こんにちは。
株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。
前回のブログでは、ヘアサロンのサスティナブルについて書き、美容業界全体をサスティナブルに変える日本サステナブルサロン協会の理念や取り組みをご紹介しました。
主な指標として、人体や環境への配慮は想像しやすいかと思いますが、ビジョン・価値観や社会的配慮とはどういうことなのでしょうか?
今回のブログでは、今注目されているヘアサロンの新しい業態「シェアサロン」を取り上げながら、ヘアサロンのSDGsについて考えてみようと思います。
美容業界では今、新しい働き方を選択する美容師が増えています。
フリーランスという選択して自分の店のように使えるシェアサロンは、お客様も働く美容師も満足の仕組みです。
フリーランス美容師とは、特定のヘアサロンに雇用されずに働く美容師のことを指します。
◆シェアサロンとは
美容師が平等に利用できるヘアサロンのことです。
美容師にセット面や設備を貸し出す施設で、空いている席だけをレンタルする面貸しとは異なり、すべての席をシェアして利用することができます。
◆フリーランス美容師の現状
フリーランス美容師の数は、2018年時点で約83,000人といわれています。
この数字は、美容師全体の約15%です。
参考:https://beauty.funaisoken.co.jp/2743/
フリーランス美容師が増加している理由として、美容業界の競争率の高さが挙げられます。
2020年に始まったコロナ禍の影響で美容業界の市場規模は減少。
消費者の巣ごもり傾向や、節約意識の高まりが美容業界に深刻な影響を与えました。
これに伴って消費者はセルフカラーを施すようになったり、出社や外出が少なくなった影響でヘアサロンへの来店間隔が長期化したり、結果として美容業界の競争率が上がっているのです。
業界全体を見ると、日本の少子高齢化の進行とは逆に、ヘアサロンの店舗数はここ20年で大幅に増加。
競争率の高い美容業界で生き残るために、特定の店舗に依存せず、低コストで独立する美容師が増えるようになりました。
このような理由から、美容業界では厳しい労働環境に身を置くのではなく、個人のワークライフバランスを重視する「フリーランス美容師」が増加しています。
◆フリーランス美容師のメリット・デメリット◆
<メリット>
・低い初期費用で独立できる
独立して店を持つには最低1000万円の資金が必要と言われています。
フリーランスはその負担が軽減でき、低リスク低コストで独立できるのが特徴です。
・手取り収入が増える
正社員や業務委託で働く場合の歩合制がなくなり、固定料や時間料が多いため、手取り収入が増えることがほとんどだそうです。
・活動拠点がフリーになり、自由な働き方が選べる
自分の働きたい場所で、働いた分だけ収入を得るストレスのない職場環境が実現できます。
<デメリット>
・事務作業も自分でやる必要がある
備品や薬剤を自身で揃える必要があります。
大量に安く仕入れることができる店舗と違って、仕入れ先との取引に難航したり、割高になってしまったりする可能性もあるようです。
・自身で集客する必要がある
顧客を獲得するのに店舗のネームバリューを使うことはできません。
美容師自身の魅力が重要です。
広報なども自分でやらなければならないので、いかに集客するかを考えることが最優先事項です。
SDGs推進により働き方を選べるようになった時代。
何が正解かはやってみなければわかりませんが、選択肢を持つことは大切と、社長もよくおっしゃっています。
働き方改革やSDGs推進とともに、ワークライフバランスを重視する時代の流れが浸透しています。
フリーランスで活動することで新しいキャリアや働きがいが生まれ、ヘアサロン事業もサスティナブルな事業に変わっていくでしょう。
株式会社ANでは、事業は人と人とのコラボレートで成り立つという価値観を大事にしています。
ひとりひとりを尊重し、誰もが活躍できるような場をつくることに力を入れています。
美容師の待遇向上、未来づくりに寄与することをミッションに、これからも新しい価値観を積極的に取り入れていきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回もお楽しみに。