時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

映画「アンストッパブル」を観て。

2014年08月17日 | レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)

最近レンタルで見た映画「アンストッパブル」。

これが面白かった。ストーリーはごくごく単純で、結末も見えているにもかかわらず、最初から最後まで、視聴者の私もアンストッパブルで楽しめた。

電車は映画の早い段階から無人になって暴走を始める。

その後、その電車はどんどん加速していく。止めるすべもなく。

暴走を始めるにつれ、その緊迫感で目が離せなくなっていく。

 

ウィキペディアによると、この映画は

「2010年公開のアメリカ映画。通産5回目にして最後となるトニー・スコットとデンゼル・ワシントンのコラボレーション映画で、さらにトニー・スコットにとって最後の監督作品にもなった。2001年5月にオハイオ州で発生したCSX8888号暴走事故をもとに制作された。」

とある。

 

実際にあった事件がどれぐらいのものだったかは分からないが、映画を見てると、暴走する列車が私にはだんだんモンスターに見えてきた。

スピルバーグ監督の「激突!」という映画を思いだしたりもした。

ただ、スピルバーグの「激突」に出てきたモンスタートレーラーは、ちゃんと運転手がいて、運転手の意思によって制御されていたのに対し、この「アンストッパブル」で暴走してる電車は、制御する者がいない、無人の電車暴走であった。

 

鉄道を運営する会社にしても、なんらかの手を打とうとするが、暴走は止まらない。

しかもその電車、危険物を積んた車両をけん引している。

このままいたら、やがて現れるであろう大きなカーブで電車は脱線してしまうであろう。

そのカーブは相当減速した状態でなければ通れないほどのカーブなのだ。

しかも、そのカーブは、大きな町にあり、さらにまずいことに、そのカーブの近くにはコンビナート(?)がある。

危険物をつんだ暴走電車が、人口の多い町で脱線し、コンビナートにぶつかったら、町は未曽有の大惨事になる。

なんとしても、その暴走電車を止めねばならない。

 

だが・・・あらゆる手は打たれたが・・・どうにも止まらないのだ。

それどころか、その暴走電車はどんどん加速していく・・。

そこに、敢然と立ち向かった男が2人いた。

さあ、暴走機関車は止められるのか?魔のカーブのある町と、その住民の運命は?

そして、暴走電車に立ち向かった2人は、どうする?

 

と、内容はこれぐらいにしておく。

 

 

この映画を見ていて、つくづく、「制御できないことの怖さ」というものを感じた。

それが、強力なものであればあるほど。

 

考えてみれば、コミックなどに出てくる正義の強力なヒーローや武器やパワーにしても、その力が制御できていて、しかも正義や平和のためにその力が使われているからいいのだ。

もし、強力な能力やパワーを持つヒーローや武器が、人間に災いをもたらすことに使われたら?

そしてそのことは、なにもヒーローに限らないのだ。

たとえば、原子力。

 

いざというときに制御できないものが、いったん暴走を始めたら?

いざという時にも制御できてこそ、それは味方であり続けることが可能。

それが出来ない場合、それは人間のかなわない敵になる。そして、人間にとって破滅につながることもある。

 

万一の時に制御できない強力なものは・・・それが人間の力で作られるものであるなら、使うのはよくよく考えたほうがいい。リスクが大きすぎる。

仮にそれが一部の人の利益になるものであっても。

 

「アンストッパブル」を見ていて、そこまで私は考えてしまった。

まあ、この映画に出てくる暴走列車は、運転席に人がいれば、普通に制御できるはずのものだからいいとしても・・。

 

とまあ、色々妄想も含めてあれこれ書いてみたが、「アンストッパブル」が理屈ぬきで面白い映画であるのは間違いない。

シンプルに入り込める映画だった。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の都心と、冬の北海道 | トップ | 居酒屋の中に、海の家 »
最新の画像もっと見る

レビュー(テレビ、ゲーム、本、映画、その他)」カテゴリの最新記事