トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

とあるプロトレーダーの秘密のチャート

2019-01-28 16:32:47 | 投資

 友人の紹介であるFX研究会に出席した。専業の人が多く集まるという同好会ということだ。毎回、リーダーとなるべき人を選定して主としてトレード手法やテクニカルの話をプレゼンの形で行われているという。その日の内容には特筆するようなものはなく、米中問題等傍論にも議論が及んだ。会合が終わった後、流れで近くの一杯飲み屋さんで懇親会ということになった。 

 お酒があまり強くない上に初めての出席であったため、独り手持無沙汰に過ごさざるを得ない。頼りにしていた友人が仕事の都合で直前に出席できなくなってしまったからだ。ふと周りを見渡すと、出席者の一人で筆者と同じ事情のような人が少し離れた仕切られた席で、持参のパソコンをいじっているのに気付いた。思い切って「先輩も初めてですか?」と近づいていくと、その方も参加して間もないということで、歓迎してもらえそうな雰囲気だったので、隣に座らせてもらった。 

 少しお酒を飲んでお互いトレードの話でだんだん打ち解けてきた。その方Sさんは、時々開いたままのパソコンの画面にちらちらと視線を移されている。断ったうえで、チャートを見せていただくと、それはMT4のユーロドルのチャートだった。今まであまり目にしないチャートで、SさんによるとMT4チャート下段(セパレートチャート)に表示されているそのインジケータをデイトレの基本としているとのこと。因みに、Sさんは50台で家業を親族に譲り、それ以降はFXを趣味兼で専業にしているといっておられた。 

 筆者はテクニカル指標や自動売買ソフト作成を仕事にしている関係で、その時目にしたインジケータのことが頭から離れなかった。Sさんによると、彼はデイトレ専門で、トレードに入るのは欧州から米国時間帯。午後3時~5時頃にパソコンを開いて、その日の戦略を練る。その際に重要なことは、その日の主要通貨間の強弱の程度を観測することだという。チャートには毎日のMT4チャートがスタートする日本時間午前7時(冬時間)を同時に一線でスタートした主要通貨がそれ以降、どのような力関係で推移しているのかが一目で分かるという。その中から一番強い通貨と一番弱い通貨を選び出し、その日はその2通貨を中心にしたトレードを行う。例えば日本円が強くてユーロが弱い場合は、ユーロ円の売りのみならず、円クロスの円買い、もしくはユーロクロスのユーロ売り戦略を中心に据える。 

 あまり根ほり葉ほり訊くのは失礼になるので、その日は互いのメールアドレスを交換して会場を後にした。それでも、あのプロの使うインジのことが頭から離れない。ネットで探索をしたが、それに近いものはあったが、筆者の記憶に合致するものはなかった。最も困るのは最近の業者は顧客の種類に応じてその通貨ペア名を異にしていることである。例えば、通常は6桁で表示されるUSDJPYはオアンダ社ではUSDJPY.oj5k等となっているため、そのような口座ではこのインジケータは作動しない。 

 何とか工夫を凝らして出来上がったのが、下のチャートである。S氏が使っておられたのと印象的には同じものだ。一応、いずれのFX会社でも使えるようにした。(30分足) 

 上のチャートはGBPUSDの画面に表示させているので、ポンド(黄緑)と米ドル(赤)が強調されている。今は午後3時30分だが、ポンド、ドルの他にユーロと日本円を強調し、他通貨を非表示にすると下図になる。(30分足)

  上記チャートは日中の各通貨の強弱を観たものであるが、より長い日足での強弱はどうなっているのかも気になる。ついでなので、そちらのインジケータも作成してみた。(日足) 

 この日足から判断できることは、最近米ドル(赤)の線が下降に転じている。ドルの力が弱まるとともに、他通貨の相対的な力が強まってきているように観える。 

 夜に入って最終的な判断を下したいが、現時点で模擬的に本日のデイトレ戦略を仮に練るとこうなる。

「日足の傾向では、米ドルが下げに転じていて、本日もこの傾向を続けるのではないか、30分足では少し戻しているが、これが再び下げ方向となった場合には、ドルストレートの同通貨売りを基本戦略とする。相手通貨は最初のチャートで日中通貨の動きを見て2~3の通貨ペアにしたい」

 出来上がった二つのインジケータはヒントを頂いたSさんにもお送りしておいた。


本日の注目通貨ペア

2019-01-24 11:39:52 | 投資

 昨日はGBPが大変強い動きを見せました。前ブログで紹介した通貨間の強弱インジケータ(上図)でもそのことは明白です。一方、円はGBPを含む他7通貨に対しては最も弱い動きを見せています。 

 GBPとJPYの関係がそのまま続くとは考えにくいところから、本日午前11:30時現在、東京市場では動きは鈍いものの若干の修正が入っているようです。ローソク足も団子天井のような形をしています。 

 欧州市場に入って、BBPJPYに下げ傾向が強まれば売り仕掛けを考えたいところです。

 

 


通貨間の力関係を示す『Kyojaku もどき』

2019-01-24 08:27:03 | 投資

 現時点の為替相場において『どの通貨が強くてどの通貨が弱いのか』が分かれば、弱い通貨を売って強い通貨を買えば成功間違いないでしょう。 

 オアンダ社ではHeatMapなるものを開発して、ホームページで公表しています。これは主要通貨を上から強いものから順に積み木のようにボックスを並べたものです。また、XFTF社では各通貨間の強弱をラインチャートとしてMT4のチャートに直接表示できるインジケータを開発しています。両社を比較するとXFTFのインジケータが格段に優れているといえます。あたかも移動平均線を見るように、各通貨間の強弱の変動の推移が一目瞭然であるからです。 

 残念ながら、XFTFのチャートは同社に口座を開いた人のみが利用可能で、しかもそのインジケータは他社のMT4では作動しないつくりになっています。同社のホ-ムページには、インジケータの簡単な論理式の説明がありましたので、それを参考に「Kyojaku Modoki」を作成してみました。XFTF社の仕様はかなり平滑化が行われていますので、そのものずばりではありませんが、ローソク足の動きと比較するとまずまずのできといえそうです。ドル円1時間足のSeparate Windowに表示したものです。

  合計8通貨を表示していますが、ドル円のチャートではUSD(赤)とJPY(金色)が強調されます。このチャートから読み取れることは、「朝方は米ドルが強含み、逆に円は弱く推移していたが、午後に入ってはその反対に動きそうだ」ということでしょうか。NZDが大きく上昇していますが、逆張りを選考されるトレーダーは売りの間合いを図っておられることでしょう。

  上のチャートは比較的長めの取引にも応用できると思っています。逆にデイトレには本日マーケット開始後の相対変化を示すものとして、別のインジケータをも開発中です。上記チャート同様まだまだβ使用に過ぎません。参考までに掲げておきます。

 


MT4に価格別取引高を表示する【2】

2019-01-22 00:21:40 | 投資

 前ブログの掲題に関するインジケータについてご照会を頂きました。管理人も関心のあるテクニカル指標なので、ネットでいろいろ探索しましたところ、次に示すようなインジケータが見つかりました。(日別と週別、いずれも1時間足)

 

 特徴

1)パラメータで日、週、月別の選択ができる。

2)4H以下の時間足で表示すると、取引開始時に売り買いのサインがでる。使い方は公開先で確認されたい。他のインジケータと併用して売りか買いかの判断をするのも一考。

3)分析のためのラインがデフォルトでは表示されるが、ちょっと煩わしいので、上記チャートでは削除している。

ダウンロ―ド先

https://www.mql5.com/en/forum/173721/page15

投稿番号144の最後に修正版がアップされています。ページの最初に記載されているものはエラーを含んでいますので、注意が必要です。

ダウンロードするべきインジケータは;

ay-marketprofiledwm.v31.rev1nmc.mq4

 


生き残ったのは順張り(逆指値)トラリピのみ

2019-01-15 01:25:52 | 投資

 日本が正月休みの虚を突かれて、ドル円が104円台を付けるというよく見る悪夢が早々から再現されてしまいました。ネットでは1000万円以上の損失を蒙ったとの嘆き節が続出しています。業者の提供するトラリピやループイフダンも例外ではありませんでした。 

 そんななか、筆者の関係するMetaGenic社のTrapTradeSystemのご利用者からうれしい報告を頂きました。本ブログ「トラリピは逆指値がお得」で紹介した順張り(逆指値)トラリピを実行されていた結果、3日早朝の下げ段階ではポジションを取ることなく、相場が上昇に転じたのを機に次々と逆指値注文の利確が進行し、下げ以前の残っていたポジションの含み損を超える利益で終わることができたとのことでした。 

 通常のトラリピを行っていれば、証拠金不足で強制ロスカットを受けた人もおられたことでしょう。日本の休日には欧米のハイエナどもが本邦トレーダーのストップ狩りを狙ってきますから、最初から逆指値にしておくか、そうでなければEAを止めておくことが必要です。彼らも早々に利食いして退散しますから、それからトレイリングストップ付トラップ取引(単なる買いの逆指値トラップ、利確注文なし)で追撃しても遅くはないのです。

詳しくは、前ブログ参照。

https://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/e2e70318cff9c24ebb7b913c1800e6ea

追記

 報告を頂いた方は、VPSを利用しないでEAを稼働させるいわゆる半自動でトラリピを運用されていたそうです。したがって、下げの途中ではパソコンのスイッチはオフになっていたため、逆指値注文さえ出されていなかったとのこと。パソコンのスイッチを入れたときには大底から反転していたので、スイッチを入れた瞬間すべての逆指値注文が出されたとのことでした。半自動の運用方法については;

https://blog.goo.ne.jp/antnobu/e/fed421f1833107ce982c82ce928b7d17

TrapTradeSystemについてはこちらで公開中