Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年05月09日 | フェンネル

1. フェンネルティー

 

フェンネルティーの話題から「フェンネル」に入っていこうと思います。

アメリカのサイト https://www.curejoy.com/content/fennel-tea-benefits-and-who-must-not-consume/ から 

 

1-1. フェンネルティー

 食欲不良、ガスによる膨満感をしっかりとした食事を摂った後に感じたときにそれを解消するためにフェンネルのお茶を一杯飲みます。

フェンネルは口の中の細菌増殖を抑制し、口臭、げっぷを抑えてくれます。

フェンネルティーの効果を列記しておきます。

 

1. 胃腸障害

胸焼けがしたとき一杯のフェンネルティーを啜る、或いはフェンネルの実を噛むと症状が治まります。

 

 


ハーブ

2017年05月08日 | フェンネル

フェンネル

                

 

 ポットに植えたフェンネルもこの五月の光を浴びて輝くように、すくすくと若葉を延ばしています。独特の甘みと香りを備えたフェンネルの実を使ったパンはあと数ヶ月待たなければなりませんが、葉を使った料理はすぐにでも食べられます。早速葉を数枚取ってドライにしました。皆様には参考にしていただけるように、「フェンネル」に関する情報を少しとレシピを取り上げておきました。日本ではまだ頻繁に、料理に使うまでには至っていませんが、日本以外の国ではとてもポピュラーなハーブです。参考になさってください。 

フェンネル( Fennel:Foeniculum vulgare、セリ科ウイキョウ属の多年草。和名はウイキョウ、仏名はフヌイユ: fenouil )。地中海沿岸原産。古代エジプト、古代ローマで栽培されており、歴史上もっとも古い作物のひとつです。

 ギリシャ神話では、プロメテウスが人間たちのために太陽神の火を盗んだお話しが出てきます。神話の後日譚であるパンドラの神話では、弟のエピメテウス、その妻(神々によって作られ、人類の災いとして地上に送り込まれた、人類最初の女性パンドラ)の登場によりお話は急展開を迎えます。フェンネルは1-1.5 cmの長さの細い糸くずのような葉が無数に集まって一本の葉の軸に付いています。その軸が少し太い軸に付いています。その軸が又少し太い軸に付いているのです。正確にこのフェンネルを説明するには、この同じフレーズを3回繰り返すことになります。(下は乾燥させたフェンネル)

 


神話の中のフェンネルはオオウイキョウ( Ferula communis;葉は3回羽状複葉 )です。乾燥させるとよく分かりますが、フェンネルは火を盗み取るために作られたかのような形状をしています。(下の絵参照)このオオウイキョウ、われわれが知るフェンネルとは大きさが少し?(大部)異なります。

 

 

http://luirig.altervista.org/flora/taxa/index1.php?scientific-name=ferula+communis から

日本には平安時代に中国から渡来し、長野県、岩手県、富山県などで多く栽培されています。沖縄料理では『いーちょーばー(胃腸葉)』と呼ばれ、やまーす煮などの魚料理の臭い消しとして、時に平焼きなどの薬味としても用いられています。

アニスやスターアニスに似た甘い香りがあり、芳香の主成分はアネトール( t-anethol、C6H4(OCH3)C3H5 )。若い葉および種子は、甘い香りと苦みが特徴で消化促進・消臭に効果があります。

 

フローレンスフェンネルのバルブ

フェンネルの鱗茎( 葉柄基部が肥大したもの )はフィノッキオ ( finocchio ) とも呼ばれ、野菜としてタマネギなどのようにサラダや煮物、スープなどに用いられます。茎・葉は生食されるが、その他にも佃煮、シチュ―など肉料理の香味野菜として使います。( 以上Wiki.から )

一般的なよく知られたフェンネルにはスイートフェンネル(このブログ最初の絵)、フローレンスフェンネル(上図)、ブロンズフェンネルがあります。スイートフェンネルは、よく使う品種で、甘い香りがあるため、薬用だけでなく、食用にも使われています。フローレンスフェンネルは、太いバルブのある品種で、この部分を食用にします。ブロンズフェンネルは、あまりおいしくないので、観賞用として使われています。

フローレンスフェンネルには植物性栄養素、抗酸化物質であるルティン、クェルセチン、アネソールが含まれています。それにビタミンC等の免疫維持に必要なビタミン類がまとまって入っています。

フェンエルの葉はお茶に、花はサラダ、スープ、ソースに、茎はセロリの様にスティック、チョップして料理に入れて、そのほとんどの部位を使います。

 

つづく

 

 


ハーブ

2017年05月06日 | オレガノ

フレッシュハーブを使ったフーガス

 

 ベジタリアン向けのレシピ

 材料:

強力粉                           500g

塩                              10g

イースト                            7g

オリーブオイル                        10g

ぬるま湯                          350ml

ローズマリー(チョップ)                     2ts

タイム                              2ts

セージ(チョップ)                        2ts

セモリナ(細かい)                      ―

オレガノ                          1/2ts

 塩(砕片)                           ―

 

方法:

1.ボールに粉、塩、イーストを入れる。オリーブオイル、水を3/4入れて混ぜる。粉類がまとまってきたら残りの水を入れて混ぜる。ローズマリー、セージ、タイムを入れて全体にハーブが混ざるまで練る。グルテンが十分に出るまで練る。

2.オイルを塗った容器に入れて蓋をして焼く時間、2倍の大きさになるまで膨らませる。

3.小麦粉とセモリナを等量混ぜて打ち粉を作る。ボードの上に粉を打ってその上にドウをのせる。ドウは流れる様に非常に柔らかになっているが、これを2つに分ける。

4.ドウをベイキングシートの上に持ち上げて、楕円形に広げる。くっつかないように2cm以上離して置く。葉の形に広げたドウの片側に6カ所切れ目を入れる。切った穴が広がるように少し引っ張る。ベイキングシートを大きな容器の中に約20分間入れる。

5.オリーブオイルをドウの上に塗って、オレガノを振って220℃で15―20分間焼く。熱いうちにオリーブオイルを塗って塩を振る。

 

                                           

 

                                        完

 

 

 


ハーブ

2017年05月04日 | オレガノ

生ハム、モッツァレラ、バジルのストロンボリ(Prosciutto※, mozzarella and basil stromboli※※)

 

※プロシュット (Prosciutto) ; イタリアでは豚のもも肉のハムを表し、非加熱のものはプロシュット・クルード(prosciutto crudo)、加熱したものはプロシュット・コット(prosciutto cotto)と呼ぶ。燻製或いは加熱したハムでも良いし、生ハムで作っても美味しい。

※※ストロンボリ(stromboli);イタリア南部、エオリア諸島北東端の火山島。ストロンボリ山は標高926メートルの円錐形の活火山を指す。活火山を食べる訳はないので、絵で見るようにフィリングを溶岩に見立てて、巻き込んで焼いたピッザ?ラップ?のような食べ物。食べやすく、ランチなどの軽食に最適。

 

 http://www.bbc.co.uk/food/recipes/prosciutto_mozzarella_87370 から

 

材料(6人分)

 

ドウ;

強力粉                        450g

セモリナ                        50g

ドライイースト                     7g

塩                           2 ts

オリーブオイル                    2TBS

湯                          325ml

 

フィリング;

オリーブオイル                     2TS

タマネギ(小、みじん切り)               1個

ガーリック(潰す)                   2 片

トマト(チョップ)                   400g

ドライオレガノ                     1/2 ts

砂糖                           1 ts

生ハム                         8 枚

モッツァレラ                       125g 

バジル                         一握り

塩                            ―

ブラックペッパー                     ―

 

方法:

1. ドウを作る。粉を篩って大きなボールに入れ、セモリナ、イーストと混ぜる。潮、オリーブオイル、水を混ぜる。木杓子を使って柔らかなボール状にまとめる。

2.ドウを, 粉を打った上にのせて5分間ドウがなめらかになるまで練る。オイルを塗ったフィルムをかぶせて約1時間2倍の大きさになるまで暖かい場所に置く。

3.ドウを膨らませている間にトマトソースを作る。フライパンにオリーブオイルを熱してタマネギを弱火で5分間軟らかく茶色になるまでフライする。ガーリックを加える。トマトをパンに入れてオレガノ、砂糖を加える。塩、ペッパーで味を付ける。強火でソースを5-8分間濃くなるまでクックする。火から下ろして冷ます。

4.ドウを44cm x 32cmの大きさに延ばす。

5.トマトを、周り2cmを残してドウの上に延ばす。生ハムをソースの上にのせる。モッツァレラを裂いて生ハムの上にのせる。その上にバジルの葉をのせる。

6.短い方のドウ端を持って固く巻く。巻き終わりの端を下にしてベイキングシートの上にのせる。30分間膨らませる。

7.オイルをドウの上に塗って塩とペッパーで味を付け200℃で25-30分間、きつね色になるまで焼く。

8.厚く切って良質のオリーブオイル、良質のバルサミコ酢をディッピングに、グリーンサラダを添えてサーブする。

 

フィリングはピッザのものほとんど変わりません。ここでもオレガノはトマトとの相性が抜群であることを示しています。オレガノは他のハーブと異なり、乾燥したものでも、生でも香りと味がほとんど同じです。乾燥オレガノを細かく砕いてオレガノの味を均一にストロンボリの中に入るようにしたのでしょう。生ハム、モッツァレラとも相性が良いです。

 

 

 

 


ハーブ

2017年05月03日 | オレガノ

仔羊とクランベリービーンズ

 

絵は https://www.riverford.co.uk/recipes/view/recipe/lamb-chard-and-borlotti-beans の、下のレシピとは異なるサイトから引用させていただきましたが、外見は下のレシピをほぼそのまま再現しているといえます。飾り付けの参考になると思い、取りあげました。( 絵のレシピにはジェムレタスの代わりにチャード ( フダンソウ ) が300g使われています。)

 

材料(4人分)

 

ラム:

塩                     700g

仔羊(足と首に切り分ける)         11kg

生クリーム                  400ml

ローズマリー                  2 枝

オレガノ                    1 枝

ガーリック(潰しておく)            1片

タイム                     1 枝

オリーブオイル                3TBS

ラムストック                 200ml

バター                    50g

 

クランベリービーンズ:

クランベリービーンズ(一晩冷水に漬ける)  500g

チキンストック               3L

ニンジン                  1本

セロリ                   2 本

タマネギ(1/2カット)            1個

ベイリーフ                 2 枚

タイム                   1/2束

ガーリック                 1/2球

ホワイトペッパー               1 ts

 

 

 クランベリービーンズ:borlotti bean (singular borlotto in Italian), 別名 cranberry bean, Roman bean、romano bean, saluggia bean。

 

添え物:

オリーブオイル                 3TBS

ズッキーニ(5mm大の角切り)            2本

ガーリック(潰す)                 1片

塩、ブラックペッパー               -

シャロット(ダイス)                1本

羊乳チーズ( Flower Marie,細かい角切り      110g

ラム又はチキンストック             110ml

ジェムレタス(Gem※, 芯を取る)         4個

オリーブ(スライス)               1TBS

オレガノ                     1TBS

ミント                      1TBS

ホワイトワインビネガー              1TBS

バージンオリーブオイル              2TBS

 

Gemジェムレタス);甘い香り、サクサクとした歯触りがして小さいロメインレタス版とも言える。

 

https://somethingnewfordinner.com/blog/little-gem-lettuce/ から

 

方法:

1. 水10L, 塩を大きな鍋に入れてボイルする。塩を溶かして冷ます。

2. 塩水が冷めたら羊の足、首肉を入れて冷蔵庫で2時間寝かせる。

3. 鍋に生クリーム、ローズマリー、オレガノ、ガーリックを入れて煮る。全体量が150ml ( 約1/3 ) にな         るまでクックする。漉して冷ます。

4.チョップ、残りのローズマリー、タイム、オリーブオイル2TBSをボールに入れてよく混ぜ、2時間冷蔵庫に入れる。

5.クランベリービーンズを大きな鍋に入れて水を入れてボイルする。ボイルしたらアクを取り、湯を捨てる。ビーンズを鍋に戻しチキンストックを入れる。ニンジン、セロリ、タマネギ、ベイリーフ、タイム、ガーリック、ペッパーを布に入れて口を縛る。弱火でビーンズを煮て布でくるんだ野菜を入れて煮る。ビーンズが焦げないように、必要であれば汁を追加しながらゆっくりと煮る。軟らかくなったら火から下ろしし汁と一緒に容れ物に入れて冷ます。

6.湯を64℃  にセットする。脚肉、首肉を塩水から出してゆすぎ水気を取る。脚肉をラムストックと一緒に真空ストレージバッグに入れて封をする。首肉を生クリーム液と一緒に真空ストレージバッグに入れて封をする。首肉を湯に入れて10分間クックする。脚肉を入れて30分以上クックする。

7.ラム肉を全て湯から出す。真空ストレージバッグから肉を取り出す。水気を取り、フライパンに入れて熱くなるまでフライする。オリーブオイル少量、バターを入れてアワが出るまで熱する。マリネしたチョップを入れて片面2分間、両面焼く。取っておく。グリルを熱く熱して脚と首肉を茶色になるまで焼く。取っておく。

8.添え物を作る。鍋を熱してオリーブオイル2TBS、ズッキーニ、ガーリックを入れてきつね色になるまでクックする。塩、ブラックペッパーで味を付ける。火を弱めてダイスに切ったシャロットが透き通って軟らかくなるまでクックする。クックしたクランベリービーンズ、チーズ、ストックを入れてチーズが溶けるまでクックする。

9.ジェムレタスをオリーブオイル、塩、ブラックペッパーで和える。グリルを熱してジェムレタスをのせて軽く両面を焼く。

10.スプーンでビーンズを大きなプレートにのせる。ラム肉を厚めにスライスしてビーンズの上にのせる。グリルで焼き、1/4に切ったジェムレタスをラム肉の周りに置く。ダイスのチーズ、オリーブのスライス、オレガノ、ミント、ホワイトワインビネガー、バージンオリーブオイルを振ってサーブする。

 

 

 


ハーブ

2017年05月02日 | オレガノ

詰め物をした野菜

今回もベジタリアン向けの料理です。

 

 ギリシャのアスタコス( Αστακός, ギリシャ中部、西海岸にあるエトリア=アカルナニア県にある町 )で出会った料理。


材料:

グリーンペッパー                    1個

レッドペッパー                    1個

イエローペッパー                   1個

トマト(大)                     2個

茄(小)                       2個

ズッキーニ(緑)                   1本

ズッキーニ(黄)                   1本

オリーブオイル                    6TBS

タマネギ(大、みじん切り)               1

ガーリック(みじん切り)               1片

トマトピュレ                    2 1/2TBS

ロンググレインライス                   400g

野菜ストック                      250ml

イタリアンパセリ                   一握り

ミント                        一握り

オレガノ (乾燥)                   1ts

チリ                          1/8ts

塩、ブラックペッパー                   ―

 

方法:

  1. 野菜に詰める詰め物を用意します。ペッパーとトマトの端を切り取り、蓋を作る。ペッパーの種を取り除く。トマトの種と実を取っておく。茄とズッキーニを縦に切って種と果肉を取り除き、詰め物が詰められるように舟形にする。茄、ズッキーニ、トマトの果肉、種をチョップする。
  2. 大きな鍋にオリーブオイルを3TBS入れて中火でタマネギとガーリックを3-5分間フライする。チョップした野菜、トマトピュレを入れて約10分間、軟らかくなるまでクックする。
  3. 米、野菜ストック150mlを入れて10分間クックする。時々混ぜて塩とペッパーで味を調え、チリの粉末を入れる。
  4. 野菜の入れ物をロースチングパンに入れてスプーンで米の詰め物をのせる。ペッパーとトマトに蓋をして残りのオリーブオイルを垂らす。
  5. 残ったストックを容器に入れてホイルで蓋をする。1時間焼く。ホイルを取って160℃で更に15-30分間野菜と米がクックするまで焼く。
  6. サーブする。冷めてもよい。

 

 

 

 


ハーブ

2017年05月01日 | オレガノ

サバのカバブ

 

  材料;

サバ(大、骨をとったもの)                 8匹

(細かく刻んだ)生のオレガノ2ts, 又は乾燥オレガノ1ts

レモンの皮                         1個分

レッドワインビネガー                    1TBS

オリーブオイル                       2TBS

チリパウダー                       1ピンチ

レッドオニオン(小、1/4に切ったもの)            2個

レモン(1/4に切ったもの)                  1個

 

方法:

1. オレガノ、レモンの皮、レッドワインビネガー、オリーブオイルをボールに入れて塩とペッパーで味を調える。好みでチリを入れる。

2. サバの切り身を(1)に入れてマリネする。冷蔵庫で1/2時間以上入れて1-2回裏返す。コンサーティナスタイル(写真を参照)で、サバの切り身をレッドオニオンで両側から挟んで長い焼き串を突き刺す。

3. 炭が白くなるまでおこしてから、バーベキューの上でサバを10-12分間クックする。残ったマリネを塗りながら両側を焼く。グリルの下又はグリルパンの上で10分間、2-3回返しながらクックすることもできる。レモンを添えてサーブする。

 

ここでいうサバは、地中海、黒海、北大西洋に棲む、アトランティック マッケレル( Atlantic mackerel ;Scomber scombrus )で 別名、Boston mackerel, Norwegian mackerel, Scottish mackerel です。

イギリスの魚料理は珍しくはありませんが、サーモン、オヒョウを除いた魚で、マリネをしてから調理に移るのは稀であると言っていいでしょう。

普通は、塩をして魚の表面を固めるか、乾燥するか、バター又は油を塗ってフライするか。つまり何らかの方法で魚の体表を固めてから魚の内部にまで火を通す方法を取ります。 

上の方法はハーブで魚の匂いを止め、味を調えてから魚に火を通しています。