またたび

どこかに住んでいる太っちょのオジサンが見るためのブログ

そして、これから

2011-04-26 08:10:14 | 震災関係
まだ載せきれていない写真がありました。
港町からの写真です。
湾に焼け焦げた漁船がありました。

岸にも何艘も同じような船がありました。
気仙沼を支えていた漁船です。
気仙沼と言えば、「魚」。
気仙沼の名前を世界に押し上げた漁船たちです。

また大海原を豪快に泳いでもらいたいです。

世界の海が待ってるぞ!
今は少し休んで、もう一度世界へ航海してほしいです。
気仙沼ホルモンもいいけど、やっぱり気仙沼は魚の町。
サンマ、カツオの水揚げ日本一を取り戻しましょう!
もちろんフカヒレも!



気仙沼に戻り、最初は別の世界にしか思えませんでした。
どこか客観的に見えてしまって、でも時間が経つに連れ、
自分が生まれ育った街が街でなくなっていることを感じ始めました。
実家やお店は跡形もなくなっていて、お気に入りの場所、いつも立ち寄るお店も残っていません。
ガレキの中に自分が使っていたものが散乱してあるんです。
寝るときに読んでいたスラムダンクや高校時代に買っていた週刊ファミ通、
大好きだった藤子F不二雄作品、初めて単行本で買った「ボンボン坂高校演劇部」
その他たくさんの本や思い出の品々。
全てがヘドロまみれのガレキの中に埋もれていました。
排水の臭いと腐敗臭が漂い、気仙沼の匂いまでなくなっていました。
「悲惨すぎる」
それでもどうすることも出来ない自分。

帰りの車に乗り込んだ時にこんなに辛い気持ちになったのは初めてでした。
もっとずっとそばに居たい。
でも、何もしてあげられない。
東京で働いて稼ぐことが自分にできること。
何が正解なのかわからないまま、今を生きています。

少し後ろ向きな発言になってしまいましたが、
気持ちは前向きです。
ちょっと意味がわからないかもしれませんが、
それだけ複雑な気持ちです。

でも、気仙沼にいる家族をはじめ、気仙沼の方々は
立ち上がって、動き出しています。

私は私で東京で頑張るしかないです。
出来ることをする!

いま頑張らなくて、いつ頑張るんだ!