ヴィトラデザインミュージアムからの帰り道。
私は子供の頃から、国境を歩いて越える、ということに憧れていて、しかも国境をまたいで大の字になって寝ころびたいとさえ思っていました。
この日は絶好のチャンス。
朝はトラムでスイスからドイツに入りましたが、帰りは徒歩にしようと決めていました。
しかも、この地域なら、ドイツからフランスに寄り道してスイスへ行くこともできるのです。
ほんの1~2時間の散歩なのに3か国を巡るって、すごくないです?
ちなみにスイスは非常に物価が高いので、ドイツで買い物をする人が多いようです。私もちょうど帰り道にあったドイツのショッピングセンターで夕食の買い物を済ませました。
テクテク歩き、順調にドイツからフランスに入りました。
国境は橋の真ん中でした。
右足がフランス、左足がドイツ、てな感じを想像していたのですが、国境に線が引いてあるわけでもなく、なんとなく越えてしまいました。
フランス側から見たライン川と橋
フランスに入ると、もう、看板の字が読めません。
スマホを見ても現在地と地図が頭の中で一致しなくて、ひとまずこの大きな川の土手に沿ってスイス方面に向かって歩いてみました。
のんびりプラプラ歩き続け、そろそろスイスというあたりで、まさかの行き止まり・・・。
脇道がないので、しかたなく来た道を引き返しました。
どの道からでも簡単に国境を越えられると思っていましたが、違うんですね・・・。
だんだん薄暗くなってきて不安になりました。
ようやく脇道を見つけ、迷いながらも大通りに出て、なんとか国境にたどり着きました。
が、通り方がわからない。
ここには制服を着た怖そうな人が立っていました。
パスポートを要求されているようなので、見せてみましたが、通してくれない。
入国審査なのか、税関なのか?
よくわからないまま、それでも、どうにか質問に答え(たつもり・・・)、徒歩で国境を越えて、無事スイスへ再入国しました。
ドイツ→フランス→スイスの散歩。
これで満足。
さすがに大の字にはなれなかったけれど^^。
日はどっぷり暮れていました。
疲労困憊、でも、達成感でいっぱい。
そういえば、このときの旅行で
フランスから電車でスイスに着いたときにも、駅で入国審査のような場所を通ったような・・・
ドイツから電車でフランスに着いたときには、何もなかったのに。
スイスはEUじゃないからなんでしょうか?
スイスへの入国は意外と面倒でした。
スイス、バーゼルの地図です。
ピンクの線の右上がドイツ、左上がフランス、下がスイス。
水色の「し」の形がライン川