17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

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三日

2023-01-02 09:47:54 | 日記
ふるさとのかほりと帰る三日かな

季語 三日 正月三日のこと。正月のうちでも特別な三が日の最後の日ゆえ、元日の厳粛さや二日の楽しさとは違った感慨で受け取られることが多い。この日は皇位の始まりを祝う元始祭といて明治初期から重要な日となった。昭和初期より敗戦の日までは国民の祝祭日だつた。眠る

掲句 今日三日は、正月を故郷で過ごした人々が自宅へと帰る人が多い。コロナ禍を防止の上から外出を自粛してきたが、今年は規制も緩やかになりウイズコロナにも慣れたのか、帰省する人々が増えた。後ろ髪わ引かれる思いもあるが、自宅での暮らしが待っている。せめて香りだけでもの思いの人も多いだろう。

例句 三日はや雲おおき日となりにけり 久保田万太郎

初鴉

2023-01-02 09:34:33 | 日記
露払ふごとく野みちを初鴉

季語 元日の鴉 その姿と鳴き声にいう。鴉は姿も声も不気味で不吉な鳥の印象を与えるが、八咫烏、三つ足の鳥などは瑞兆とされ、元日の鴉は神鳥として愛でられた。歳時記

 掲句 雪に覆われた小道に烏が何かを啄んでいた。逃避距離が一メートルぐらいになるまで逃げない。近づけは少し離れては逃げ、近づけば逃げを繰り返した
例句 哲人の顔してをりぬ初鴉  大竹多可志