静寂なたつきに慣れて福寿草
季語 福寿草 元来はキンポウゲ科の野草で、雪解けと共に落葉林の下などに咲き出す。細く人参に似た葉を出し、高さ3~6cmほどの鞘に包まれた茎の先に艶のある花を咲かせる。江戸時代より鑑賞用として栽培され、園芸種が多くつくり出された。黄金色の花とともに名のめでたさから正月の花とされるようになった。
歳時記抜粋。
掲句 正月三ケ日も過ぎて一段落。まだ正月気分は残っているが平常の暮しに戻ってきた。老人には落ち着いた日頃の生活が何よりである。
例句 たくはえし月日を金に福寿草 山田弘子