[この記事は Doblog に 2005-08-18 07:40:44 付で載せていたものです]
以前「Acrobat のこと」を書きました.
今回は無償の PDF 作成ソフトのひとつ,PrimoPDF をご紹介.
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本論に入る前に,先ずは PDF 関連のおさらいから・・・
PDF は前稿にも書いたとおり Portable Document Format の略.
Word, Excel あるいは CAD ソフトなど印刷ができるソフトなら何でもいいのですが,
そのソフトで作った文書をプリンタの代わりにPDF ファイルとして出力すれば,
誰にでも読める PDF ファイルができます.
相手が Windows パソコンであれ,Macintosh であれ,Linux や携帯電話でも,
Word, Excel などの元ソフトが無くても読めるのです.
(もちろん Adobe Reader などの PDF を読むためソフトは必要です)
プラットフォームが異なるために文字化けするなんてこともありません.
このように良いことづくめのようですが,PDF ファイルを「作る」には,
2年ほど前ならアドビ システムズ社(以下,アドビ社)の Acrobat を購入する必要がありました.
(手軽に買える価格ではありませんでした.今もそうです).
他方,PDF ファイルを「読む」には同社が無償提供している Adobe Reader があればよい.
つまり,PDF ファイルを「作るのは有償,読むのは無償」という構図.
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ところが,1年ほど前から事情が変わってきました.
PDF ファイルを作るための無償の(ないしは廉価な)ソフトが登場し始めました.
アドビ社の営業氏に聞いた話では,
当初より PDF ファイルの仕様は公開されており,
PDF ファイルを作るソフトを開発するのにライセンス上の制約はなかった,
とのこと.
長年に渡るアドビ社の PDF 普及活動(?)が奏効し,
多くの場面で PDF ファイルが使われるようになりました.
そこで商機ありと見た各社が PDF 作成ソフトの開発に乗り出したのだろうと
推測されます.
さて,サードパーティ(アドビ社以外)から出されている PDF 作成ソフトの中で
個人が気軽に使えるのは,言うまでもなく無償のソフトでしょう.
私がオススメしたいのは PrimoPDF.
唯一の欠点は英語版であるということですが,
特別な設定をしなければ(通常の使い方をしている限り),
基本機能は PDF ファイルを作成するだけなのでたいていの人が使えるレベルです.
PrimoPDF はひと月ほど前にバージョン2.0にアップしています.
旧バージョンしか使ったことがなかったので,2.0を試してみました.
128ビットの暗号化ができるようになっていたり,
印刷を禁止できるなどのセキュリティオプションが追加されていました.
英語版ソフトですが,
文書としての日本語に対応しているので個人(家庭など)で使う限り
問題はないはずです.
この「PrimoPDF」と後述する「クセロ PDF」を使い,
同じ Web ページや同じ Excel ファイルを PDF ファイルにしてみました.
出来上がった PDF のファイルサイズは,
Primo PDF のほうが小さくなっていました.
------------- Web ページ -- Excel ファイル
PrimoPDF _____ 90KB ________ 127KB
クセロ PDF __ 130KB ________ 179KB
・・・ PrimoPDF のインストール方法や操作上のコツなどについては,
別途お伝えいたします.
今日のところはこの辺でひと区切り・・・
【補足情報】
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なお,日本語版の無償ソフトも出ています.
たとえば,「クセロ PDF」が代表格でしょう.
# 以前にこれを試したときは,何度か PDF ファイルを作成していると
同社の Web サイトに誘導されたりして,
ちょっとイヤラシイ感じがしました(今もそうであるかは未確認).
無償ではありませんが(アドビ社の Acrobat よりも)廉価版なら,
たとえばソースネクスト社の「いきなり PDF」(1,980円),
エー・アイ・ソフト社の「pdMaker for Office」(ダウンロード版 3,900円),
かなりお高いですが,ジャストシステム社の「Justsystem PDF Creator」(ダウンロード版で 5,040円)
クオリティ社の「DocuCom PDF Driver」(10,290円)
などがあります.
英語版で無償なら「CutePDF Writer」なんていうのもあります.
以前「Acrobat のこと」を書きました.
今回は無償の PDF 作成ソフトのひとつ,PrimoPDF をご紹介.
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本論に入る前に,先ずは PDF 関連のおさらいから・・・
PDF は前稿にも書いたとおり Portable Document Format の略.
Word, Excel あるいは CAD ソフトなど印刷ができるソフトなら何でもいいのですが,
そのソフトで作った文書をプリンタの代わりにPDF ファイルとして出力すれば,
誰にでも読める PDF ファイルができます.
相手が Windows パソコンであれ,Macintosh であれ,Linux や携帯電話でも,
Word, Excel などの元ソフトが無くても読めるのです.
(もちろん Adobe Reader などの PDF を読むためソフトは必要です)
プラットフォームが異なるために文字化けするなんてこともありません.
このように良いことづくめのようですが,PDF ファイルを「作る」には,
2年ほど前ならアドビ システムズ社(以下,アドビ社)の Acrobat を購入する必要がありました.
(手軽に買える価格ではありませんでした.今もそうです).
他方,PDF ファイルを「読む」には同社が無償提供している Adobe Reader があればよい.
つまり,PDF ファイルを「作るのは有償,読むのは無償」という構図.
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ところが,1年ほど前から事情が変わってきました.
PDF ファイルを作るための無償の(ないしは廉価な)ソフトが登場し始めました.
アドビ社の営業氏に聞いた話では,
当初より PDF ファイルの仕様は公開されており,
PDF ファイルを作るソフトを開発するのにライセンス上の制約はなかった,
とのこと.
長年に渡るアドビ社の PDF 普及活動(?)が奏効し,
多くの場面で PDF ファイルが使われるようになりました.
そこで商機ありと見た各社が PDF 作成ソフトの開発に乗り出したのだろうと
推測されます.
さて,サードパーティ(アドビ社以外)から出されている PDF 作成ソフトの中で
個人が気軽に使えるのは,言うまでもなく無償のソフトでしょう.
私がオススメしたいのは PrimoPDF.
唯一の欠点は英語版であるということですが,
特別な設定をしなければ(通常の使い方をしている限り),
基本機能は PDF ファイルを作成するだけなのでたいていの人が使えるレベルです.
PrimoPDF はひと月ほど前にバージョン2.0にアップしています.
旧バージョンしか使ったことがなかったので,2.0を試してみました.
128ビットの暗号化ができるようになっていたり,
印刷を禁止できるなどのセキュリティオプションが追加されていました.
英語版ソフトですが,
文書としての日本語に対応しているので個人(家庭など)で使う限り
問題はないはずです.
この「PrimoPDF」と後述する「クセロ PDF」を使い,
同じ Web ページや同じ Excel ファイルを PDF ファイルにしてみました.
出来上がった PDF のファイルサイズは,
Primo PDF のほうが小さくなっていました.
------------- Web ページ -- Excel ファイル
PrimoPDF _____ 90KB ________ 127KB
クセロ PDF __ 130KB ________ 179KB
・・・ PrimoPDF のインストール方法や操作上のコツなどについては,
別途お伝えいたします.
今日のところはこの辺でひと区切り・・・
【補足情報】
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なお,日本語版の無償ソフトも出ています.
たとえば,「クセロ PDF」が代表格でしょう.
# 以前にこれを試したときは,何度か PDF ファイルを作成していると
同社の Web サイトに誘導されたりして,
ちょっとイヤラシイ感じがしました(今もそうであるかは未確認).
無償ではありませんが(アドビ社の Acrobat よりも)廉価版なら,
たとえばソースネクスト社の「いきなり PDF」(1,980円),
エー・アイ・ソフト社の「pdMaker for Office」(ダウンロード版 3,900円),
かなりお高いですが,ジャストシステム社の「Justsystem PDF Creator」(ダウンロード版で 5,040円)
クオリティ社の「DocuCom PDF Driver」(10,290円)
などがあります.
英語版で無償なら「CutePDF Writer」なんていうのもあります.