文庫本の「火宅の人」を読み始めて、唸ってしまった。
昔、単行本で読んだのが昭和50年・・・覚えていなくて当然である。
ただ、今は坂口安吾を通じて、檀に関する知識も増えた。
数頁読むと、<私の子供はもう4人、名前(年齢)が記述されている。
長男一郎、次男次郎、三男弥太、長女フミ子、この春流産しなければ5人・・・。
小説だから実際と違っていいが、年譜などから彼の妻と子供を整理してみた。
妻律子 檀年齢 子どもの生年 1946(昭和21)死去
長男 太郎 31歳 昭和18(1943)
妻ヨソ子(小説ではヨリ子) 2015(平成27)死去
次男 次郎 38歳 昭和25(1950) 1955日本脳炎発症 64死去
三男 小弥太 41歳 昭和28(1953)
長女 ふみ 42歳 昭和29(1954)
二女 さと 44歳 昭和31(1956)
同年 入江杏子と蔦温泉で「事」を起す。
「事」を起す、というのは檀流記述法で、女性と愛人になり性交渉すること。
入江杏子は劇団女優。(小説では矢島恵子)
入江杏子 1927(昭和2)ー? 劇団女優
ヨソ子・ふみ・檀一雄
一見、フツーの家庭に見えるが、この頃は「事」が起こった後の筈だ。
妻ヨソ子や娘ふみは、夫、父をどう見ていただろうか。
それらも調べて話を綴っていくことにして、今日はここまで。
それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]