写真多めなのでご注意ください
今回の試聴はヘッドホンを除いてすべてTEAC HA-P90SDで聴いていた、そのためだけHA-P90SDを購入したとも言える
HA-P90SDはで170m/32Ωの定格出力を持っているのでDP-X1の3倍である
また、そのバッテリー容量と最大給電電流も通常のプレーヤーより優れている
いままでの試聴感想ではでは、HD650を始め、オーディオテクニカのR70xなどの高インピーダンス、低感度のヘッドホンの駆動もしっかりしている
LCDi4
イヤホンで値段32万円はとても勇気があるよね
HA-P90SDに繋いでHigiゲインモードで聴いてみる
音は少し暖かく、中低域は比較的クリアであるが、極低域の量が少い、若干カットオフされた感じがする
中域のボーカルが一番の売り、中高域には独特の共鳴があり、全体的には非常に独特の音と言える
ハイエンドのダイナミックイヤホンやマルチBA型イヤホンと比べて、LCDi4の高域の広がりはやや足りない、透き通る感じも無かった
音自体はいいですが…正直32万円の価値はないと思う
全体の音響性能を主流のイヤホンと比較すると、せいぜい3万円グレードと言えるところでしょう
iSine 20
前回はiSine 20をONKYO DP-X1に挿して試聴したが
出力パワーが足りないと批判されたのでもう一度チャレンジしてみる
今回一度iSine 20を聴く
明確に差を比較したいのでDP-X1を取り出して前回聞いた音を確認する
さて、低域でのiSine 20の芯のしっかりさ、解像度と分離度はLCDi及ばない
つまり、LCDiが4倍の値段もする割には確かに優れている
HA-P90SDでiSine 20を聴いた感想では
全体的に音は柔らかく芯を感じず直ぐ散ってゆく、低域のヒットスポットは広すぎて明確さが足りないし低さも足りない
高域の広がりにカットオフされるような致命的な欠点があり
これらはDP-X1での試聴と同じ感想である、HA-P90SDで音が若干改善されるが全体的には「買う価値のないイヤホン」である
もしHA-P90SDもまだiSine20をうまく駆動できないと言うなら
こういうものはそもそもイヤホンと呼ばない方が良い
LCD-4
Audeze LCD-4とHugoを組み合わせでは、この日で聞いたヘッドホの中で最も震撼させた
現場で試聴に使われる曲の「攻殻機動隊 innocence - 傀儡謡 怨恨みて散る」
https://www.youtube.com/watch?v=WOEEfPpSAZ8&fmt=22&gl=JP&hl=ja
今までどんなヘッドフォンシステムでも、こんなにインパクトのある、かつクリアで高解像度の低域を聞いたことがな
試聴曲の太鼓はLCD-4での表現では一撃ごとに非常にインパクト的である
この種のインパクトはパンチとは違うためパンチというワードは使わない、高い音場性能の中に再現された真実味を兼ねた低域と呼べるでしょう
低域の低さは素晴らしく、量は十分であるが他の中を汚染することはなく、反応速度は非常に速く、強力で正確な低域が次々に衝撃を与えてくる
まるで舞台の中央にいるかのように、無数の太鼓や歌手に囲まれている
SONY MDR-Z7やオーディオテクニカのATH-A900XLTDなど、低域性能が優れているヘッドフォンを持っているが
LCD-4の低域と優れた音場構成の下で、比べられないくらいに敗北している
低域に加えて、LCD-4の音場の作りは、間違いなく大型ヘッドホンの中で最高ランクである
音場は非常に広く、前後、左右の、自分を囲むようなリング上の位置が非常に明確で、楽器とボーカルの分離性能も最高レベル
このような音場表現は、一気ににダイナミックヘッドホンの限界を超えて、STAX SR-009にも匹敵するでしょう
中域と高域の性能では、LCD-3とLCD-Xの色付けスタイルと違って、LCD-4は色付けの少ない楽器演奏向けのチューニングである
ボーカルの距離はリスナーから約5メートル離れているイメージ、ボーカルはやや理性的であるが高解像度で、サ行の刺さりはない
高域は寒気を感じるくらい鋭く、広がり自体はとても優秀
表現の仕方日本メーカーののフラッグシップヘッドホンのような繊細で透明感の高域とは全く異なる
この記事は主にLCD-4の音感についてであるが、Chord Hugoの高解像度性能と大しゅつがなければ、同じ音にならないと思う
少なくともAK240によって駆動されるLCD-4はそれほど驚かせなかった
LCD-4の価格が高く4000ドルもするので、コスパと言えば「それなり」かもしれない
もちろん、LCD-4よりハイグレードの据え置きシステムの下では、より優れた性能を発揮できると信じる
LCD-MX4
プロのモニタリング用のLCD-MX4が登場した
HA-P90SDでも試聴したが、全体の性能は良好で、ドライブ不足の問題はない
(Hugoも現場に提供されているが、人が並んでいるので聞けなかった)
聞いたばかりのLCDi&iSine20と比べるとLCD-MX4は違う世界、違う風景である
音場が一気に広がり、視界(音のディテール)がクリアになり、あらゆる風景がまるで真実となり傍に来ている
この音は全くモニターライクではないね、音楽鑑賞にとても適している
ボーカル性能もかなり良い
女性ボーカルの温かさを強調していないが、繊細さの中に直接で明確に伝わる「真実さ」がある
ダイナミックヘッドホンの範疇を明らかに超えている解像度と綿密さは、声をより「リアル」にする
オーディオテクニカのヘッドフォンが、「音の歪み」でボーカルを色付けするするなら
LCD-MX4は、より高レベルの基本音響性能で、人の声をよりリアルで心地よく表現するものである
帯域バランスの分布では、低域は質と量があり、中域は芯があるかが厚くはなく、高域の広がりと鋭さは非常に優れている
LCD4は同じ場所で比較レビューしたわけではないが、音響性能とバランス的には近いと思う
おそらくですが色付けはLCD-MX4の方がは少し少ないかもしれない
しかし前述した通り、LCD-MX4はモニターライクではなく、音楽鑑賞用のヘッドホンとして十分である
EL-8
AudezeのエントリーグレードのヘッドホンであるEL-8は、LCD-4と似ていたの低域性能が得られる
しかし、音の純度と応答スピード、分離度、音場の明瞭さについてはLCD-4と明確な差がある
ただし、チューニングの類似性といえば、こちらがコスパの良い選択肢にもと言える
EL-8の全体的な性能は、SONY MDR-Z7、FOSTEXTH-600に匹敵すると思う
Audeze LCD2 Classic 平面駆動型ヘッドフォン
Audeze el-8 over ear、オープンバックヘッド
家で聴いてもジャストスポットから簡単にズレるから試聴だと尚更難しいんです
機会があったら、次は大きなイヤピースで耳の入口を塞ぐ程度にして、当然落ちるので両手で持って支えて聴くことをオススメします
確かに試聴する時isine20とlcdi4はやや不安定で手で持って聞くこともやっていた(一時で試聴時間全部ではない)
今度聞く時は更にこれを意識してやってみる