MT4ではIFDにせよOCOにせよ売りと買いの2個の指値又は逆指値注文を「新規注文画面」から同時に発注することができない。売り注文と買い注文を別個に注文しなければならない。
しかるに、前ブログで述べたように過去の高値と安値に指値や逆指値の売り買い同時注文を出したい場合には、注文画面の設定にかなりの時間を費やしてしまうのは確かである。MT4の新規発注画面は元々少し複雑にできていることもあり誤発注の恐れもある。
これを解決するには、ScriptまたはEAに頼らざるを得ない。売りか買いのどちらか一方の注文であれば、Scriptで対応できるが、売り買い両注文の同時発注ともなればEAのお世話になるしかない。なぜなら、売りか買いのどちらか一方が約定すれば、もう一方の待機注文をキャンセルする必要があるからである。
スクリプトで対応した場合は1回限りの注文で終わってしまうから、将来、一方の注文が成立した場合、スクリプトは他方の無意味になった注文を取り消してくれることはない。その場合には、ユーザーが手動で注文取消しを実行する必要がある。
EAで対応した場合にも泣き所はある。EAは1回限りの取引ではなく、条件さえ揃えば何回でも同じ注文を繰り返す。及川式デイトレでは1回1回が勝負であるから、一つのトレードが完了すれば、EAはそれ以降には働いてもらっては困る。また新たな場面での勝負になるからである。
及川式デイトレ用に用意したDual OCO_EAでは、一つの取引が完了すれば, 不要となったもう一方の注文を取り消すと同時にEAそのものもが無効となり、ニコチャンマークも画面から消えるようになっている。最大、20~30分程度の取引であるから、自己のPC上でEAを作動させていれば事足り、VPSをまったく必要としない。
今週から及川式デイトレ用インジ一式をテストしてくれている仕事仲間から質問があったので、このブログにも念のためメモしておくこととした。
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