アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

超弦理論 超大統一理論の方向性⒁

2023-05-12 10:43:45 | 理論物理学 素粒子


 重力は曲がった空間を動く電子や、陽子、ゴーストが受ける遠心力であった。ただし、その曲がった空間は宇宙最大のブラックホールで形成されている。👆図の大きな黒円は、その最大ブラックホールであり、宇宙の地平面となっている。

 前の記載では、大きな黒円の常識上の外側は、実質的には内側として定義される必要性を述べた。すると、量子的な対称性を保つためにも、赤の大きな円が実質的な内部空間に於ける重力の曲がりとなる必要がある。

 これは、重力が遠心力である事を直感的に理解できる書き換えと言える。この赤い大きな円の曲率は宇宙地平面の曲がりが写しとられている。すると、今まで常識として疑わなかった内側の概念が覆される事が分かる。

 これは、ホログラフィック原理の対称性から示唆される実質的な意味合いによる内部空間の位置付けとなる。即ち、一般常識に於ける内部空間は、ホログラフィック原理の対称性からは、外部空間として定義される必要があり、内部空間が外部空間に定義されることで、重力が宇宙地平面を回る電子、陽子、ゴーストの遠心力として説明される。

 これは、あくまでも、ホログラフィック原理の対称性から導かれる重力作用の解釈に限られていることに注意する必要がある。この解釈は、実際の内部空間に応用することは出来ない。それは、現時点における不完全な超大統一状態に原因がある。これは、定義上の外側であり、実質的ではあるが、不完全な外側なのだ。

 大きな黒円の常識的な外側は実質的には内側であった事を思い出せば、不完全な超大統一状態の意味が理解できる。大きな黒円の常識上の外側は現時点に於いては形成が不完全なのだ。これは、内部空間にも同様に言える。言い換えれば、絶対時間が小さな時点では、超大統一状態は不完全なのだ。

 この不完全な超大統一状態に於ける内部空間は、上記の理由で外部としての位置付を無視することができる。これは、重力としては外部に見える内部空間であるが、重力効果が無視出来る程に弱いので、常識的な内部空間としての位置付けで内部空間は説明される。

 即ち、常識的内部空間は量子力学的には内部であると考える必要がある。重力では外側に見えている方向が、量子の世界では内側に見えている。

 この量子の世界を考える為には、電磁気力、弱い相互作用、強い相互作用を理解する必要がある。強い相互作用に於いては、低次元の弦理論に現れており、三元力として説明されているので、ハドロンの神のパズルを解くことで解明が進むものと思われる。電磁気力、弱い相互作用は電弱統一理論で統一されている。この理論では、質量のない粒子に質量を与えるため、ヒッグス機構が考案された経緯がある。

 超大統一理論は重力と電磁気力を統一する。其の為には、ヒッグス機構を齎す超電導空間の意味を知らなければならない。また、超弦理論からは10次元空間が要請されているので、その余剰次元が如何なる構造をしているのか、そして、その余剰次元のレベルが如何なる理由で決定したのかを推測し、決定する必要がある。