ディグビィの料理書の中から“ホワイトポット”を選びました。
ホワイトポット;TO MAKE A WHITE-POT
クリームを3クォート用意して、そこに卵黄を12個、卵白を4個入れる。砂糖3/4ポンドとよくかき混ぜ、挽いたナツメグ2個、塩少量、洗っておいたレーズン1/2ポンドを入れる。乾かしたマンチット(白パン)を薄くスライスする。皿に入れて火の上で乾かす。それをクリームの上にのせる。パンの上に骨髄をのせて焼く。
我々が知っているレシピで言うと、トロトロのオムレツの上に薄切りのパンをのせてその上に(フォアグラのように脂っぽくて軟らかし)骨髄をのせて焼いた料理です。
かなり特殊な、この時代のイングランドにはない、どちらかというとスパニッシュっぽい料理です。
ロバート・メイ(Robert May, 1588-1664)はイングランド内戦(1642-1651)の間に合計13の貴族家庭でシェフを勤め、1660年にThe Accomplisht Cook を著しました。中世からの料理方法を継承しつつ他のヨーロッパのレシピを数多く取り入れています。1665年には彼自身の手になる最後の版を出し、1685年には461ページからなる第五版が出版されました。
1685年に出た第五版の料理書を使いました。
この中からディグビィのレシピと似たものを探してみました。
つづく。