2023/01/13 16:00文春オンライン0

〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉エリザベス女王が自費で調査した「メーガン妃のいじめ問題」 報告書が“非公表”になった本当の理由 から続く
1月10日に発売されたイギリスのチャールズ国王の次男・ヘンリー王子の暴露本「スペア(Spare)」。王室との確執、妻・メーガン妃が王室で受けた“人種差別”、さらには自身の初体験に薬物摂取の過去まで…と、衝撃的すぎるその内容に、イギリスのみならず、世界各国で波紋が広がっている。
昨年12月には自らプロデュースしたドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」でも“暴露”していたヘンリー王子。イギリス王室との“確執”とは、いったいどんなものなのか。長らく続く混乱を報じた「週刊文春」の記事を再公開する(初出:2022年12月22日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。
◆◆◆
12月8日、英国王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃が自らプロデュースしたドキュメンタリー「ハリー&メーガン」(全6話)のうち3話分が米動画配信大手ネットフリックスで配信された(後半は15日配信)。米国では配信初日だけで少なくとも100万世帯近くが視聴し、英国では約80万世帯が視聴した。
15時間以上のプライベート動画やメールを惜しみなく提供し、英国では「メグフリックス」(メーガンとネットフリックスを掛け合わせた造語)と揶揄される。
配信番組でヘンリー王子は、メーガン妃への人種差別的な報道があっても王室からの指示は「『何も言うな』だった」と明かした。その上で、「自分の子供たちが混血であることを誇りに思っている」と語り、王室内の差別意識も批判したがチャールズ国王のことが念頭にあるという指摘もある。
「エリザベス女王を軽んじている」との批判が相次ぎ…
一方、メーガン妃は、2017年にウィリアム皇太子夫妻と初めて会った時、「プライベートな空間なのに堅苦しく形式ばった態度を取られた(アメリカ的なハグを拒んだ)」と主張した。さらに故エリザベス女王と初めて対面した際の「お辞儀」について触れた箇所は大問題になっている。
メーガン妃は、女王へのお辞儀は「中世風の演出をするレストラン」のショーのようだったと笑いながら振り返り、その様子を、仰々しく手を広げながら再現した。これに対し「女王を軽んじている」との批判が相次いだのだ。
ネットフリックスから200億円、自伝本で27億円…なぜこんなにお金が必要なのか
すでに予告編公開の段階で、パパラッチに囲まれる夫妻の映像とされるものが「トランプ元大統領の弁護士を追うパパラッチの映像」だった等、複数の虚偽映像の使用も判明し、物議を醸し続ける配信番組。
9日付の朝刊には「卑劣なヘンリー」(ザ・サン紙)などの見出しが並んだ。
王室離脱直後に2人は制作会社「アーチウェル・プロダクションズ」を開設し、USウィークリーによれば、ネットフリックスと140億から200億円の独占契約を結んだという。
王室への攻撃は止まるどころか、ヘンリー王子は自伝『スペア』を2023年1月に出版予定で、27億円を手にする。
なぜこんなにお金が必要なのか。夫妻の警備費は年間で数億円とされ、米国の自宅が各所に知られセキュリティーの問題で引っ越しを検討中。新居の候補地のテニスコートや乗馬用の庭付き邸宅は、優に30億円を超える。
王子は「愛する女性がまた特ダネ競争の餌食になるのを見るのは耐え難い」と配信番組で語ったが、夫妻で話題作りに奔走し続ける日々はまだ続きそうだ。
(近藤 奈香/週刊文春 2022年12月22日号)

世界中のイベントに夫婦で出席
関連ニュース
- 【画像】“過激すぎる”と話題のヘンリー王子の書籍「スペア(Spare)」
- 〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉エリザベス女王が自費で調査した「メーガン妃のいじめ問題」 報告書が“非公表”になった本当の理由
- 〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉メーガン妃を王室追放したエリザベス女王の「やり場のない怒り」
イタすぎるセレブ達 2023.01.13 10:40
writer : tinsight-ikumi

ロイヤル・リバプール大学病院を訪問したウィリアム皇太子夫妻(画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年1月12日付Instagram「Wonderful to be in Liverpool to thank NHS staff for their hard work and dedication」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が発売された2日後、ウィリアム皇太子夫妻とチャールズ国王はそれぞれ別の場所で公務を行った。回顧録では親子や兄弟間の確執が次々と暴露されたものだが、皇太子夫妻と国王は笑顔で公の場に現れた。ウィリアム皇太子は、現地で交流した高齢女性から手を固く握られて「頑張って」と励まされる場面もあったという。
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が現地時間12日、英マージーサイド州の都市リバプールにあるロイヤル・リバプール大学病院を公式訪問した。
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が現地時間12日、英マージーサイド州の都市リバプールにあるロイヤル・リバプール大学病院を公式訪問した。
この2日前となる現地時間10日にはヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が正式に発売され、兄ウィリアム皇太子との兄弟間の確執や、父チャールズ国王との親子関係などが暴露されたばかりだった。
英メディア『Evening Standard』によると、この日、病院前に到着した車からウィリアム皇太子夫妻が降り立つと、群衆の中の1人が「ヘンリーの本のコメントで、心が痛みましたか?」と呼びかけたという。夫妻はこの声が聞こえなかったのか、何も反応しなかったそうだ。

夫妻が病院に入ると、診察に訪れていたシルヴィア・スタニフォードさん(Sylvia Staniford、81)という女性がウィリアム皇太子の手を強く握り、「頑張って。前進するのよ。“スカウサー(リバプールの人々)”は、あなたを愛しているから」と励ました。すると皇太子はシルヴィアさんに温かく微笑みかけ、「はい、そうします」と答えたそうだ。
また同日にはチャールズ国王が、スコットランドのアバディーンシャーを公式訪問。スコットランドの民族衣装であるキルトを着用し、昨年10月にオープンした地元の人々が交流するためのコミュニティセンター「Aboyne and Mid-Deeside Community Shed」を訪れた。国王は、犬を撫でたり慈善団体で働く人々とジョークを交わすなどとびきりの笑顔で人々と交流していたという。
英メディア『Daily Mail Online』によると、国王は屋外の群衆の中にいたオーストラリア出身の女性と対面した際、「私の愛をオーストラリアに伝えてください」と話しかけたそうだ。

ヘンリー王子による爆弾発言が続いた後、笑顔で公の場に現れたチャールズ国王とウィリアム皇太子の姿にSNSではこのような意見が寄せられた。
「私達の多くが国王と王族の味方だということを知らせるために、現地の人々が沢山のサポートをしてくれることを願うよ。」
「ヘンリーの茶番劇に対処する、君主と家族の姿は立派だ。チャールズ国王に心から敬意を表します。」
「この騒ぎの中、ウィリアムと家族は良くやっている。彼らのアプローチは正しい。敵が間違いを犯している時は、決して口を挟まないことだ。」
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年1月12日付Instagram「Wonderful to be in Liverpool to thank NHS staff for their hard work and dedication」、2023年1月12日付Instagram』『The Royal Family 2023年1月12日付Instagram「Thanks to everyone in Aboyne and Mid Deeside who welcomed The King to their Community Shed today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)


ヘンリー王子
ヘンリー王子は、アフガニスタン従軍経験に関する自らの発言が「文脈を無視」して報道されたと指摘している。英陸軍に10年間従事したヘンリー王子は、今週出版された回顧録『スペア』の中で、アフガニスタン従軍中にイスラム主義組織タリバンの戦闘員25人を殺害したことを告白。それらのタリバン兵を「ボードから取り除かれた」チェスの駒に例えていたが、このことに関する報道は「危険な嘘」だと非難している。
『レイト・ナイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演したヘンリー王子は、こう話している。
「間違いなく、彼らが話した最も危険な嘘は、私がアフガニスタンで殺した人の数を自慢していたというものです。もし私が他の人がそのようなことを自慢しているのを耳にしたら、怒りを覚えるでしょう。しかし、それは嘘であり、本が出版された今、人々は文脈を見ることができます」
「文脈を知っている彼らがあのようなことをして許されるのは非常に困惑し、動揺することです。ただ1行だけだったわけではありません。彼らはその箇所全体を持っていたのです。彼らは、そこから剥ぎ取り、ただ彼がこれを自慢していると言ったのです。それはとても危険なことです。私の言葉は危険ではありません。私の言葉に対する彼らの誤った解釈が非常に危険なのです」
2018年にメーガン妃と結婚し、2020年に英王室を離脱して家族で米国に移住したヘンリー王子は、その発言の目的は「自殺を減らす」ことにあったとして、「私の目的、そしてあの詳細を共有しようという試みは、自殺数を減らすためだったのです!」と説明した。
ヘンリー王子は「(殺害した人の)数を恐れないことが必要不可欠のようでした。私の数字は25です」「満足感を得る数字でも、恥じる数字でもありません」と回顧録に綴っていた。

海外エンタメヘンリー王子とメーガン妃
メーガン妃が、イギリスを発つ飛行機の中で、ある客室乗務員から膝をつかれ感謝の言葉を受けたという。2020年3月のことで、メーガン妃はウエストミンスター寺院で行われたコモンウェルス・デーの礼拝に出席し、英王室のメンバーとして最後の公務を済ませ、息子アーチー君と再会するためカナダ行きの飛行機に搭乗。一方、夫のヘンリー王子は王室から退位する最終条件の調整でイギリスに残っていた。
話題のドキュメントシリーズ「Harry & Meghan(ハリー&メーガン)」のエピソード5でメーガン妃はその客室乗務員に関してこう話していた。
「彼は帽子を取り、私が見つめるとこう話してきました。『あなたが我々の国のためにしてくれた全てのことに感謝します』」
「誰かが自分の犠牲を見てくれていたんだと私が感じたのはこれが初めてでした」
「私の国ではなく、この国のための犠牲。自分の国ではありません」
そしてメーガン妃は到着時、自身の警護の1人に腕を支えてもらいながら飛行機を降りたそうで、「私は『本当に一生懸命やりました!』という感じでした。彼は『わかっています。よくなさいました。私はわかっていますよ』という感じでした」
「そしてこれが引き金だったわけです。それでも私は十分じゃなかった、未だ相応しくなかったのですから」
一方、同エピソードで、ヘンリー王子は王室からの離脱の最終調整の際、兄ウィリアム王子から怒鳴られたと明かしている。
「私は公表していたものと同じ提案を出したのです。しかしその場で5つの選択肢が示されました。何も変わらず全てを継続することから、全てからの離脱までです。ミーティング中、私は3番目の選択をしました。半分継続、半分離脱です」
「自分たちの仕事をしつつ、女王をサポートし続けるというものです。そこでは、議論や意見を交わすのがゴールではないということが、すぐさま明確になりました」
一方ロサンゼルスへの移住はメーガン妃による決定ではなかったそうで、「実際私が決めたことでした。離脱を彼女が頼んだことは一度もありません。私が自分のためにしなければいけなかったのです」とヘンリー王子は続けていた。
1/13(金) 16:12配信
〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉メーガン妃を王室追放したエリザベス女王の「やり場のない怒り」 から続く
1月10日に発売されたイギリスのチャールズ国王の次男・ヘンリー王子の暴露本「スペア(Spare)」。王室との確執、妻・メーガン妃が王室で受けた“人種差別”、さらには自身の初体験に薬物摂取の過去まで…と、衝撃的すぎるその内容に、イギリスのみならず、世界各国で波紋が広がっている。
昨年12月には自らプロデュースしたドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」でも“暴露”していたヘンリー王子。イギリス王室との“確執”とは、いったいどんなものなのか。長らく続く混乱を報じた 「週刊文春」 の記事を再公開する(初出:2022年7月7日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)。
◆◆◆
「メーガン妃は誰かを攻撃していなければ気が済まない」

夫妻でNetflixの番組に出演予定
メーガン妃の英王室職員への“いじめ疑惑”で、波紋が広がっている。きっかけは英『タイムズ』紙の、2021年3月の報道だ。
「メーガン妃のいじめで、『職員二人が退職に追い込まれ、もう一人も不安な状況だ』と、ジェイソン・クナウフ報道官(当時)が18年10月、王室に窮状を訴えたメールが掲載された。メールには、『Xさん(職員名)への態度は看過しがたい』『公爵夫人は誰かを攻撃していなければ気が済まない』などと記されており、記事ではその他、いじめを目撃した職員の証言なども紹介されていた」(英紙記者)
オプラ・ウィンフリーがヘンリー王子とメーガン妃にインタビューした番組の放送直前だったこともあり、世界中のメディアが挙って問題を取り上げた。元職員の中にはPTSDの症状を訴える者もいたという。
調査費は女王負担で調査が開始
そして報道の翌日、英王室は内部調査に乗り出したことを公表。調査費用はエリザベス女王が負担することにもなったのだ。
メーガン妃は広報担当者を通じて「悪質なデマ」「自分もいじめの標的になった者として、人格攻撃を悲しく思う」と報道を否定。だが実は、『タイムズ』紙報道の前から“いじめ疑惑”は取り沙汰されてきた。
「17年の婚約発表直後、側近が職員への態度を改めるよう苦言を呈すと、メーガン妃は『甘やかすのは私の仕事ではない』と発言。結婚式直前にはキャサリン妃を泣かせたとされる。18年12月には、女王に17年間仕え、メーガン妃の秘書を務めたサマンサ・コーエン氏が退職したことが判明した」(前出・記者)
英『デイリー・テレグラフ』紙によると、18年の結婚以降、秘書、ボディガード、子守など、少なくとも12人が退職。多くが1年未満で辞めており、極めて“異例”のことだ。
まさかの調査内容は「非公表」
1年にわたり調査が行われ、当初、その内容は、6月末には明らかになると見られていた。だが今回、英王室は内部調査の結果を、公表しないと発表したのである。
非公表の理由は明らかにされておらず、調査協力者には不満を持つ人間もいるという。だが王室ウォッチャーの多くは、妥当だと考えている。「いじめが事実だから公表しなかった」ともっぱら受け止められており、また報告書を出さないことで、メーガン妃の反論を封じることも出来るからだ。
6月の女王即位70周年記念式典に参加したものの、群衆からブーイングを受けたヘンリー王子とメーガン妃。チャールズ皇太子、ウィリアム王子と言葉を交わすことなく、式典最終日の行事を見届けず、アメリカに帰国した。
文/近藤奈香
〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉ネットフリックスから200億円、自伝本で27億円…“王室批判”メーガン夫妻のお金の使い道 へ続く
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年7月7日号
【関連記事】
【画像】職員に“いじめ”を訴えられたメーガン妃と、ヘンリー王子
〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉メーガン妃を王室追放したエリザベス女王の「やり場のない怒り」
〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉ネットフリックスから200億円、自伝本で27億円…“王室批判”メーガン夫妻のお金の使い道
「おっかあが、少しになっている」人喰いヒグマの暴走
女子高生が妊娠発覚で「死んじゃいたい」 男はバンダナで彼女の両手を縛った……
最終更新:1/13(金) 21:03
文春オンライン
〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉メーガン妃を王室追放したエリザベス女王の「やり場のない怒り」
〈ヘンリー王子 暴露で波紋〉ネットフリックスから200億円、自伝本で27億円…“王室批判”メーガン夫妻のお金の使い道
「おっかあが、少しになっている」人喰いヒグマの暴走
女子高生が妊娠発覚で「死んじゃいたい」 男はバンダナで彼女の両手を縛った……
最終更新:1/13(金) 21:03
文春オンライン
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます