(Fri)
先週の土曜日(2/11)は、洋画サークルメンバーで新年会でした。
レストランにてハンバーグランチを
今回の作品展出品作についてなど
和気藹々と語り合いました
備忘録
配布して頂いた資料のコピーより
………………・・………・・…………………
「制作学の概念」より抜粋
シュルレアリスムの代表的造形作家の一人、
ルネ・マグリットの作品に《表象の裏切り》というものがある。
「これはパイプではない」という文字を内に孕む
あの有名な作品である。
ここは少なく見積もって二つの「言説」が存在する。
トートロジーめくが一つは
「これはパイプではない」という「命題」、
もう一つは「表象の裏切り」という「タイトル」である。
しかしことはそう単純ではない。
ここにはもう一つの言説が存在する。
言うまでもない、「パイプの絵」である。
二〇世紀をすでに背後に見送ったわれわれは、
もはや「文字」と「表象」の単純な二項対立を信じるほどに
「素朴/純粋」ではなくなっている。
とするならこの三者を同列の言説として
考えることも容易だろう。
そうなればこの三者がそれぞれに互いの
存在理由を阻害しつつ危ういバランスの中、
半ば宙ぶらりんの状態で何者かの介入を
待受けていることにも即座に気付くはずだ。
何者かとは言うまでもない、作者をも含む観者である。
ここにシュルレアリスムの主な戦略の一つ、※
デペイズマンが
想定されていることは論を俟たない。
※
デペイズマン とは
仏語で「異なる環境に身を置くこと」の意。
日常の事物の常識的関係を一旦
白紙にし、それらをあり得ない異常な関係に
置きなおすことで、
合理的な意識を超越した新たな世界を
構築するというシュルレアリストが好んで用いた手法。
………………・・………・・…………………