気の向くままに

終着はいつ、どこでもいい 気の向くままに書き記す

親しい人々への〝最後の手紙〟に何を書く?

2016-12-11 16:45:41 | 日記

 ミッキーマウスは一生をかけて、ミニーマウスに誠実な愛を寄せている。正確に言えば、そのような設定らしい。この恋愛観は1人の妻と添い遂げた作者、ウォルト・ディズニーの境涯を投影したものといわれる。

 ▼「私はリリアン・B・ディズニーと結婚していて…2人の子供だけがいると言明する」。1966年に世を去る前、遺言書に書いている(『セレブの遺言書』PHP研究所)。人間くささがあっていい。一から十まで財産分与を事務的に並べられても塩気しかない。

 ▼誰を大切にし、その人に何を残すか。遺言書とは親しい人々に宛てた最後の手紙でもある。1月5日が「遺言の日」として日本記念日協会に登録された。新年早々に心をさざ波立たせるテーマだが、親族一同が集うお正月が残りの人生を問い直す機会になればいい。

 ▼4度結婚した歌手のフランク・シナトラは、財産分与に神経質なほど細かい条件をつけた。それでなくても家族の形が複雑な当節である。相続は「争族」と名を変え、法廷での骨肉の争いを伝える記事も増えた。遺言書が予防線になるなら作るに越したことはない。

 ▼日本財団が40歳以上の人に行った調査によると約55%が還暦までに、約9割が70歳までに遺言書を作成するという。〈一年の計に遺言(いごん)も入れる歳〉國米純忠。今年1月の産経俳壇に見つけた句である。無事の年越しを幸いと、遺言書を書き換える方もおられようか。

 ▼サスペンス映画の巨匠ヒチコックは、1963年に署名した遺言書を亡くなる80年までの17年間に、6度も書き換えている。人の心のひだを映像化してお金に換えた人である。脚本同様に、一生を締めくくるストーリーは細部まで手を抜けなかったのだろう。性格がにじんでいる。

2016.12.11 【産経抄】

 

<👀も> 今が潮時のようである。

 3時間待って、3分の診察。「どうされました」・・・「足腰が痛むのです」

 診察結果は「トシですね」

 6月の終わりに足腰を痛めてから一時は回復を見たものの、無理な動きをして再び痛めた。快方に向かわないままである。 確かに「トシ」である。

 太極拳技能の向上は望めそうにない。

 これまで、熱心に教えてくださった先生や良き仲間に感謝している。数々の暴言、雑言にも拘わらず、優しく見守ってくださった先生には筆舌に尽くせないほどの感謝をしている。

 ここひと月ほどシグナス教室の先生や仲間に会っていない。16日には忘年会とのことで「出席しますのでよろしく」とお伝えしたところであるが、どうも気が進まない。これを機に太極拳技能の向上を諦めることとしよう。

 聡明な先生には、既に察しておられることと思うが、できるだけ早く明確に意思表示しなければなるまい。

 

 先生にはいつかお役に立てる機会があるやもしれず、そのときは全身全霊で対処すればいい。


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