17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

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寒鯉

2023-01-15 15:13:40 | 日記
目隠しの寒の鯉ゐる祝膳

季語 寒鯉 主として釣り味、食味上の名目。鯉は冬になって水温が下がると水底の泥に潜って餌などもほとんどとらない。動作も緩慢であるが美味であるので、特に寒鯉といい柴漬でとったり、寒鯉釣りに出かける人も多い。釣りにくいところが釣師にとつて最上の釣り味である。歳時記抜粋。

掲句 泥水飲んでも鯉は鯉 と言われるくらい育ちが重視されている淡水魚が鯉である。海より離れた山国では、上等な魚料理の王様でもあった。祝い事の引き出物として、目隠しされた生きた鯉が器に乗せられてお膳に据えられたこともあった。ふと 戦後間もない頃を思い出した。

例句 寒鯉に揺るぎなき水重なれる  橋田憲明

日脚伸ぶ

2023-01-15 10:38:21 | 日記
 外出の妻の足音日脚伸ぶ

季語 日脚伸ぶ 一年のうち最も日が短く夜が長いのが冬至であるが、この日をすぎると日一日と日脚が伸びて、昼が長くなってくる。
日脚とは昼間の時間。また、太陽の日差しのことを言う。まだまだ寒い日はあるが、一月の半ばを過ぎれば日差しの暖かさに、確実に春の暖かさが近づいているという実感がする。歳時記抜粋。

掲句 どんと祭が済んで、松飾や正月飾りが消え普通の暮らしがもどった。陽射しも幾分か伸びてきた。陽射しが伸びると春近しを感じ、心も明るくなってくる。

例句 日脚伸ぶ夕空紺をとりもどし  皆吉爽雨