日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
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脱力

2012-09-29 10:10:25 | 日々
ワタシがタップダンスからもらった大きな贈り物のひとつは、「脱力することって、大切なんだよ」ということなんじゃないかと思う。
脱力の大切さ、が必要とされる場面って、実は思っている以上にこの世の中に溢れている、のではないかと思えたりもするけど、「一生懸命」やったり、精神論的な「ガンバリ」をいまだに重視する風潮が残っている(悪いと言ってるわけではなく)なかにあっては、なかなか見落としがちなのではないかと。(リラックスしてない人と同じ空間にいる時って、なんだか居心地が悪かったりしませんか?空回りしているのでは?という感想だったりしますよね。)
でも、脱力って言葉を聞くと簡単なことのように響くかもしれないけど、実際は、とても難しかったりするんだな~。タップをすると、とても分かり易いよ。そのことを身体で理解できるの。身体をうまくコントロールするためには、無駄な力みが、一番それを邪魔する。脱力は、さぼる、ということじゃないんだよね。言葉の使い方があっているかはわからないけど、脱力は、すごく高度な技術を要するものだと思う。「力抜いて」って言われた時にやってみようとすると、なんて難しいんだろう、って気づくと思う。そして、それは、身体の問題だけではなく、心の問題も大きくて・・・たぶん。何かを成し遂げよう、とかって思ったら、終わってしまうような。ここが難しいんだね。脱力は、脱力しようと思ってできるものじゃない。脱力できるようになりたいーから、脱力できるようになった・・・その過程こそが大事なのかも。そこに辿り着く時間が、実はとても意味のある素敵な時間なんじゃないのかな、ってふと思った。(ので、書いてみた。)ワタシの進みたい道は、そっち方向にある気がするんだな。