(承前)「機械ある者は必ず機事あり。」 出典 岩波文庫 金谷治 訳 「荘子 第二冊 外篇」天地篇 第十二 p122~ 起承転結の「承」
子貢は目がくらむほどすっかり恥じいり、頭をうなだれてだまってしまった。しばらくすると、畑づくりは「君はどういう人かね、」とたずねた。「孔丘(こうきゅう)(孔子)の門人です、」と答えると、畑づくりはいった、「君は、あの博学で聖人きどり、声をはりあげて大衆をまどわし、ひとり琴をひき悲しげに歌って、世界じゅうに名声を売りこもうとしている手合いじゃないか。そなた、まさにそなたの精神のはたらきを忘れ、そなたの肉体の存在をうち消して〔心身の束縛から解放されて〕しまえば、道の立場にちかいといえようか。そなた、自分の一身でさえ治められないのに、どうして天下を治める余裕があろう。君、行きたまえ、わしの仕事の邪魔をしないでくれ。」
子貢は目がくらむほどすっかり恥じいり、頭をうなだれてだまってしまった。しばらくすると、畑づくりは「君はどういう人かね、」とたずねた。「孔丘(こうきゅう)(孔子)の門人です、」と答えると、畑づくりはいった、「君は、あの博学で聖人きどり、声をはりあげて大衆をまどわし、ひとり琴をひき悲しげに歌って、世界じゅうに名声を売りこもうとしている手合いじゃないか。そなた、まさにそなたの精神のはたらきを忘れ、そなたの肉体の存在をうち消して〔心身の束縛から解放されて〕しまえば、道の立場にちかいといえようか。そなた、自分の一身でさえ治められないのに、どうして天下を治める余裕があろう。君、行きたまえ、わしの仕事の邪魔をしないでくれ。」
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