日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

人は・・・

2014-06-08 10:53:06 | アート
生きている人間にとって、「未来」は進むべき道であって、未来から学ぶことはできない。
未来から学ぶことができるのが、「文学」であったり、「写真」「絵画」「映画」をはじめとする芸術作品だ。
アートは、時間をきりとった空気をうつしだしている。
ある人の言葉が印象に残っている。

アートとは技術のことである。眼には見ることのできない精神を物質化する為の。

私のアートとは私の精神の一部が眼に見えるような形で表象化されたものである。いわば私の意識のサンプルと言っても良い。
(杉本博司 歴史の歴史より引用)

このところワタシ、突然スイッチが入った(どこにあるかわからない・笑)みたいに、次々と映画を観はじめた。(なんでしょね?笑)
「野のなななのか」から始まり、「東京家族」(東京物語は、だいぶ前に観ている)、「父と暮らせば」(舞台観てない)
はじめて観たものばかり。大林監督の「野のなななのか」は新作だけど、たぶん、なにもなければ(!)見る事もなかったように思う。あとの二作も。他にたくさんたくさん観たい映画が当時はあったから。見るべき旬、ってやはりあるように思う。今でなければわからないことが・・・・。

「偶然」も「必然」もみえない力、だと思う。
ワタシを不思議な気持ちにさせて、思いも寄らないことに気づかせてくれているのも・・・・
過去に出会った人たちであったり、同時代を生きている、まだ会ったこともない人であったり、出会うこともなかったはずであろう人たち。
そんな人たちとの、つながりをどこかで感じている自分。
未来につながるのかどうかはわからないけれど。
人の価値をお金に換算するような社会、競争社会で勝者ばかりが価値あるものと認められる社会
未来は違うものになって欲しいと心から願う。