄化の苦しみを受ける煉獄(れんごく)と呼んだ。生後すぐに脳に酸素が届かない状態となり、脳に重度の障害を負って、体を動かすことも口をきくこともできなくなった溝呂木(みぞろぎ)梨穂さん(24)である。

 ▼母の真理さんは、梨穂さんには意思も言葉もあると信じていたが、医師は懐疑的で、梨穂さんもそれを伝えることも証明することもできなかった。19歳と10カ月の時に、重度障害者から言葉を引き出すことをライフワークにしている国学院大人間開発学部の柴田保之教授と出会うまでは。

 ▼手のひらで柴田教授にかすかな合図を送り、それを専用ソフトを使ったパソコン画面に反映させることで、心の中にため続けていた言葉が一気にあふれ出した。「何もできない私ですが、ぼんやりと生きてきたわけではありません。ずっと、私は人間とは何なのかということを、考えてきました」。

 ▼梨穂さんの新著『約束の大地』(青林堂)に収められた梨穂さんの詩を読むと、喜びも苦痛も、語りたいことも何一つ表現できず、理解されることもない閉じた世界の中で、梨穂さんがささやかな楽しみを見いだしながら、思索を深めていったことがうかがえる。

 ▼自らの思い、言いたいことを伝えられるのは、何と貴重で素晴らしいことか。「梨穂さんの独特の世界観にドキッとした」。こう振り返る柴田教授が言葉を発掘した障害者は100人を超える。今も沈黙の煉獄にとらわれている人は数多い。

 ▼23日には、衆参両院で学校法人「森友学園」をめぐり証人喚問が行われる。自分の言葉を表明できるのは幸せなことである。証人には、真摯に事実を語ってほしい。

2017.3.18 【産経抄】


渡瀬恒彦さん死去 渡哲也さん「喪失感は言葉にならない」

2017-03-16 17:05:19 | 日記

所属事務所通じてコメント発表

 14日に72歳で死去した渡瀬恒彦さんの兄、渡哲也さん(75)は16日、所属事務所を通じてコメントを発表した。コメントは以下の通り。(原文のまま)

 

    ◇      ◇

 当初よりステージ4、余命1年の告知を受けておりましたので、今日の日が来る覚悟はしておりましたものの弟を失いましたこの喪失感は何とも言葉になりません。

 幼少期より今日に到るまでの二人の生い立や同じ俳優として過した日々が思い返されその情景が断ち切れず辛さが募るばかりです。

2017・3・16

渡哲也

 

 

<👀も> 心から哀悼の意を表します。

     渡 哲也氏(75才)は病気療養中とか、一日も早いご回復を祈念します。


「石油はあるが水がない」サウジからの“大名行列”

2017-03-14 15:18:03 | 日記

 大名行列のシーンは時代劇に欠かせない。加賀百万石の前田家では、行列の人数が4千人にも及んだ。とにかく荷物が多かった。武器から飲み水やしょうゆの入った樽(たる)まで運び、医者や料理人、大工も連れていた(『参勤交代道中記』忠田敏男著)。

 ▼日曜日に来日したサウジアラビアのサルマン国王(81)にも、1千人を超える王族や関係閣僚、使用人が同行していた。国王専用のエスカレーター式のタラップなど、荷物の量も桁違いである。東京都内の高級ホテルの客室が1200室、移動用のハイヤーも約500台が確保された。大名行列が街道の宿場町の経済を大いに潤したように、今回の訪問団がもたらす「特需」にも、期待がかかる。

 ▼46年前の昭和46年、アラブ諸国からの初めての国賓として来日したファイサル国王の随員は54人だった。皇居の夜会から宿舎に帰る途中雨に降られ、こんな言葉をもらしている。「雨だな。わが国には水が少ない。石油だけはあるんだが…」。当時石油価格は上昇を続けていた。国王は石油収入を社会インフラにつぎ込み、国の近代化を進めることができた。

 ▼サウジは現在でも世界最大級の原油埋蔵量を誇り、日本にとっても、輸入する原油の約3割を占める最大の供給国である。ただ長引く原油価格の低迷によって、財政悪化が進んでいる。

 ▼産業の多角化によって2030年までに石油依存から脱却する改革案「ビジョン2030」が、昨年ようやくまとまった。主導するのは、半年前に来日したばかりの国王の七男、ムハンマド・ビン・サルマン副皇太子である。

 ▼国王の豪勢すぎる旅にも、いずれメスが入るのではないか。栄華を極めた加賀藩も江戸中期になると、旅費の工面がつかなくなったそうだ。

2017.3.14 【産経抄】

 

<👀も> クロッカスが咲いた。普通タイヤに交換した。


日銀が、国の重要文化財に指定されている…

2017-03-13 19:46:12 | 日記

 日銀が、国の重要文化財に指定されている本店本館(東京都中央区)の免震化工事を進めている。本館は関東大震災にも耐えたが、6年前の東日本大震災を教訓に、震度7の首都直下型地震にも耐えられる構造に強化することにした。

▲日銀は、金融システムの安定や「円」という通貨の価値を維持する役割を担う「通貨の番人」である。昨今は黒田東彦(はるひこ)総裁が「異次元」と胸を張った金融緩和ですっかり名をはせた。そうした機能を十分発揮するためには、文字通り足元の安定が欠かせないということだろう。

▲121年前に完成した本館は、東京駅などで知られる建築家、辰野金吾(たつのきんご)が設計した石積みレンガ造りの洋風建築だ。重文だから建物自体はむやみに改造できない。そこで文化庁とも相談し、地下6メートルにある土台ごと免震化することになった。

▲本館は3階建てとはいえ、頑強な造りのため重さは東京スカイツリーの鉄骨総重量の2倍に達するそうだ。設計業者も「これほど大規模なのは初めて」と言っているから、この工事もやはり「異次元」らしい。

▲もっとも、肝心の金融政策は量的緩和に加えてマイナス金利という奇策まで投じたものの、年2%の物価上昇目標は依然として見通せない。加えて海の向こうからは、トランプ米大統領が「円安を誘導している」とクレームを付けてきた。

▲アベノミクスをほとんど一本足で支えてきた黒田日銀は、正念場を迎えているようだ。本館を上空から見下ろすと漢字の「円」に見える。建物もそうだが、本物の「円」の価値こそ揺らいでは困る。金融政策の「免震化工事」もお願いしたいところだ。

2017年3月13日 毎日新聞  東京朝刊  余録

 

<👀も> 昨今のニュースキーワード

 ・サウジ国王来日 桁外れに豪華な外遊

 ・韓国の政治混迷 

 ・北朝鮮の弾道ミサイル 

 ・THHADS

 ・森友学園

 ・築地の豊洲移転と100条委員会

 ・南スーダンに派遣している国連平和維持活動の陸上自衛隊部隊を撤収

 ・東日本大震災と東電廃炉事業

 ・ヤマト運輸 物流サービス

 ・受動喫煙対策法案

 ・こどもの貧困