あなたは死ぬ
あなたと共にいる人も死ぬ
それは現実だ
この世界から去る
それは数十年後かもしれないし
一時間後かもしれない
想像上の話ではなく真実だ
次に語る言葉が最後だとして
あなたは何を語る
あなたの隣にいる人に何を伝える
何故いつもそう思って生きていられないのか
この世界を去ることが出来るということは祝福である
終わりがあるということは喜びである
終わりがあるからこそ今を喜べる
全力で選ぶまでは選んだことにはならない
たまたま訪れたものに喜び悲しんでいるうちは
まだ何も始まってなどいない
それは外側に支配されている状態だ
あなたが本心で選びたいと願っているものは
その時々のあなたの向きや位置によって
右にあったり左にあったり
上にあったり後ろにあったりする
いつも右を選ぶということは
何も選んでいないに等しい
あなたは望むものを視て見つけて
それを選ぶのだ
それが視えなければ見つからなければ
辛抱強く選ばないことを選ぶことだ
悲しければ今この瞬間生まれ変わり
怒りがこみあげてきたらその瞬間生まれ変わる
苦しみは生まれ変わるタイミングを教えてくれている
いつまでも苦しい選択をしていてはいけない
幸せに繋がる選択とは
選ぶことが苦しく
選んだ後が楽になる選択だ
苦しみ繋がる選択は
選ぶことが容易く
選んだ後が苦しくなる選択だ
自分が死ぬことを知れば
相手が死んでゆくことを知り
本心に従わないことの無意味さを知る
今死にゆく相手にあなたは何と声をかけるだろう
今までありがとう
あなたのお陰で色々なことを知ることが出来たよ
あなたから貰った全ては
他の誰から貰った物とも違う
他の誰が持っている物とも違う
私とあなただけの宝物だ
ありがとう
お疲れ様
私は今読んでいる全ての人に懇願する
どうか火が消えてしまう前に
火の暖かさ
輝きの尊さに
気付いてください
そしてそれを忘れずに生きていってください