銭湯の馴染み増えけり松の内
季語 松の内 正月の松飾の掛けてある期間を松の内と言い、注連の内、松七日ともいう。これを外す日は地方によって異なるが、関東では七日に取り外す。関西では十四、五日が多い。すでに新年の仕事は始まっているのだが、門や門口、家の中の要所要所に掛けてある注連飾りや松飾が目につく間は、何かと正月気分が残る。
掲句 風呂好きの日本人には大抵の家にふろがある。また、火山国でもあるので、温泉も多い。近頃では町興しとかで、田舎にも温泉や銭湯がある。正月には湯治と称し温泉に泊まり込む人、朝湯と称し食前の入湯を楽しむ人等々温泉や銭湯に行く人が多い。
例句 飽食の果ての茶漬けや松の内 渡部抱朴子