江守哲氏監修のEAの再現に取り組んだ背景は、過去3回に亘るブログにて説明してきました。出来上がったインディケータ(インジ)は、チャート表示上、一見してオリジナルに酷似していますが、ローソク足の上下に表示されるパラボリック曲線には、トレイリングストップの考え方を取り入れていますので、厳密には異なります。その他、オリジナルと異なる諸点は;
- 上下に表示される階段状のパラボリックとローソク足との間隔は、パラメータによって可変としています。デフォルトでは2.5に設定しています。2.5の意味合いは、チャート時間軸のATRの2.5倍の間隔ということです。
- 売り買いシグナル(矢印)は現値がパラボリックをクロスしたときに発生します。終値ベースでは売り買いの転換が起こらずダマシになった場合には、その矢印は次のローソク足の始値で消去されます。
- SoundAlertについては、リクエスト頂いたNさんのご希望通り、シグナル発生時にはアラート音とパソコン画面へのポップアップで通知します。デフォルトでは、通知なし「false」に設定してあります。必要とされる場合には、これを「true」にして利用することになります。
MailAlertはオリジナルと変わりがないものと思慮します。シグナルが発生した次の足の始値で1回のみのこちらも選択的な通知の設定です。参考までに、設定画面は下記の通りとなっています。
今回完成したインジとEAは筆者MT4上及びバックテストにて正常に稼働することを確認しています。
自動売買(EA)について
次に掲示するEAのJP225設定画面に沿って説明します。
パラメータはインジのデフォルトのままですが、商品や時間軸に応じて適宜変更することができます。銘柄や時間軸の選定の判断にはバックテストのためのEAは必要不可欠となります。
追加説明
- ExitType:デフォルトでは終値ベースの途転売買(0)になっていますが、ザラ場のシグナル発生時の現値成行きで決済するオプション(1)を設けました。その場合には、0を1に変更することになります。
- あまり利用されないかもしれませんが、利確と損切りを値幅で設定することができます。デフォルトは利確・損切りなしとなっています。売り買いのシグナルを正確に捉えていれば陳腐なEAでも優秀な武器に変身することがあります。優秀なプロの日常に通ずる作法ともいえるので、念のため装備しました。
- Slippage: 殆どの業者の約定はMarket Execution方式を採用していますので、これを設定しても無益記載事項として無視されます。
JP225 H1を上の設定で過去3ヶ月のバックテストを行ってみました。その結果は、
ロットは10でレバレッジ3倍弱。PFは1.35とまあまあの結果となっています。
今回は作動確認を兼ねてリクエストのあった銘柄についてのバックテストでした。H4やD1よりもH1とM30の結果が良かったのは、前評判とは異なりました。
(追記):完成版はインディケータに自動売買ソフト(EA)がパッケージされて、MT Studio21.comにて公開されました。