石原順(西山孝四郎)講師のメガトレンド手法は、トレンド判定指標の基本に Mega Trendというローソク足を使われている。この指標、元々は移動平均線としてよく知られたインジケータであったが、講師はこれを加工してローソク足の色を上昇トレンドでは赤く、下降トレンドでは黄色く色分けされた。指標の計算期間のパラメータはデフォルトでは144であるが、講師はこれを半数の72ないしは50にして利用されている。
経緯はともかく、講師はこの指標をベースインジケータとして利用され始められたことは、さすがにプロの慧眼ではあると言える。なぜなら、数あるインジケータを素のまま日足の途転売買に適用して、利益を生むことなどこの指標以外あまりお目にかかることがないからである。
石原講師は処々で行われるセミナーにおいてその利用されるインジケータの種類やパラメータを公開されてきたのであるが、最近のセミナーではチャートの表示のみに止まり詳細は公表されていない。多くのフォロワーからの要請を受け、講師のチャートを解析して、提携のMT Studio21社から当該インジケータ、さらにはEAとして開発・公開したという経緯があった。
Mega Trendが最も優秀なトレンド指標の一つであるとすると、これをデイトレのフィルターとしてトレードチャート(トリガーチャート)上に複数の時間軸が異なるMega Trendを表示させたいとの意欲が高まる。いわゆる、MTF_MegaTrendである。例えば、5分足のチャート上に15分足、30分足、1時間足の3本のMega Trend MAを描画、3本の移動平均線の順がきれいに揃った状態(パーフェクトオーダー)で、順張り取引を行えば最高のトレードができるであろうことは容易に想像できる。実際はそう甘いものではなかろうが、最高の環境を提供してくれることは間違いないだろう。
新しい試みであったため、少し時間がかかったが、出来上がったMTF_MegaTrendを5分足チャート上に表示させてみた。(EURUSD 5分足にCurrent(黒)、15M(赤)、30M(青)のMTF MegaTrendを表示、期間は13)
ローソク足はメガトレンドのローソク足(期間50)であるが、ローソク足とCurrent、15分足との絡みで有効な戦略が採れそうである。石原講師の戦略の域が広がることができればうれしい。
MT Studio21社で試してもらい、評判がよければ公開したい。