車いすで町の中を爆走していた。
足で地面を蹴りながら、気持ちよく走っていた。車いすで・・
なぜか目覚めてからも、
風を切って走る気持ち良さが残っている。車いすなのに・・
バイクを手放してあの感覚を忘れていた。
免許切り替えに、警察まで送ってくださった方が来られた時、
「バイクは?」と尋ねられた。
後期高齢者の面倒を通った間もなく、修理を止めて手放した・・愚かしい。
でも、自問自答してしまったのだ。
何のために必要なのか、「たまに大型スーパーに行くため」
それはリスクに見合うものなのか、「いや・・」
事故を起こしたときは、お隣さんに大変お世話になった。息子たちも駆けつけてくれて世話をかけた。一人ではどうにもならないことも身に沁みていた。
そんなこんなで間尺に合わないなぁ・・と執着が解けた。
すべて、免許更新前に考えることだろうけれど・・。なぜか、面倒な問題を突き付けられると、取り合えずクリアしてから考えようと張り切る馬鹿な癖がある。
目覚めてからも、
風を切って走る気持ち良さが残っている・・。車いすなのに・・あはは