地方に住んでいて生の演劇に触れられる、ということで
労演(のちに山形演劇鑑賞会)には大変お世話になりました。
演劇を観ている時は、その世界に没頭することができ、
自分の知らない人たち、違う時代、全く違った世界を生きているかのような人たちを見るのが楽しかった。日本人なのに、外国の演劇をやったりね・・・・
非日常を味わうことが楽しかったんだろうな・・・
そんな中で、五月舎という集団(その時は五月舎という名前も、どんな団体なのかも、もちろん本田さんのことも、全く知らなかった。)が上演した作品は、一気に私と舞台との距離を縮めたのだった。
初めて感じた衝撃!
・・・あれは、私たちのことを描いているんだ。いろんな葛藤を抱え悩み苦しんでいる主人公の姿・・・あの気持ちは、自分と同じだ。思いはあるのに、自分の何もできない非力さ、人生への迷い。
初めて演劇が、日常を暮らす、遠いどこかの国の話ではなく、普通に暮らす私たちを、私たちの苦しみを描くものなんだ、と感じて、
主人公に恋をした!
何も、、、手につかなくなってしまった。。。
主人公は、宮沢賢治。演じたのは、高橋長英さん。
その作品は、井上ひさしの「イーハトーボの劇列車」だった。
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