シリーズの最終回としたい。元本は矢崎泰久「人生は喜劇だ」。
著書には20数人が書かれている。筆致から私の独断と偏見で3分類してみた。(全員は網羅していない)
〇共感でき、付き合いたい人
~五木寛之・小沢昭一・永六輔・野坂昭如・色川武大(阿佐田哲也)・竹中労・梶山季之・深沢七郎・山口瞳・吉行淳之介・寺山修司
△喜んでつき合いたくはない人
~五味康祐・柴田錬三郎・川端康成・石原慎太郎・三島由紀夫
✖仕事以外はお断り(キライな理由:著者の言葉ではなく私見)
~松本清張(権威に弱い、好色漢である、その割に女性が描けない)
大江健三郎(権威にすり寄る、ブレる・・・反原発→核開発賛成、女性DVなど)
瀬戸内寂聴→本日の主人公なので以下参照。
▶瀬戸内寂聴さん訃報ー2021/R03年 8:50 by MBS NEWS
この動画を見ながら、Roseyのことを想い出した。
本好きの彼女が、なぜか瀬戸内晴美の本を読まず、出家した時も"ナマグサ坊主?よ"と嘲笑っていた。
たしかに、この動画でも仏道に帰依したとは思えない俗言しか話していない。
矢崎氏はこう書く。「在家のまま髪を剃って仏道に入った尼を尼入道という。一般には坊主頭の妖怪を入道ともいう。瀬戸内寂聴は恐ろしい存在である」
▶瀬戸内寂聴モデルの映画「あちらにいる鬼」予告編 1:32 by cinemacafe
瀬戸内氏の動画はつまらない法話の他に殆ど無い。
以下、矢崎氏著書から、久しぶりに超要約引用する。
~瀬戸内晴美が飛び切りの淫乱であることを知らぬ者はなかった。
私は、"彼女の性の奴隷だった"と語る腎虚で廃人同様の作家とその妻に会ったことが或る。疲弊して喋ることもできない彼に代わって妻が話した。
"あの女は悪魔。夫をボロボロにした。役に立たなくなると、ゴミのように捨てた。妻も家庭もあると知っていても平然とやってのける。私は許せない"~
作家の名は書いていないが、上掲映画予告の井上光晴か?
なお、矢崎氏は一度だけ彼女から誘われたが、恐怖のあまり辞退したという。
次は、彼女の自伝作品の映画化。
▶映画「夏の終り」予告編 2:07 by シネマトゥデイ
矢崎氏は、上記映画のためのPRビデオを偶然TVで見たらしい。
~金色の衣、輪袈裟姿の寂聴が、ステーキ、しゃぶしゃぶ、すきやきの3店を廻って食べ歩く番組に眼を疑った。~
そして観た「夏の終り」の感想。
~私の眼には破戒僧のモノローグとしか思えなかった。~
矢崎氏のトドメ。
~知り合いの多くは文化勲章を辞退しているが、寂聴は喜んで受け取った。
僧侶の身なら断るのが当然だろうに・・・それまた彼女の喜劇の一幕なのか。~
後味が良くないなあ・・・。
▶遠くへ行きたいーダ・カーポ 3:54 by Takuhatsu Bouzu
今日はここまで。それでは明日またお会いしましょう。 [Rosey]