トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ【4】ガチ場面に出会えました

2023-04-20 21:07:21 | 投資

 本日夜(2023.04.20)午後8時過ぎのGBPAUDの5分足チャートです。及川氏が採用されているテクニカル指標と筆者開発の最適通貨ペア選択用インジケータ2個を表示させています。通貨の強弱関係はもう2時間以上も前からGBPが大きく下げていることが分かります。

 及川式でいえば、上限が上位4時間軸移動平均線でレジストラインとなっていることが明白でしたので、この移動平均線に接するか、少し突破した段階で売り参入できれば理想的でした。残念ながら筆者がチャートを開いたのは、最初の大下げが終了する間近で、ここでの参入は遅きに失します。大きなトレンド発生とみられるので、第2段のトレンドを期待して待機することとしました。

 第1段の下げトレンドが終了した後、5本の小さな陽線が続きました。5本目の陽線の上10ピップス程度には数本の移動平均線が接近しています。1対2のリスクリワードに最適のガチ鉄板場面と判断し、2ロット成行きにて売り参入しました。結果は、いつもの及川氏の実況トレードどおりにやすやすと利確することができました。実を言えばちょっとチキンとなり、15ピップス強で両ロットを切ってしまっていました。日頃は、スキャルピングをしていないので、及川式を学ぶ身としてはまあこんなものかと一息入れたところです。

 二つの通貨選択インジを使ってみての感想は、画面左上のHeatMapModokiには30分前から現在に至る通貨の強弱関係と、同じく15前からのものの2個を表示させています。サブチャートのDailyOPSはパラメータを変えて、午後2時からを始期としました。日本のマーケットが締まる直前あたりから市場が活発化しますので、この方が変化率が見やすくなります。


及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ【3】通貨ペア選択を可視化する

2023-04-18 20:27:47 | 投資

 本日(4月18日)午後7時20分前のUSDJPYの5分足のチャートに及川式インジケータを表示している。加えて、昨日のブログで述べたHeatMapModokiをメインチャートに、またDaily OPSをサブチャートに描画させている。最強通貨・最弱通貨の相関・逆相関関係にある通貨ペアを選択してトレードにあたるべきことは、及川氏が毎回繰り返しておられることである。では、上記2個のインジを使ってどのように最適ペアを選択できるのかを述べてみたい。

1)HeatMapModoki

 このインジはファイさんという方が、Oanda社の提供するインジを参考に作成されたものである。大分前に公開されているが、現在これをダウンロードしてもMT4に正しく表示させることができなかったので、筆者が一部プログラムに修正を加えたものである。修正版ではいずれの業者においても正しく表示されることが確認された。一番左端は1時間前から現在までの強弱関係、同様に30分前から現在まで、15分前から現在まで、一番右は5分前から現在までの通貨間の相対変化を示している。

 上記チャートはUSDJPYの5分足に表示させているが、このインジからはこの1時間円高局面にあることが分かる、チャートの移動平均線も下降局面が続いていることを示している。少し遅いが、この局面でUSDJPYの取引に入るのであれば、戻り売りが基本となる。もし、買いの選択をすれば、及川氏からはしかられたはず。約15分後の拡大チャート下記のようになった。

やはり戻り売りが鉄板であったようだ。

2)Daily OPS

 こちらは全ブロブで申し述べたとおりである。このインジだけでも、通貨間の強弱は判定できるが、通貨相互間の線が重なって見づらい時もあるので、1)のインジと併用して判断したい。及川氏の瞬発力に対応するにはこれしかない。

 


230417 MT4で指値又は逆指値の売り買い注文(IFD・OCO)を同時に出す方法

2023-04-17 19:38:57 | 投資

 MT4ではIFDにせよOCOにせよ売りと買いの2個の指値又は逆指値注文を「新規注文画面」から同時に発注することができない。売り注文と買い注文を別個に注文しなければならない。

 しかるに、前ブログで述べたように過去の高値と安値に指値や逆指値の売り買い同時注文を出したい場合には、注文画面の設定にかなりの時間を費やしてしまうのは確かである。MT4の新規発注画面は元々少し複雑にできていることもあり誤発注の恐れもある。

 これを解決するには、ScriptまたはEAに頼らざるを得ない。売りか買いのどちらか一方の注文であれば、Scriptで対応できるが、売り買い両注文の同時発注ともなればEAのお世話になるしかない。なぜなら、売りか買いのどちらか一方が約定すれば、もう一方の待機注文をキャンセルする必要があるからである。

 スクリプトで対応した場合は1回限りの注文で終わってしまうから、将来、一方の注文が成立した場合、スクリプトは他方の無意味になった注文を取り消してくれることはない。その場合には、ユーザーが手動で注文取消しを実行する必要がある。

 EAで対応した場合にも泣き所はある。EAは1回限りの取引ではなく、条件さえ揃えば何回でも同じ注文を繰り返す。及川式デイトレでは1回1回が勝負であるから、一つのトレードが完了すれば、EAはそれ以降には働いてもらっては困る。また新たな場面での勝負になるからである。

 及川式デイトレ用に用意したDual OCO_EAでは、一つの取引が完了すれば, 不要となったもう一方の注文を取り消すと同時にEAそのものもが無効となり、ニコチャンマークも画面から消えるようになっている。最大、20~30分程度の取引であるから、自己のPC上でEAを作動させていれば事足り、VPSをまったく必要としない。

 今週から及川式デイトレ用インジ一式をテストしてくれている仕事仲間から質問があったので、このブログにも念のためメモしておくこととした。


及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ【2】- その技に肉薄する準備を

2023-04-16 13:16:16 | 投資

 前項では、及川氏の技量がその卓越した相場判断力と事前準備、加えてチャート・テクニカルに裏打ちされていることを知った。天性の事務処理能力や経験から得たメンタルの強さも常人には太刀打ちできない。彼のレベルに少しでも近づく方法を考えてみたい。

① テクニカル分析

 一番簡単にできることは、テクニカルを真似すること。氏がチャート上に表示させているテクニカル(インジケータ)は全部利用することにしよう。これらはいずれもMT4チャート上で再現することができる。

② 事前準備

 及川氏のチャートには過去のキーとなる高値と安値に横線が引いてある。これは氏の事前準備の基本的な部分でもある。これらラインはレンジ相場では逆張りに使われたり、相場転換時には順張りのブレークアウトにも利用されたりもする。これも一般のFXトレーダーにとっては素直に受け入れることができるし、慣れれば比較的簡単に習得することができる。

③ トレード最適通貨ペアの選択

 及川氏はこの作業をものの数分以内にやってのける。これは並大抵の能力ではない。何しろ勝率70%の確率の決め手となる判断となるからには、なんとしても氏のレベルに迫るしかない。それには、左脳のみならず右脳を働かせなくてはならない。つまり通貨相互間の強弱の可視化である。このため、2個のMT4インジケータを準備した。一つは、Daily OPSと名付けたインジでMT4にサブチャート表示すると下図のように表示される。(拡大表示)

 1日のマーケット朝7時に「用意ドン!」で開始した主要8通貨の強弱関係が一目で判定することができる。ユーロドルの画面に表示されているので、ユーロとドルの線がハイライトされる。これで最適通貨ペアを見破るという難解なパズルを比較的容易に解くことが可能だ。二つ目はチャート左上にある通貨のレンガ状ブロック表記のインジでHeatMapModokiと言い、副次的に応用する。例ではインジは一時間前(時間は自由に設定)の各通貨と現在の時間でその強弱関係がどのようになっているかが判断できる。上のレンガ強く、下のレンガは弱い。相対評価でその位置は刻々と変わる。元々Oanda社でHeatMapとして開発されたものあるが、インジは同社でのみ利用可能であったために、第三者がMT4用に一般利用のために開発・公開されているものである。

④ 注文方法の機動性

 及川氏の発注・決済の明細を拝見すると、そのほとんどが成行きエントリー、成行きの手仕舞いとなっている。これもプロトレーダーのエントリーとエグジットの特徴で、すさまじい即断力と精神力のタフさを示している。少なくともトレードをしている20分間は片時も複数通貨ペア間のテクニカルやポジション状況を把握していなければならない。これは、われわれ常人には到底及ばない。それを解決する方法は、MT4の機動力に頼るしかない。事前準備として高値と安値に横線を用意する段階で、売り買いの予約注文を入れておくことである。例えば、アジア市場ではレンジ相場に終始している場合には、欧州時間に入ると相場に変化がみられる。そこでEAとしてDual OCO_EAを用意した。高値をブレークした場合の逆指値買い注文と安値をブレークした場合の逆指値売り注文等を設定する。注文には売り買いともに利確・損切り値をピップスで設定することができる。試作品の設定画面(Entry Type 1)は下記となる。

 設定画面のEntry Typeを選択することにより、及川氏の引くあらゆるキーポイント場面に事前に対応することができる。その場に至って慌てふためいたり、チャンスを取り逃がしたりする恐れはない。氏の発する注文をあらかじめ待機させておくのであるから、速断を要する成り行き注文の数を相当数減少させることができる。EAは上下2本の注文に対応しているが、片方の価格の数値を0(ゼロ)とすれば、他方のみのIFO注文(IFDOCO)となる。

④ その他諸インジケータ

 及川氏の採用されている自動のオーダーパネル(成り行き注文)や各ポジションの損益状態をピップスで画面表示するインジも別途用意した。また特製のスーパーシグナル(赤と青の矢印)も用意した。レンジ相場その他逆張り場面では効果を発する。

⑤ 事務能力の向上とタフなマインド作り

 これだけは持って生まれた天性でもあり、及川氏の域に達することは稀有であろう。これらは日々のトレードや真剣なデモでの鍛錬を通じてのみ向上することはあり得る。最初から100万ドル単位でのトレードは厳禁。個人的には、海外口座利用でロット1から始めるのが妥当と考えている。

 仕事仲間には、来週いっぱい使ってもらいファインチューニングを終えた段階で公開としたい。ご意見はコメント欄にお寄せいただければ幸甚。

 

 


及川圭哉氏のガチ速FXに学ぶ

2023-04-15 01:19:15 | 投資

 筆者の仕事仲間の一人が及川圭哉氏のファンで、ブログや動画配信を楽しんでいるという。てっきり元金融マンのFXトレーダーかと了解していたが、及川氏がシンガポールから配信する動画を見て驚いた。及川氏の手法そのものよりも、氏のFXに対する姿勢や前向きな取り組み方にも共感を覚える。「FXこそ最高の成り上がりビジネス」とする動画シリーズはFXテクニックを学ぶ前に参考にしてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=BuLGogS9Mxc&list=PLxD0lTlvo0o9iw_mRJ7_BU7GwxJEWVGS5

 現在では少なくなった職人的FXディーラーの雰囲気を持つ及川氏の手法は、一般トレーダーにとって興味津々である。単なる職人的トレーダーではない。その理論と手法は整然と整理されており実績で裏打ちされている。ここまで研究されているのだから一見途方もない実績も納得できるというものだ。

 及川氏のトレードのプラットフォームはMT4システムである。レバレッジ1000倍というハイレバのブローカーを利用されている。一回のトレードに要する時間は20分程度、ロットは米ドル3百万ドル単位で数本持たれるから、ヘッジファンドのマネージャー並またはそれ以上かもしれない。

 5分足チャートに4本のギザギザの上位足移動平均線、補助的に5分足の移動平均線とボリンジャーバンドが表示されている。テクニカル分析以上に重要視されているのは、10通貨ペアにおける、各通貨の強弱判断である。これで勝率7割が決定づけられるという。最強通貨、最弱通貨をものの30秒程度で、判断する頭の回転は常人にはとても真似できそうもない。

 氏のチャートをMT4で再現することは易しいが、筆者の頭では数十秒で強弱の相関・逆相関関係を判断することは難しい。思案を巡らせているうち、以前開発したOptimum Pair Selection(OPS)というインジケータを思い出した。このインジケータのことは、すっかり忘れていたが、及川チャートにこのインジを同時描画すれば、難解なペア選択に悩まなくてはいいのではと。次のチャートは本日、実際にトレードを行ったチャートのスクリーンショットである。

 EURUSDの5分足、上位足ギザギザMAは、及川式4本に対して一挙に5本を表示できる。30分足で相場が転換することもあるので、これも加えて計5本まで表示できるようにした。OPSは8通貨の強弱判定ができるので、その組み合わせの最適ペアを選択することが可能。EURUSDの画面では関連2通貨のラインがハイライトされる。

 EURUSDが大きく下降する段階では、OPSの白(ユーロ)と赤(ドル)が拡大縮小あるいはクロスするので、頭のめぐりが悪くてもこちらで代用できそうだ。及川ファンの仲間に使ってもらい、具合がよければ公開にこぎつけたい。