
[この記事は Doblog に 2005-09-05 23:16:29 付で載せていたものです]
古くくなったので思い切ってパソコンを新調しようと思った人がいます.
もちろん私の知り合いです.
向学心旺盛な人なので,お店でたくさんのカタログをもらって帰って,
いわゆるスペック(パソコンの性能)を比較検討.
カタログにはいろんな数値が載っています.
CPUだと2GHzとか,メモリだと512MB搭載とか,
ハードディスクだと40GBなど・・・
# 彼が求めているのはノートPCなので,
ハードディスクの容量は悲しいほど少ない.
今じゃ,ハードディスク・レコーダ(TV番組を録画するビデオデッキの
ハードディスク版)でも200GBは当たり前なので,
40GBはさすがに容量として少ないと思いました.
・・・が,それはさておき
・・・メールであれこれと質疑応答があり,
彼の使い方だとあと4年くらいは使えそうな製品に決まりました.
購入後,彼からの質問メールが届きました.
ハードディスク(以下,HDD)の容量は40GBだと書いてあったのに,
PCを起動して調べたら37GBしかない,
これはどういうことだっ!だまされているのか?・・・
尋ねられたら(できる範囲で)お答えするのがオヤヂのモットー.
なので,次のような回答メールを書きました.
うまく説明できなくて難儀しました.
もし皆さまにご理解頂けるなら,彼にもきっと理解してもらえるでしょう.
・・・まだ返事をもらっていないのでスゴク心配・・・
-----------------------------------------------------------------
HDDメーカやPCメーカの使う単位と,
OS(Windows)の使う単位が異なっているのが原因です.
HDDメーカやPCメーカは,1000の単位を使います.
他方,OS(Windows)は,1024の単位を使います.
さて,ここでK(キロ)・M(メが)・G(ギガ)の復習です.
K(キロ)は,1000(の1乗),
M(メが)は,1000の2乗,
G(ギガ)は,1000の3乗・・・のはず.
HDDメーカは,1000を単位とするので,
上の復習のとおり(40 x 1000の3乗)を40GBと数えます.
他方,Windows は1024を単位とするので,
(α x 1024の3乗)を同じ容量と計算します.
HDDメーカでいう40GBは,40,000,000,000 バイト.
これを Windows の単位(1024)で計算すれば,
α は 40,000,000,000 / 1024 で,約37GBとなります.
40GB が 37GB になってしまうのは,
単位の違いによるのです.
どちらが正解という訳ではなく,
同じものを別の単位で計算すれば異なる結果が出てくるという当たり前のお話ですが,
だまされたように感じるのも事実.
# 調べてくる彼を褒めるべきですね.
-----------------------------------------------------------------
# 数字(単位)のトリックとも言えるのですが,
もっと面白い(?)のがあります.
ファイルシステムです.
FATとかNTFSとか呼ばれているものです.
お店で買ったPCをそのままお使いの場合は
あまり意識されることがないと思いますが,
そのPCにHDDを増設しようなどと思うと,
ファイルシステムを意識せざるを得ません.
HDDを買ってきて,
使えるようにするにはフォーマット(その前に区画作り)が必要です.
フォーマット時にファイルシステムを選択します.
ファイルシステムの選択の結果,空き容量がガラリと変わります.
ディスクの容量を重視するか,速度を重視するか,
あるいは安定性を重視するかでファイルシステムの選択が異なり,
結果として容量がガラリと変わってしまいます.
面白い話題(だとオヤヂは思うの)ですので,
そのうちに書いてみたいと思います.
# 上の画像は,ハードディスクたちの写真です.
大きいものや小さいものがありますが,
いずれも20GB以下のものばかり.
・・・使わなくなった古いものが多いです・・・ ^_^;
これらのうち容量が最大のものは,左下の小さな2台(20GB)です.
その他は身体はデカイが,中身の少ないものばかり・・・私みたい
【2009-08-08 追記】
今じゃハードディスクは1TB(テラバイト)も当たり前.
ハードディスクじゃなくてシリコンディスク(SSD/Solid State Disk)も
ノートPCなどには搭載されるようになりました.
SSDは回転部分・可動部分がなくノートにはぴったり.
読み込みは速く,遅いと言われた書き込みも速くなっているようですし,
デスクトップPCに増設して起動を速くする人もいらっしゃるようです.
古くくなったので思い切ってパソコンを新調しようと思った人がいます.
もちろん私の知り合いです.
向学心旺盛な人なので,お店でたくさんのカタログをもらって帰って,
いわゆるスペック(パソコンの性能)を比較検討.
カタログにはいろんな数値が載っています.
CPUだと2GHzとか,メモリだと512MB搭載とか,
ハードディスクだと40GBなど・・・
# 彼が求めているのはノートPCなので,
ハードディスクの容量は悲しいほど少ない.
今じゃ,ハードディスク・レコーダ(TV番組を録画するビデオデッキの
ハードディスク版)でも200GBは当たり前なので,
40GBはさすがに容量として少ないと思いました.
・・・が,それはさておき
・・・メールであれこれと質疑応答があり,
彼の使い方だとあと4年くらいは使えそうな製品に決まりました.
購入後,彼からの質問メールが届きました.
ハードディスク(以下,HDD)の容量は40GBだと書いてあったのに,
PCを起動して調べたら37GBしかない,
これはどういうことだっ!だまされているのか?・・・
尋ねられたら(できる範囲で)お答えするのがオヤヂのモットー.
なので,次のような回答メールを書きました.
うまく説明できなくて難儀しました.
もし皆さまにご理解頂けるなら,彼にもきっと理解してもらえるでしょう.
・・・まだ返事をもらっていないのでスゴク心配・・・
-----------------------------------------------------------------
HDDメーカやPCメーカの使う単位と,
OS(Windows)の使う単位が異なっているのが原因です.
HDDメーカやPCメーカは,1000の単位を使います.
他方,OS(Windows)は,1024の単位を使います.
さて,ここでK(キロ)・M(メが)・G(ギガ)の復習です.
K(キロ)は,1000(の1乗),
M(メが)は,1000の2乗,
G(ギガ)は,1000の3乗・・・のはず.
HDDメーカは,1000を単位とするので,
上の復習のとおり(40 x 1000の3乗)を40GBと数えます.
他方,Windows は1024を単位とするので,
(α x 1024の3乗)を同じ容量と計算します.
HDDメーカでいう40GBは,40,000,000,000 バイト.
これを Windows の単位(1024)で計算すれば,
α は 40,000,000,000 / 1024 で,約37GBとなります.
40GB が 37GB になってしまうのは,
単位の違いによるのです.
どちらが正解という訳ではなく,
同じものを別の単位で計算すれば異なる結果が出てくるという当たり前のお話ですが,
だまされたように感じるのも事実.
# 調べてくる彼を褒めるべきですね.
-----------------------------------------------------------------
# 数字(単位)のトリックとも言えるのですが,
もっと面白い(?)のがあります.
ファイルシステムです.
FATとかNTFSとか呼ばれているものです.
お店で買ったPCをそのままお使いの場合は
あまり意識されることがないと思いますが,
そのPCにHDDを増設しようなどと思うと,
ファイルシステムを意識せざるを得ません.
HDDを買ってきて,
使えるようにするにはフォーマット(その前に区画作り)が必要です.
フォーマット時にファイルシステムを選択します.
ファイルシステムの選択の結果,空き容量がガラリと変わります.
ディスクの容量を重視するか,速度を重視するか,
あるいは安定性を重視するかでファイルシステムの選択が異なり,
結果として容量がガラリと変わってしまいます.
面白い話題(だとオヤヂは思うの)ですので,
そのうちに書いてみたいと思います.
# 上の画像は,ハードディスクたちの写真です.
大きいものや小さいものがありますが,
いずれも20GB以下のものばかり.
・・・使わなくなった古いものが多いです・・・ ^_^;
これらのうち容量が最大のものは,左下の小さな2台(20GB)です.
その他は身体はデカイが,中身の少ないものばかり・・・私みたい
【2009-08-08 追記】
今じゃハードディスクは1TB(テラバイト)も当たり前.
ハードディスクじゃなくてシリコンディスク(SSD/Solid State Disk)も
ノートPCなどには搭載されるようになりました.
SSDは回転部分・可動部分がなくノートにはぴったり.
読み込みは速く,遅いと言われた書き込みも速くなっているようですし,
デスクトップPCに増設して起動を速くする人もいらっしゃるようです.