石ころ

わたしは世の光です④(ヨハネの福音書8章)

 

 

あなたがたは、あなたがたの父がすることを行っているのです。」すると、彼らは言った。「私たちは淫らな行いによって生まれた者ではありません。私たちにはひとりの父、神がいます。」(41)

 

彼らは「淫らな行いによって生まれた」と、処女マリアが結婚前に聖霊によってイエスを身籠った事実を、卑しい自分たちの想像によってイエスの出自を貶めているのである。彼らのひとりの父は、この言葉によって悪魔であることを現わしている。

 

彼らはこの時まで陰でコソコソと噂していたのであろうが、この時彼らの救い主イエス・キリストに向かって「淫らな罪の子」と言ったのである。
人は自分の中に在るものを持って他を量る。罪を持っている者は相手にも同じ種類の罪の秤で量り、キリストに拠って聖くされた者は、きよさの秤で自他を量ることが出来る。

 

イエスは言われた。「神があなたがたの父であるなら、あなたがたはわたしを愛するはずです。わたしは神のもとから来てここにいるからです。わたしは自分で来たのではなく、神がわたしを遣わされたのです。
あなたがたは、なぜわたしの話が分からないのですか。それは、わたしのことばに聞き従うことができないからです。(42~43)

 

イエスは彼らに、神に遣わされた救い主であることを明確に伝えておられる、彼らはその真実を聞いたのである。信じるならイエスを愛し神を愛して、永遠の望みをたまわり平安を得る。

 

信じて神の子とされた者は神を知り、救い主イエス・キリストを喜び感謝に溢れて、寝ている時も忙しく働いている時も遊んでいる時も、霊において絶えず礼拝している。

生きて働くことばなる方を知っており、御声を聞くときすべてを捨てて主に静まり、また主に駆けて行くことが出来る自由を持っている。

 

あなたがたは、悪魔である父から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思っています。悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには真理がないからです。悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。なぜなら彼は偽り者、また偽りの父だからです。(44)

 

悪魔の欲望は、神の作品である人類に偽りを持ち込んで、キリストの御救いから切り離し、互いに訴え合ったり競いあったりさせて魂を支配し、自分たちに準備されている滅びの道連れにすることである。


そう、悪魔はキリストの御救いから魂を奪い取って、永遠の滅びをもたらせる人殺しである。

 

しかし、このわたしは真理を話しているので、あなたがたはわたしを信じません。(45)

 

罪を持っている人類には自己中心の悪魔の理屈は賢く聞え、感情に寄り添ってすんなりと理解することができる。
しかし、神のことばは霊であり、肉によって生きている人には理解できない。霊である神のことばを理解するのは霊であり、聖霊の助けが必要なのである。


真理を喜びその平安に生きることが出来るのは、聖霊の助けに拠ることであり、脳みその働きに拠る教育や人格の形成によることではない。

 

あなたがたのうちのだれが、わたしに罪があると責めることができますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。(46)

 

悪魔は嘘つきであり彼の言葉にはひと欠片の真実も無い。唯一、罪無き人であるイエス・キリストを淫らと言い、ベルゼブルと言う。彼は神を悪魔と言うのである。
悪魔に惑わされて光りと闇を見分ける目をくらまされてはならない。悪魔は神を恐れることを知らず、罪の中で滅び行くものだからである。

 

神から出た者は、神のことばに聞き従います。ですから、あなたがたが聞き従わないのは、あなたがたが神から出た者でないからです。」(47)

 

救い主を悪魔と共に責め立てる者は、悪魔に魂を売ってイエスの敵となり神に敵対している。


神から出た者なら聖なるイエスを知っている。神が喜ばれるイエスのことばを口にして神の愛を語り、みことばを生きることを求め続ける。キリストの聖さに渇いているからである。

 

すべてのものは自分で口にしたことばによってさばかれる。人は口から出る言葉によって作り上げられて行く。
腹から出た言葉を耳は絶えず聴いており、魂に沁み込んで悪魔の子となるか、神の子となるかは何を語っているかに拠ることである。


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