時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

怖かった、「ザ・ガードマン」の怪談

2013年07月27日 | 懐かしい系、あれこれ

皆さんは子供の頃、就寝時間は何時ころだっただろうか。

私は・・・子供の頃は夜9時半くらいだった・・・と思う。そして朝は7時くらいに起きていた・・んだと思う。

あ、もちろん、学校のある日・・ということで。

 

当時はテレビゲームもなければ、パソコンもなかったし、ビデオデッキなどもなかった。

夕飯を食べたら、もう外出することはなかったし、仮に夕飯後に外出したとしても、そんな時間に一緒に遊ぶ友達はいなかった。だいいち、そういうのは子供の親が許すわけがなかった。夜にも外出できるようになったのは、中学以後だった。

 

子供の時は、夕飯を食べて、風呂に入ったら、もうあとの楽しみは、テレビを見るぐらいしかなかった・・・と思う。

テレビは、夜7時台はアニメや特撮が放送されていて、それを見ていたが、8時台以後は時代劇やバラエティ番組を見ていた。

まあ、それは今でも割と同じような編成だろう。

夜9時以後ともなると、父親が仕事から帰ってきており、チャンネル権はもっぱら父のものだった。

まあ、9時台以後は、子供向けの番組はほとんどなかったし、それでも不満はなかった。

当時の私が寝ていた部屋は、親がテレビを見る食堂のすぐ隣にあり、布団に入りながら、親の観るテレビ番組を見ることも可能だった。

親が観るたいがいのテレビ番組には子供だった私はあまり興味がなかったので、画面をぼんやり眺めながら私は眠りに落ちていった。

だが・・・

親が観るドラマで、子供の私の目をくぎ付けにしていたドラマもあった。

それは

「ザ・ガードマン」であった。

このドラマがどんなドラマであったかというと・・・

ウィキペディアによれば・・・

「『東京警備指令 ザ・ガードマン』(とうきょうけいびしれい・ザ・ガードマン)及び『ザ・ガードマン』は、1965年4月 - 1971年12月にかけて延べ6年9ヶ月(全350話)に渡り、金曜21時30分 - 22時30分に放送されたTBSのテレビドラマである。」

・・ということである。

そして内容は

「当時はまだ発展途上だった警備保障会社をテーマとした作品。高倉キャップ率いる東京パトロールという会社を舞台に犯罪と事件から市民を守るガードマン(守衛、警備員)たちの奮闘を描く。」

・・と記載されている。

かなりの長寿番組であったことから、いかにこのドラマが人気があったかが分かろうというものだ。

で、私の親も、このドラマに熱中していたというわけだ。

 

完全に大人むけの社会派ドラマであったし、幼少だった私はこのドラマを毎回楽しみにしてたというわけではない。

ある特定の種類のエピソードに限って、私の目はこのドラマにくぎ付けになっていたのだ。

その「特定の種類のエピソード」というのがどういうものだったかというと・・・。

それは「怪談シリーズ」であった。

「ザ・ガードマン」はたまに「怪談もの」を放送していたのだ。

 

父はこのドラマが好きで、毎週見ていた。

印象的なテーマソングと共に番組が始まり、やがて本編が始まる。

私は布団に入りながらこのドラマを見始め、その日のエピソードが「怪談もの」かどうかを確認していた。

サブタイトルで「怪談」という表示が無かった時は、そのまま眠りについていたが、サブタイトルに「怪談」という表示があった時は、眠い眼をこらしてドラマを見続けた。

この「ザ・ガードマン」の「怪談シリーズ」が、子供心にめちゃくちゃ怖かった。

 

私は物心ついた頃には、楳図かずお先生をはじめとする恐怖ものが好きになっていたが、自分の趣味がそうなっていったのには、この「ザ・ガードマン」の「怪談シリーズ」も確実に影響していたと思う。

もちろん、他にも要因はあったが、この「ザ・ガードマン」の怪談シリーズも、その要因の一つであったことは間違いない。

 

「ザ・ガードマン」は、確か夜の9時半から10時半までの枠が、放送枠だったと思う。

普段、夜9時半には寝ていた私としては、10時半までテレビを見るというのは、ちょっとした「夜更かし」であった。

 なので、このドラマを見終わると、今で言うと深夜2時くらいまで起きてるような感覚だったと思う。当然その分だけ睡眠時間は減るわけで、翌日はいつもより眠いということを覚悟しなければならない。

でも、そんなデメリットを補ってあまりあるインパクトが、「ザ・ガードマン」の怪談にはあった。

少なくても、幼少の頃の私には。

 

その「ザ・ガードマン」の怪談シリーズ、今では何一つストーリーは覚えていない。

ただ、怖かったという印象と、面白かったという印象しか覚えていない。

 

当時放送された「ザ・ガードマン」の怪談エピソードを、今この時代に、今の自分の年齢で再び観たら、幼少の頃に感じた怖さや面白さは感じないかもしれない。

もしかしたら「しょぼい」と感じるのかもしれない。

それは、その後様々な恐怖系作品に私が接してきて、恐怖系作品にありがちな様々なパターンが今の私の中に蓄積されているからだろう。

へたしたら「よくあるパターン」に感じるかもしれないし、「当時、これが怖かったのか?」とか「今となっては、もう怖くないなあ」なんて思いそうな気もする。

 

でも、幼少の私に、「怖い系」のタネをまき、「恐怖系作品ジャンル」への扉を開けてくれたきっかけのひとつが、この「ザ・ガードマン」の怪談であったことは間違いない。

そういうことを考えると、再び観てみたい気がしている。

例え「しょぼい」とか思ったとしても、それ以上のリスペクトを感じながら、私は観ることだろう。

 

「ザ・ガードマン」の主役は、宇津井健さんだった。

今でも宇津井さんの姿をテレビなどで見かけると、私は宇津井さんの若かりし頃の「ザ・ガードマン」での姿を思い出してしまうことがある。

私にとっては、宇津井さんと言えば・・・ミスター「ザ・ガードマン」なのだ。

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (わい)
2021-08-18 15:54:57
初めまして。
ザガードマンで検索してきました。
私はリアルタイム世代なんですが、本放送を見た記憶が無く、平日昼間の再放送で見ていました。
怪談シリーズは怖くて途中でチャンネル変えたことも。
面白いし、好きなんですけど。
タイトル忘れましたけど孤島の研究所を舞台にした話が特に怖かったです。
そこでは細菌研究を行っていて、ペストを改造した恐ろしい新たなペストの開発に成功していた。
研究所員の最期は恐ろしいものだった。

画面の感じが「吸血鬼ゴケミドロ」に似ていたので、もしかしたら佐藤肇さん監督作品だったのかもしれませんね。
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Unknown (だんぞう)
2021-08-18 18:13:41
はじめまして。
時間の外に、ようこそ。

ザガードマン、昼間に再放送されてたことがあったのですか。
知りませんでした。

ザガードマンは大人用のドラマでしたので、怪談以外の回は私は見てませんでした。
幼心に、ザガードマンの怪談は怖かったのですよ。
でも、見ずにはいられない…そんな感じでした。

実は私はザガードマンの怪談回ばかりを数作おさめたDVDを持ってます。随分前に入手しました。
孤島の研究所の怪談がそれに入っていたかは失念してますが、入ってなかったような…。
できればザガードマンの怪談を全て収録したものがあれば…とは思います。
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