バプテスマのヨハネから洗礼を受けられたイエスさまは、
聖霊に満ちたイエスは、ヨルダンから帰られた。そして御霊に導かれて荒野におり、
四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた。
そこで、悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石に、パンになれと言いつけなさい。」（ルカ４：１～３）
イエスさまのルールはパンはパンからである。イエスさまは、５つのパンから５０００人以上が満腹してあまるほどに増やされた。また、粉となる麦も一粒の麦から増やされる。石をパンにはされない。これはありそうでもあり得ない。あなたがたも、自分の子がパンを下さいと言うときに、だれが石を与えるでしょう。（マタイ７：９）
イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある。」（ルカ４：４）
それで主は、あなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナを食べさせられた。それは、人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる、ということを、あなたにわからせるためであった。（申命８：３）
キリスト者は、主の口から出るすべてのもので生きるとある。みことばによって必要は満たされており、人生の困難も永遠まで照らすみことばに拠って、主を知る味わいの中を生きる者なのである。
悪魔には思いもよらないことだろうが、此処でイエスさまは、完成された福音を知らせてくださっているのだ。
また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国々を全部見せて、
こう言った。「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。
ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」
イエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい』と書いてある。」（ルカ４：５～８）
騙されてはならない。良いものはすべては創造主なる神のものである。悪魔の支配下にあるものは一時的なものでそれは滅びるもの。それらを得ても悩みを増すばかりである。
また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の頂に立たせて、こう言った。「あなたが神の子なら、ここから飛び降りなさい。
するとイエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』と言われている。」（ルカ４：９．１２）
神の子であるイエスさまは、悪魔にも世にもご自身を証明する必要は無く、また、私たちが神の子であることも、私たちの証することではない。
私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。（ローマ８：１６）
ただ、たまわった自由の中に堅く留まり、感謝のうちに主をほめたたえつつ、恵みを味わい続ける者である。
キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。（ガラテヤ５：１）
神を試みることは、みことばへの疑いから出ることである。私たちは疑う者ではなく、幼子のようにみことばを慕い求めつつ、真っ直ぐにみことばの祝福を受ける者である。
まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる。
彼らは、その手で、あなたをささえ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにする。
あなたは、獅子とコブラとを踏みつけ、若獅子と蛇とを踏みにじろう。
彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出そう。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げよう。
彼が、わたしを呼び求めれば、わたしは、彼に答えよう。わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い彼に誉れを与えよう。
わたしは、彼を長いいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せよう。（詩編９１）
アーメン
