遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

Oceanママは天然でちゅねぇ・・・

2023年02月07日 | 音楽

天然の美?

今も住む集合住宅に越してきた頃の話だ。

隣の部屋の奥さん(Sさんという)に子供が生まれた。女の子で名はMちゃん。

そのうち3歳年下の男の子も生まれた。

 

Mちゃんが4歳くらいの頃だろうか。

家に帰ると、そのMちゃんと男の子を抱いたSさんとRoseyがいた。

隣の部屋の前でMちゃんが、「ママがいない」と泣きじゃくっていたらしい。

それでRoseyが連れてきたのだが、程なくSさんも帰って来てわが家へ。

 

Mちゃんは私らの姓がまだ言えず、Ocean(おおしゃん)ママとかパパと呼んでいた

そのMちゃんが「Oceanママは天然でちゅねぇ」と突然言ったのだ。

大人3人は呆気にとられて「エッ!」。「M ,どこで覚えたのそんな言葉」

「保育園で流行ってるもん。あのセンセ、天然っぽいねぇ、とか」

「Mちゃんさぁ、Oceanママはねえ、天然でもホンモノなの。養殖ものと違うの」

Roseyが言ったが、これは保育園児には通じなかった。

「残念、行商の魚屋さんの口癖だもんね。養殖もんじゃないよ、天然ものだよっ!」

 

それからRoseyは何を思ったのか、突然立ち上がって歌い出し、踊り出したのだ。

♪空にさえずる鳥の声 峰より落つる滝の音・・・

こういう時、大人は一歩引いてしまうが、子どもは意外と物怖じしない。

「Mも踊る!」と叫んで駆け寄った。

すると、RoseyがMちゃんの手を掴んでポーズを取らせながら一緒に踊る。

「美しき天然」(天然の美)というワルツの曲である。

二人の踊りが結構サマになっていて、Sさんも私もビックリ。

こういう時こそ写真を撮ればいいのに・・・いつでもアトの祭りだ。

そういえば子どもの頃から踊ることも大好きと言っていたRosey・・・。

これが刺激になったのか、彼女は社交ダンスまで習い始めたのだった。

 

ここで歌っているのはRoseyの好きだったボニージャックス。

ハーモニーの付け方や間奏などに独特の味があり、その辺りが好みなのかも。

ギターの伴奏もなかなか良い。

歌詞はすべて載せたが、ボニーの歌っているのは前半半分だけ。

歌詞を詰め込み過ぎたので、ぜひ全画面で見て欲しい。

背景写真は「心もよう」の二番煎じ。

なお、このメロディーはサーカスやチンドン屋の曲としても流行った。

よく聴くと物悲しい感じもする・・・その辺りが人を惹きつけるのかもしれない。

 

さて、越してきた当初からSさんとRoseyは仲が良かった。

ファッションが苦手というSさんのアドバイザー役にもなっていた。

どこへ行くにも揃いの洋服など着て、姉妹と間違えられることもよくあった。

家族ぐるみの付き合いでもあった。

しかし、Mちゃんが中学性の頃、Sさん一家は転居し、さらに転居をして音信不通に。

Mちゃんも30代半ばになっているはずだ。

お母さん、お父さん、弟・・・みんな元気で幸せに暮らしているだろうか。

Roseyと私にとっても、「天然」は忘れ難い貴重な想い出の一つだった。

[Rosey]


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