株式会社AN代表取締役の向山かおりです。
以前の記事で、フェアトレードに関する当社の考え方と取り組みについてご紹介させていただいたことがありました。
これに関連して先日、ハンドメイドシルクショップ「maki×maki」のオーナーの岡本匡弘さんに、フェアトレードに関する取り組みや今後のビジョンについてインタビューさせていただきました。
今回は、このインタビューを通して感じたことについてご紹介したいと思います。
岡本さんが経営されている「maki×maki」は、カンボジアやラオスのシルクやコットンでつくられた、フェアトレードのハンドメイドの商品を取り扱っています。
シルクやコットンの天然素材にこだわり、丁寧に手作りされたものを販売し、フェアトレードとして現地の女性や子ども達の雇用支援にも貢献しています。
岡本さんは、フェアトレードの価値観が日本で広まり始めた初期のころから現地の生産者の方と取引されており、 海外の方と円滑に仕事していけるよう丁寧なコミュニケーションを心掛けたり、同様の取り組みを行なっている方とのつながりを大切にしたりしながらお仕事されてきたそうです。
こうしたお話を伺う中で大きく2点大切なことを学ばせていただきました。
1点目は、フェアトレードの価値観が一過性のものではなく、浸透し定着するまで継続すること。
岡本さんが事業に携わり始めた頃は、フェアトレードやSDGsの考え方は欧米では広まりつつあったものの、日本ではまだまだこれからという時代だったそう。
このような中でスタートしたこともあり、フェアトレードという価値観を大切にしながら、 商品自体がお客様に価値を提供するものとなるよう、手作りの商品であっても品質を保てるようこだわってこられたとお話しされていました。
現在は日本でもフェアトレードの考え方はある程度広まってきていますが、 これが単なる流行とか一過性のものではなく、定着してこそ真の意義があると言えるでしょう。
お客様にクオリティの高い商品を届ける努力を継続しながら、こうした価値観を発信し続けることを大切にしていこうと思いました。
2点目は、志を共にする方との横のつながりをつくっていくこと。
フェアトレードに関する取り組みを行っている事業は増えてきていますが、 広く社会にこの考え方を浸透させていくためにも、価値観を共通にする方とのつながりを広げていきたいとお話しされていました。
今回お話を伺う中で、フェアトレードという言葉の背景には、 海外の生産者の方との丁寧なコミュニケーション、同様の取り組みを行っている方との関係性づくりなど多くの地道な努力の積み重ねがあること、 さらに、このような積み重ねがあってこそ事業として成立するということを深く感じました。
当社の理念と共通するフェアトレードの価値観は重要と考えており、 共通する想いを持つ方とのコラボレーションにより、こうした価値ある取り組みについての発信力を高め、動きを加速させていきたいと考えています。
今後もフェアトレードを始めとして、当社の理念と志を共にする方とのコラボレーションを大切にし、様々な取り組みを発信していきます。
引き続きよろしくお願いします。