スキャルピングに近いデイトレでは、売買注文を瞬発的に行う必要がある。MT4標準仕様のオーダーパネルではStop LossとTake Profitの入力には結構時間のかかる作業であるために、せっかくの売買チャンスを逃がすこともにも繋がる。
及川氏のトレードではほんの数秒の間に、3個以上の注文をポンポンと出しておられる。しかも、利確・損切りもピップ数できちんと設定されている。ビデオでは出てこないが、画面の片隅にはオーダーパネルがあって、ボタンをクリックするだけで1トレード30ロットの注文を立て続けに出されていることが窺われる。氏の主催されるFX倶楽部会員には、この種のツールが提供されているのかもしれない。
ロシア人と思われる方が作成したトレードパネルがある。内容は大変優れているが、設定ダイアログボックスがロシア語になっていて、とても日本人には使いにくい。また、同パネルはMT4チャートの右上から右下にかけて固定されてしまっている。及川式チャート利用者には他のインジと重なることもあって、そのままではむしろ邪魔な存在となる。幸い、ロシア語混じりではあるが、EAのソースコードが公開されていたので、興味本位でこれを改造してみた。
先ず、設定画面のロシア語を英語(本体)と日本語(メモ部分)に替えた。次に、MT4チャート上のパネルの配置は画面右隅から左隅までの間で、自由に設定できるようにした。このパネル仕様は高機能そのもの。クリック一つで、利確・損切り付き(ピップス)の成行き注文と待機注文(指値・逆指値)、そして決済注文に対応している。また、一定の含み益のあるポジションに対してはストップの位置を元の買値や売値の位置に変更する機能、加えるにトレーリングストップ機能まである。最も優れているのは、右上の「-」印をクリックするとパネルが消え、あとには「+」印のみが残る。この「+」をもう一度クリックするとパネルが再表示される。
これで及川氏チャート組一式と発注ツールはすべて揃ったことになる。さらなる付加機能として最も難題とされる通貨相互間の強弱判断(最適通貨ペアの選択)の可視化も加わったので、日頃超短期取引を行わない筆者にもかなり取り組み意欲が湧いてきた。
引き続き友人仲間やMT Studio21社スタッフにも試してもらっている。FXの基本をマスターしていれば、及川式プチトレードが味わえるのではないかと期待している。
開発されたインディケータなどを購入したいのですがサイトが閉鎖されているようです。どこかで販売されてないのでしょうか?