北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

ブラック企業か!? :1か月休みなく働いて・・・(その1)

2014-04-02 14:41:46 | 北窓舎
1月、知人からソフトウェア開発案件を紹介されました。
知人が週に1回通っている企業が依頼元です。

依頼元は、分光測定器・光源・カメラ・その他のハードウェアを購入し、それらを組み込
んだ装置一式と測定結果を表示するソフトを合わせて、いわば「システム商品」「ファイ
バー評価システム」としてエンドユーザー企業に販売する予定です。

1月中旬の打ち合わせでは、2月末にエンドユーザーと契約できる見通しとのことでした。
そこを起点として大日程を協議し、5月末にはシステム一式を納品する、それまでに2回
のレビューを含み、ソフトを完成させるという計画になりました。

その時点で仕様書と呼べる資料はできておらず、打ち合わせ中に書いてもらった2枚の絵
が機器の全体構成とソフトの仕様でした。それでもソフトの機能(何を実現すべきか)は
概ね理解できました。

ソフトウェア上の課題が3点あると直感しました。これらをクリアし、最終的には5月末
に完成させなければなりません。
課題の1つは、測定器を制御し、測定データを取得するためのライブラリーでした。ライ
ブラリーは依頼元が測定器販売会社から購入しますが、それがなければソフトは完成しま
せん。
他の2つの課題は技術的なもので、頑張れば実現できると判断しましたが、仕様が概念的
すぎるので具体化・詳細化してもらう必要があります。

私としては課題2つを早くクリアすると共に、仕様を引き出すためにプロトタイプを早く
開発する(レビューしてもらえるレベルにする)のが良いと考え、1月末、プロトタイプ
開発に着手しました。

さて、初回の打ち合わせ以後、メールと電話で何度か仕様確認・質疑応答を行ってきまし
た。答えてもらえる範囲で疑問点を解消し、少しでも開発を進めておきたかったからです。
2月20日に開発費用の見積書を提示しました。先方の予算措置が確実か、ソフト開発を
委託する意思に変わりがないかを確認したかったからです。

仕様については知人からある程度の回答がありました。詳細化途中のシステム構成図を送っ
てもらいました。依頼元(営業部長)からはライブラリーについての技術文書が提示され
ましたが、見積書に対する返答はありませんでした。

2月下旬、ライブラリ(測定器制御、データ取得)部分を除き、レビュー可能なレベルに
なったので、打ち合わせを依頼しました。
が、エンドユーザーとの全体仕様の詰めが遅れており契約も遅れ気味なので、レビュー実
施は延期してほしいとの返答でした。

3月6日、先方(営業部長)に電話しました。
用件は2つ。
 1.開発を私に委託する意思があるのか?
 2.その意思があるなら、ライブラリーを購入してほしい。
回答は次のとおりでした。
 1.委託する意思は変わっていない。
 2.ライブラリーの購入はエンドユーザーとの契約締結後になる。

開発側にはライブラリー入手は必須要件ですが、先方の都合次第なのでそれ以上のことは
言えません。幸い、当方に開発委託する意思に変わりがないことが確認できたので、1か
月余の作業が無駄ではなかったと安堵しました。

翌3月7日、急転直下の展開となりました。
知人から、開発は別の会社に委託することになったとの連絡がありました。

その理由は・・・
測定器等の機材を購入する余裕がなく、資金の面倒を見てくれる商社等を探していた。副
社長がある会社を見つけた。その会社は機材一式を購入してくれるが、ソフト開発も行っ
ているのでソフト開発と抱き合わせで機材を購入してもらう。
よって私への開発委託はなくなった。

3月12日、先方(副社長)よりメールが届きました。
「この度は、弊社の都合でお仕事を御社にお願いすることが出来ず、申し訳ございません
 でした。
 ○○様(私の知人)からもお聞きしていると思いますが、今回の件で私共は、現在経済
 的に逼迫した状態にあり、苦肉の策で購入物品とソフト開発を含め、さる会社にお願い
 する運びとなってしまいました。」

一夜で逆転判断です。

1週間、2週間程度の作業ならまだしも、1か月以上、土日の別なく毎日10時間以上、
少なく見積もっても300時間以上開発作業を続けていました。

先方の事情は理解できます。私も逆の立場なら同じ判断をするかも知れません。
しかしながら、ごめんなさいの一言で片づけられたら、相手の良識・誠意を疑わざるを得
ません。逆の立場ならそのような対応はあり得ません。

  

繰り返しになりますが、キャンセルされる前日には意思を確認していたのです。
経営状況が1日で急変することは、天災・事故などの場合を除くと、あり得ないでしょう。
状況変化を把握しながらそれなりに対処していたはずです。それが経営者の仕事でもあり
ます。

無駄に1か月以上も作業させることなく、相手への影響が少ないうちに早くキャンセルす
べきでしょう。
一夜のうちに逆転判断せざるを得ないなら、それなりの礼を尽くしてキャンセルすべきで
しょう。

先方の名誉のために付言しますが、3月12日に副社長から届いたメールには
「あらためて、御社にお詫びに伺いたく存じます。」と書いてありました。
菓子折りの一つも下げて来訪を予定されていたのでしょう。

が、個人事業主である私の仕事場は自宅です。従前より打ち合わせ等は外で行っていたの
で、自宅訪問は丁重にお断りするメールを出しました。
それに対し「今回の件は他社に発注せざるおえなくなりましたので、ご了承ください。」
との簡潔なメールが返ってきました。相変わらず釈明・説明の文言はありません。

それなりの説明がほしかったので、おそらく副社長が知らないであろう経緯などを書き、
無駄になった労働への対応をどのようにするつもりかを、16日再度メールで打診しまし
た。

その後2週間を過ぎても応答が無いので、ブログで公開することにしました。
反応次第ではブログに書く可能性がある旨を知人経由でも3月16日のメールでも先方に
伝えています。

本記事が目に留まり、企業としての誠意・良識ある対応を願っています。

# 更に時間が経っても反応のない場合は、実名を出すことも考えています。
  これも先方に伝えていますが、はてさてどうなることやら・・・
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2 コメント

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読みました (ひろ!)
2014-04-03 00:17:03
こんばんは。
記事を読みました。腹立たしいです。300hだと、2人月の作業工数です。契約を締結していないとしても、作業打ち合わせもしてるし、電話で意志確認もできているのであれば、発注行為とみなせるハズ。それを菓子折り一つで済まそうなんて、酷すぎる。

契約締結上の過失とか言うのもあるようです
が、弁護士費用と体力が必要そうですね。

脅しにならない程度に、かえってマイナスにならないよう、冷静な対応をお願いします。




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お礼 (オヤヂ(芦田っち))
2014-04-03 22:54:33
ヒロさん、もう3か月以上になりますね。ご無沙汰しております。
コメント、ありがとうございました。
コトをこれ以上荒立てたくはありません。
落としどころをオヤヂではなく先方が探してくれるといいのですが・・・
返信する

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