きちんと植えられている庭も勿論良いけれど、「あれっ」と思うところに芽を出し、気ままに咲いている花も私は大好き。草を引くとき気をつけて、花の芽と思うと引かないようにしているから、家の庭はあまり垢抜けない・・。草引きをしてもすっきりとはしない。
茗荷は残して、フシグロセンノウらしいからこれも残して、苔を引かないように気をつけて、シダもある程度残して、こんなところにエビネが出てきているこれも引かないで。千両や万両がまた、増えているけれど・・と悩んで残して、リュウノヒゲも増えたようだ・・。とか、クマガイ草の芽らしいから引いては駄目。これはハーブだからある程度引くけど残して・・・。
そんな風な草引きだから、時間の割にはかどらず、どこの草を引いたのか説明をしないと分かってもらえないような優柔不断な庭。でも、こんな小さな小さな日当たりの悪い庭でも、私に季節を楽しませてくれる。
木蓮の花、山茶花の花、椿も咲く、紫陽花も・・・いろんな季節ごとの花を見ることは大好き!苔の緑も大好き!ゼニ苔のような悪い苔とずいぶん戦って守ってきた。一輪どこからか来て咲いた小さな花も嬉しい。けれど、実は茗荷や百合のように食べられるものもとても嬉しい。
「今年はヤマユリが咲かなかったね」と主人に話すと「お前、去年の暮れに掘って食べてしもうたやろう」と言われ、「そう言えば茶碗蒸しに入れたような・・」と大笑いしたこともある。今も食用になる百合が一本ある、心の中で何かの時に使ってやろうかと・・・、たくさん花が付いているからきっと大きな球根だろう。でも、高砂百合は食べられないから、我が家にいても何時までも無事である。
息子が写真に撮った翌日にはほとんど散ってしまった。まるでこれで役割は終わったというように・・・。だから花は愛おしい。一瞬にも一生懸命自分の仕事をしている。神様が私たちに慰めとして備えてくださった花々は、ささくれた心を癒して柔らかくし明るくしてくれている。
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「ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか。紡ぎもせず、織りもしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。」ルカ12:27