こんにちは。
株式会社ANヘアサロンの広報スタッフです。
前回までのブログでは、訪問美容、ヘアドネーションと、ヘアサロンが貢献できる社会活動について書いてきました。
↓過去の記事はこちら
【美容業界の社会活動】髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」とは?
【美容業界の社会活動】髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」とは?②
【美容業界のSDGs】自宅にヘアサロンがやって来る!SDGsから見る訪問美容の役割
今回は第3弾として、子どもたちのヘアサロン料金無償化のニュースを見つけたのでご紹介します。
東京都美容組合と特定非営利活動法人みなと子ども食堂がコラボレートし、子育て支援として、ひとり親世帯の子どもたちに無償でヘアサロンのサービスを提供する取り組みを行いました。
現在、ひとり親世帯の数は港区だけでも約800世帯。
その中には、子どもと過ごす時間が十分に取れず、生活に追われがちな家庭が多く存在しています。
また、コロナにより勤め先が閉業したり、働き方を変えなければならなかったり、職の不安定化や収入格差の広がりが問題となっている状態です。
厚生労働省が公表した「2019年国民生活基礎調査」によると、「子どもの貧困率(17歳以下)」が13.5%(2018年)と、子どもの7人に1人が貧困状態にあることが明らかになっています。
参考:各種世帯の所得等の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf
シングルマザーやダブルワーカーといった家庭では、家事などに費やすため自分の時間が取れず、多感な中高生であってもヘアサロンに通う余裕がないというケースが多く見受けられるようです。
髪の毛を手入れして外見を変えることは気分のリフレッシュになりますし、容姿を整えることで自信が生まれるように感じます。
子どもたちが施術を受けることで自己肯定感を持てるよう、ヘアサロンが貢献できるのではないかと考えたことがきっかけで、サービス無償化の取り組みが始まったそうです。
サービス無償化によるメリットとして、以下の6つが挙げられていました。
1. 感染症予防、生活衛生の向上
2. 学校家庭以外で子どもの立ち寄れる第3の場としてのヘアサロン
3. 家族・先生以外に個と個の関係で安心できる大人(美容師)の存在があることの安心
4. 定期的なヘアサロン訪問による虐待やいじめの早期発見
5. 災害など万一の場合の子どもの避難所としてのヘアサロン
6. マイノリティなど多様な顧客を持つ美容師による子どもへの心理社会的な支援による健全な心の育成(ダイバーシティの獲得、自己肯定感の増進など)
容姿を整えるということは、外見を綺麗にしたり衛生面を向上させたりといった身体的なメリットだけでなく、子どもたちの心の健全な成長や、集団生活への積極性の向上などといった社会的メリットも多く期待されているといえます。
こういった社会活動を応援して、子どもたちの豊かで充実した生活づくりに寄与し、心身ともに健康で満たされた状態が促進できるよう貢献していきたいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回もお楽しみに。
参考:
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