[この記事は Doblog に 2005-08-21 06:16:38 付で載せていたものです]
[関連したBlog]蝶野部長の「ほろ酔い倶楽部」会員番号003であります.
本稿は同タイトル -002- の続編であります.
【前回のあらすじ】
初の冬ボーナスに浮かれた私は後輩たちと新宿で飲みまくり,
終電で爆睡し,終着駅まで乗り過ごすハメに.
所持金は帰りのタクシー代には不足.
やむなく徒歩で行けるところまで行こうと覚悟を決め歩き始めました.
途中でピックアップしてくれた親切な見知らぬ人たちは・・・
私服の警官でありました(覆面パトカー).
彼らは職務質問をした後,
町田に住む友人のアパートまで送ってくれることに・・・
初めて国家権力の所有する車に同乗した私は無事,
町田の第四小学校前で下ろしてもらいました.
このときは(酒くさかったかも知れませんが)
既に酩酊状態からは脱しておりました.
小学校までくればもうこっちのもんです.
勝手知ったる・・とまではいかないものの,
友人の住むアパートはすぐに分かりました.
カンカンと鉄製階段を上り2階の彼の部屋を訪ねました.
時刻は午前2時を回っていたと記憶しています.
ドアの横に掲げられた表札は見慣れたHの字.
ようやくたどり着いたカナンの地.
学生時代は仲間たちと何度かその部屋に泊まり夜を徹して話をしたこともあります.
が,いきなりの深夜訪問では申し訳ない.
さりとて他に採るべき道も思い浮かばず,
言い訳を考え深呼吸してからドアチャイムを鳴らしました.
二度・三度鳴らしたらドアが開きました.
顔を出したのは,見知らぬ女性.
あらら,いつの間に同棲を始めたんだろう.
聞いてないよ・・・
誰何(Who are you?)に応え,説明したところ,
彼女は彼を呼びに奥に・・・
で,現れたのは彼のお兄さん.
烈火のごとくとはまさにあのこと.
こっぴどく怒鳴られました.
友人H君のお兄さんは演劇をやっており,
ご夫婦で英国に芝居留学(?)をなさっていたのです.
その留守宅にH君が住まわせてもらっていたのです.
本来の住人に入れ替わっていたことを知らず,深夜に訪問したのでした.
演劇をやっているお兄さんの話は聞いていたものの会ったことはなく,
私のことなど知らないお兄さんが突然の訪問者を怒鳴りつけたのは
当然かも知れません.
失礼を詫び,トボトボと階段を降りました.
当然かも知れませんが,そこまで言わなくても・・・
傷心を抱いて町田駅まで歩きました.
相模大野駅から町田まで来られたってことは,
もしかして祖師ヶ谷大蔵(当時の住みか)までタクシーで行き着けるかも知れない.
残金僅少とは言え可能性は大.
とりあえず行けるところまで行こうと,
駅で人待ちをしているタクシーに乗り込みました.
七千円ほどしか持っていないンですが,
成城学園か祖師谷大蔵まで行けますか?
タクシーの運ちゃんは,
足りないだろうがそれで行ってやろうと・・・交渉成立.
どっと疲れが出た私は安堵の思いで再びウトウト・・・
目覚めればかなり来た模様.
メータを気にしながら,車の番号と運転手さんの名前をチェック.
成城学園を過ぎたあたりから道順を聞かれながら,下宿のそばまで到達.
メータは七千円には至らず五千円未満.
一応,七千円を支払い,下車.
メータを下ろして走ってくれていたら,感謝の気持ちでいられたはず.
でも,しっかり見ちゃったし,
町田でこっぴどく怒鳴られて無念の思いが残っていたのでしょう.
翌日,タクシー会社に電話し,
事情(覆面パトや町田のお兄さんのことは伏せて)を伝えました.
数日後,タクシー会社から差額を入れた現金書留が届きました.
・・・お酒にまつわる失敗談.
最後はあっけない幕切れで,期待を裏切ってしまったかも知れません.
まぁ,失敗談はこれだけではありませんので,
今回はこれにて終了・・・
[関連したBlog]蝶野部長の「ほろ酔い倶楽部」会員番号003であります.
本稿は同タイトル -002- の続編であります.
【前回のあらすじ】
初の冬ボーナスに浮かれた私は後輩たちと新宿で飲みまくり,
終電で爆睡し,終着駅まで乗り過ごすハメに.
所持金は帰りのタクシー代には不足.
やむなく徒歩で行けるところまで行こうと覚悟を決め歩き始めました.
途中でピックアップしてくれた親切な見知らぬ人たちは・・・
私服の警官でありました(覆面パトカー).
彼らは職務質問をした後,
町田に住む友人のアパートまで送ってくれることに・・・
初めて国家権力の所有する車に同乗した私は無事,
町田の第四小学校前で下ろしてもらいました.
このときは(酒くさかったかも知れませんが)
既に酩酊状態からは脱しておりました.
小学校までくればもうこっちのもんです.
勝手知ったる・・とまではいかないものの,
友人の住むアパートはすぐに分かりました.
カンカンと鉄製階段を上り2階の彼の部屋を訪ねました.
時刻は午前2時を回っていたと記憶しています.
ドアの横に掲げられた表札は見慣れたHの字.
ようやくたどり着いたカナンの地.
学生時代は仲間たちと何度かその部屋に泊まり夜を徹して話をしたこともあります.
が,いきなりの深夜訪問では申し訳ない.
さりとて他に採るべき道も思い浮かばず,
言い訳を考え深呼吸してからドアチャイムを鳴らしました.
二度・三度鳴らしたらドアが開きました.
顔を出したのは,見知らぬ女性.
あらら,いつの間に同棲を始めたんだろう.
聞いてないよ・・・
誰何(Who are you?)に応え,説明したところ,
彼女は彼を呼びに奥に・・・
で,現れたのは彼のお兄さん.
烈火のごとくとはまさにあのこと.
こっぴどく怒鳴られました.
友人H君のお兄さんは演劇をやっており,
ご夫婦で英国に芝居留学(?)をなさっていたのです.
その留守宅にH君が住まわせてもらっていたのです.
本来の住人に入れ替わっていたことを知らず,深夜に訪問したのでした.
演劇をやっているお兄さんの話は聞いていたものの会ったことはなく,
私のことなど知らないお兄さんが突然の訪問者を怒鳴りつけたのは
当然かも知れません.
失礼を詫び,トボトボと階段を降りました.
当然かも知れませんが,そこまで言わなくても・・・
傷心を抱いて町田駅まで歩きました.
相模大野駅から町田まで来られたってことは,
もしかして祖師ヶ谷大蔵(当時の住みか)までタクシーで行き着けるかも知れない.
残金僅少とは言え可能性は大.
とりあえず行けるところまで行こうと,
駅で人待ちをしているタクシーに乗り込みました.
七千円ほどしか持っていないンですが,
成城学園か祖師谷大蔵まで行けますか?
タクシーの運ちゃんは,
足りないだろうがそれで行ってやろうと・・・交渉成立.
どっと疲れが出た私は安堵の思いで再びウトウト・・・
目覚めればかなり来た模様.
メータを気にしながら,車の番号と運転手さんの名前をチェック.
成城学園を過ぎたあたりから道順を聞かれながら,下宿のそばまで到達.
メータは七千円には至らず五千円未満.
一応,七千円を支払い,下車.
メータを下ろして走ってくれていたら,感謝の気持ちでいられたはず.
でも,しっかり見ちゃったし,
町田でこっぴどく怒鳴られて無念の思いが残っていたのでしょう.
翌日,タクシー会社に電話し,
事情(覆面パトや町田のお兄さんのことは伏せて)を伝えました.
数日後,タクシー会社から差額を入れた現金書留が届きました.
・・・お酒にまつわる失敗談.
最後はあっけない幕切れで,期待を裏切ってしまったかも知れません.
まぁ,失敗談はこれだけではありませんので,
今回はこれにて終了・・・